[連載][修士・院生を追え!]#3【前編】買い出し
2024年1月某日 御茶ノ水駅前
今日は模型製作の材料を揃えるため、JR御茶ノ水駅から徒歩1分にある建築学生の聖地、レモン画翠へ。
レモン画翠は建築設計材料の取り扱いが多く、その品揃えで全国の建築学生から信頼を置かれる“建築に一番近い画材店”である。
設計課題や卒業課題の制作のため、在学中は必ずと言っていいほど多くの建築学生が足を運ぶ。今回は豊栄氏の買い出しの密着取材(兼、荷物持ち)として私たちも同行させていただいた。
到着すると早速店頭にある大量のポストカードがお出迎え。
こぢんまりとした店内にはペンやマーカー、絵画材料やフォトフレームなどなど…
B1から4Fまである縦長の店内のフロアを繋ぐのは階段のみ。(私たちが訪れた日はたまたまエレベーターが点検中だった。)
まずは模型用パーツや木材のある4階へ。
──今日は必要な材料を買った後、(学校に)戻って作業ですか?
豊栄氏:はい。制作に必要な材料をリストアップしてきたので、買った材料を元に作ってみて 足りないものがあればその都度買い足しに来ようかなと…(笑)
──制作予定の模型はかなり大きくなりそうでしたもんね…! 確かに作ってみて様子見になりそうですね。
豊栄氏:そうなんです(笑)
4階に到着。
私たちが訪れた日はちょうど卒業設計バックアップセールの期間中。
年に一度の開催らしく、豊栄氏もこの期間を狙ったという。
ここでは模型に使う屋根や土台の構造の部分となる材料をピックアップ。
50本入りを2セットとバラ売りの部品を10本で計110本。
フロアをぐるっと巡ってお次は模型付近に植える植物のパーツを吟味中。
豊栄氏:植物はこれしかないかなぁ…なんかちょっと違うなぁ。
──お!なんか少し白っぽいアレンジのある植物ですね。理想とは色が違う感じですか?
豊栄氏:そうです。もう少ししっかり緑だったら買ってましたね…。
──そういう色合いみたいなところも構想を練る中でしっかりイメージがあるんですね。
豊栄氏:はい。でも実際には(制作した模型の横に)植えてみないとわからないんですけどね。
──植えてみる(笑)なるほど!
豊栄氏の中ではすでに構想が練られており、模型周辺の地形や地域性、風土など特色を活かした建築の良さを伝えるべく、材料選びにもこだわりが表れていた。
つづく
今回の担当記者T 元文系学生/卒論のテーマは「美術館来場者の楽しみ方の変容」
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