【9/4 締切】第3回 日本財団 福祉のデザイン学生コンペ

第3回 日本財団 福祉のデザイン学生コンペ

テーマ

日常のある福祉「施設」

「施設」では、利用者や患者はこれまで過ごしてきた日常から突然切り離されます。施設で過ごす怖さや不安は、医学的なことももちろんあるのですが、それと同じように日常からの断絶にも大きな不安があるのだと思います。これまでの生活と地続きになるような福祉「施設」は考えられないか。もしかするとそれは「すまい」に近いのかもしれません。

一方で、私たちがずっと続けていきたい日常とは何なのか。福祉施設のこれからを考えることは、福祉施設に入る前の日常を考えることでもあります。当たり前にある豊かさを見つめ直し、人間が生きることを最期まで支える日常のある福祉「施設」を提案してください。

このコンペでは、面白さやユニークであることを求めていません。みなさんにとって難しいことは、認知症や障害といった自分自身にとって実感のない苦しさを引き受けることです。ホスピスやデイサービスを設計した僕も、末期癌や認知症になったことはないし、眼だって見える。当事者やその家族たちを「想像」し、もし続けていきたい日常がなければ「創造」しなければなりません。みなさんの持っている二つの「そうぞう」力をつかって、人々にとって変わらないものであり続ける建築がつくる、福祉のみらいを示してください。

(出題:山﨑健太郎/審査委員)

賞金

賞金総額 90万円
最優秀賞 1点 50万円
優秀賞  1点 25万円
入選   3点 各5万円

スケジュール

登録期間
2023年7月10日(月)~2023年9月4日(月)

作品応募締切日
2023年9月4日(月)
※応募作品の送付および持参は受け付けません

1次審査結果発表
2023年10月下旬(予定)

2次審査・公開審査会・表彰式
2023年11月中旬(予定)
※2次審査(公開審査)後に表彰を行うとともに、公式サイトにて入賞結果を発表します

応募資格

応募登録期間(2023年7月10日~9月4日)時点で、日本国内の大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校(各種学校)、高等学校、等に在籍する学生であること。
(グループで応募する場合も全員該当すること)

応募登録方法

1. 下記Webサイトより応募登録をしてください。
https://kenchiku.co.jp/compe/cmp20230620-10.html
登録にはWebサイト「KENCHIKU」のIDとパスワードが必要となります。登録を希望する方は事前に「KENCHIKU」会員登録を行ってください。

2. コンペ応募登録完了後、登録完了のメールが登録者に送られます。
登録完了メールに添付されている登録番号は作品応募に際し必要となりますので、紛失しないよう記録・保存してください。

3. 同一登録番号で3点まで作品応募が可能です。その場合は作品ごとに登録してください。

作品提出

A2サイズ(420mm×594mm)片面ヨコ使い1枚をPDFデータに変換して提出してください。提出する資料には、提案したい意図をわかりやすく表現した内容の図や説明文等を入れてください。内容や表現方法は自由とします。ただし、平面図・立面図・断面図(各図面の縮尺は自由)を入れてください。
※PDFデータのファイルサイズは5MB以内を厳守してください。PDF変換時の文字化けやデータ破損には気をつけてください。

質疑応答

課題に関する質疑応答は行いません。
また規定外の問題についての判断は応募者の自由裁量とします。

注意事項

1. 応募に際しての注意
応募者は、応募作品の一部あるいは全部が第三者の権利(知的財産権や著作権等)を侵害していないことを確認した上で、応募作品を提出するものとします。特に雑誌、書籍、Web等の著作物から無断複写した画像等は使用を禁じます。尚、第三者から応募作品について権利侵害、損害賠償等の苦情・クレームがあった場合は、全て応募者自らの責任と費用負担で問題解決するものとし、主催者は一切の責任と負担を負わないものとします。また、コンペティションの応募条件・審査方法・日程等は、社会環境・災害・疫病等の影響で変更する場合があります。変更の際は、公式Webサイトにて更新情報を配信いたします。

2. 応募作品について
応募作品は、国内外を問わず公表または他設計競技へ提出していないオリジナル作品に限ります。また同一の応募作品を他設計競技へ二重応募することも禁じます。他設計競技の範囲(卒業設計等を含めるか否か)については、審査委員の判断によるものとします。
※上記1・2にあるような違反事項(第三者の権利を侵害したことが判明した場合および二重応募等が判明した場合)に抵触した場合は主催者の判断により、受賞発表後であっても入賞を取り消す場合があります。

3. 個人情報について
作品応募にあたりご提供頂きました個人情報は、主催者および運営事務局が適切に管理し、応募者の承諾なしに第三者に開示・提供することはありません。

審査委員

山﨑健太郎
Kentaro Yamazaki


建築家
山﨑健太郎デザインワークショップ 代表

沖縄の地域住民と琉球石灰岩を積んで建設した「糸満漁民食堂」をはじめ、斜面を活かした階段状の「はくすい保育園」、日常を感じるコモン型の「新富士のホスピス」等でJIA優秀建築賞、日本建築学会作品選集新人賞、iF DESIGN AWARD Gold の他、国内外のアワードで受賞多数。刺激的な建築であることよりも、子供から高齢者まで様々な人に受け入れられ、人生の一部となっていくような建築を目指している。現在、工学院大学、東京理科大学、法政大学、早稲田大学非常勤講師。2020年からグッドデザイン賞審査委員。

冨永美保
Miho Tominaga


建築家
トミトアーキテクチャ 代表

1988年東京⽣まれ。芝浦⼯業⼤学⼯学部建築⼯学科卒業、横浜国⽴⼤学⼤学院Y-GSA修了。東京藝術⼤学美術学科建築科教育研究助⼿を経て、2014年にトミトアーキテクチャを設⽴(伊藤孝仁と共同~2020)。
第1回JIA神奈川デザインアワード優秀賞受賞、SDレビュー2017⼊選、第2回Local Republic Award最優秀賞受賞、2018年ヴェネチアビエンナーレ出展。

福田英夫
Hideo Fukuda


日本財団
公益事業部部長

1993年、日本財団に採用。総務部、海洋事業部、広報部、秘書室、経営企画部を経て現職。グローバル人材のリクルート制度の礎を構築。海賊行為が頻発するマラッカ海峡の安全対策を担当し、プロジェクトチームが開発した海賊防止装置を乗せた船舶での調査航海や日本最南端の島である沖ノ鳥島の実情調査に同行。また、刑務所出所者の再犯が増加、高止まりする中、官民連携による再犯防止プロジェクトを立ち上げる。

審査

審査は1次審査(審査委員による書類審査)、2次審査(公開審査)の二段階方式で行います。

1次審査(審査委員による書類審査)
全応募作品を対象に書類審査し、1次審査通過作品を選出します。1次審査通過者には事務局より直接ご連絡するとともに、公式サイト(本ページ )で1次審査通過者を発表します。

2次審査(公開審査)
1次審査通過作品による公開審査会を行います。発表者はプレゼンテーション(3分)および審査委員との質疑応答(7分)を行い、全グループの発表・質疑応答が終了した後、入賞作品を決定します。発表者には、公開審査会でのプレゼンテーション用データを準備していただきます。また、2次審査当日に模型の持ち込みを可とします。
※詳細については、1次審査通過時に発表者へご連絡します。
※なお、審査会の模様を収録した動画を後日、公開いたします。

お問い合わせ

「日本財団 福祉のデザイン学生コンペ」事務局(株式会社建報社内)
Mail:nfcs@kenchiku.co.jp

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