【9/28~11/16@東京他・全国+オンライン】建築文化週間2024 今年のテーマは『世界の測り方』|主催:日本建築学会
開催概要
日本建築学会では、建築文化事業の一環として、今年も10月より「建築文化週間2024」を開催いたします。2024年のテーマは“世界の測り方”。都市や建築を基点とし、わたしたちの日常と地続きに続く世界の広がりを想像し、測りなおすためのさまざまなイベントを開催します。この機会にぜひご参加ください。
2024年のテーマは“世界の測り方”
日々、遠く離れた場所の出来事が瞬時に伝わり、大量の人や資材が飛び交っています。かつてに比べて地球はずいぶんと小さくなってしまったのかもしれません。その一方で、何気ない風景や建築物の背後に潜む、歴史・文化的、あるいは環境・生態学的なネットワークに意識を向けることで、世界はどこまでも広がっていくようでもあります。これまでの歴史の中で、人類はさまざまな方法でこの世界を測ろうと試みてきました。いまを生きるわたしたちは、どのように世界と向き合い、その広がりを測ることができるのでしょうか。
建築文化週間2024 では、都市や建築を基点とし、わたしたちの日常と地続きに続く世界の広がりを想像し、測りなおすためのさまざまなイベント(シンポジウムや講演会を8企画、展覧会を3企画、ワークショップを3企画、見学会を10企画)を実施します。
皆さまのご参加をお待ちしています。
開催概要
開催期間
2024年9月28日(土)~11月16日(土)
開催地
建築会館ホール他・全国各地会場およびオンライン
主 催
日本建築学会
後 援
日本建設業連合会、日本建築家協会、日本建築士会連合会、日本建築士事務所協会連合会
主な企画のご紹介
[9月29日]
●学生グランプリ2024「銀茶会の茶席」(公開審査)
日 時:2024年9月29日(日)13:30~15:30
開催地:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
日本建築学会では年に一度、全国の建築学生を対象とするコンペティション「学生グランプリ」を開催しております。毎年10月に銀座通りの周辺で行われる野点大茶会「銀茶会」で実際に展示・使用する創作茶席の提案を、7月25日(木)を応募締切として募集しました。第一次審査を通過した作品は、応募学生自らが原寸大の茶席を審査会場に制作し、今回の第二次審査で最優秀作品が選定されます。10月に銀座三越にて展示・使用される最優秀作品の選考経過をどうぞご覧ください。
*詳細は、特設Webサイトをご覧ください。 https://bunka.aij.or.jp/
[10月3日~14日]
●建築展覧会2024「ガイダンスのアーキテクチャー」
日 時:2024年10月3日(木)~14日(月・祝)10:00~17:00
開催地:建築博物館ギャラリー内+中庭(東京都港区芝5-26-20)
近年、日本各地で建築公開イベントやガイドツアーが人気です。そこでは地図やガイドブック、またはガイドによる鑑賞の導きなどのさまざまなガイダンスが試みられています。いわゆるプレゼンテーション(作品やアイデアの一方的な提示)とは異なり、ガイダンスは参加者が何かを発見することに歩み寄り、経験を深め、異なる解釈を促すような行為として位置付けられます。本展ではこのガイダンスという行為に着目し、各地の取り組みを通してツールや仕組みを紹介します。会期中は建築会館の中庭に面したスペースの一部をテンポラリーな建築案内センターとして公開し、港区を中心とした建築や都市空間を巡るための案内を行うとともに、出展作家によるガイダンスへの応答を実施します。
[10月3日~14日]<建築展覧会連動企画①>
①建築文化考2024 特別展示「自分らしさがひらくこれからの社会―登壇者がつむぐ小さな物語」
日 時:2024年10月3日(木)~14日(月・祝)10:00~17:00
開催地:建築博物館ギャラリー(東京都港区芝5-26-20)
銭湯山車(栗生はるか氏ら)を中心に、パーソナルな物語が紡ぐ登壇者の活動を紹介します。乞うご期待ください。
[10月9日]
●建築文化考2024「自分らしさがひらくこれからの社会―シュリンクするまちにおける共助と個人を考える」(シンポジウム)
日 時:2024年10月9日(水)18:00~20:45
開催地:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
講演者:栗生はるか(せんとうとまち代表理事/文京建築会ユース代表)時岡壮太(DEKITA)、矢田明子(CNC代表取締役)
わたしたちは近代的な営みから、効率的で利便性の高い暮らしの恩恵を受けてきました。パーソナライズ化と個が尊重される一方、社会的なつながりや共助の一部を失ってきたようです。そこで今回は「パーソナルな関心」と「社会のつながり」について考えます。
失われていく日常を銭湯に重ね、その文化的な体験を「看取り」、継承していく栗生はるか氏らの活動は、何が新しいのか? 中山間の宿場町で宿や食品加工業を営みながら「舞台」とも言える働き口をつくる時岡壮太氏を突き動かすものは何か? おせっかいで紡ぐ、地域そのものの力を高める相互扶助の新しい仕組みをつくろうと奮闘する矢田明子氏の「コミュニティナーシング」がひらく社会とは?
自分らしさと公益性はどのような関係にあるのでしょうか? その場を自分ごととしてつなぎ直す3名を通して、自利的でありながら利他的な生活が開く新しい社会と都市を探ります。
[10月12日・13日]<建築展覧会連動企画②>
② トウキョウ建築まち歩き2024「ブラ田町」(見学会)
日 時:2024年10月12日(土)、13日(日)10:00~17:00
見学先:港区芝、芝浦、三田、高輪
出発地:建築会館中庭・特設「まち歩きデスク」(東京都港区芝5-26-20)
[10月16日]
●建築夜楽校2024「国家イベントについて考える―大阪・関西万博を通して」(シンポジウム)
日 時:2024年10月16日(水)18:00~20:30
開催地:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)+リアルタイム動画配信
講演者:布野修司(滋賀県立大学名誉教授)、町村敬志(東京経済大学教授)津川恵理(ALTEMY代表)
2025年開催を目指す大阪・関西万博は、税金の無駄遣いという観点から批判の声が上がっていますが、一方で、開催すること自体の意義や経済効果の観点からの肯定的な議論もあります。しかし、本質的に語られるべき議論は経済面の問題ではなく、そもそも万博とは何なのか、そしてそれが2025年においてどのような意味を持っているのか、ではないでしょうか。仮に莫大な税金がかかろうとも、国民の納得があればそれは無駄な事業とは言い切れません。その納得感とかかる金額に対する乖離が現状を生んでいると言えるのではないでしょうか。
そもそも納得感があった時代の万博とは何でしょうか。そしてもし可能性があるとしたら、何がこれからの大阪・関西万博に納得感を付与できるのでしょうか。あるいは、そもそも万博という仕組みそのものが時代錯誤になっているのではないでしょうか。今回は、金銭的な観点からの大阪・関西万博批判ではなく、イベント資本主義と呼ばれ繰り返し行われる国家事業について、その問題の本質に迫ります。ぜひ、ご参加ください。
[10月19日~21日]
●学生ワークショップ2024
「いま、能登半島地震に対して学生は何を思い、考えるか?」(展示・ワークショップ)
日 時:2024年10月19日(土)~21日(月)
開催地:建築会館ホール+建築博物館ギャラリー(東京都港区芝5-26-20)
いま、能登半島地震に対して学生は何ができるでしょうか?
能登半島地震から半年以上経ちましたが、被災地では未だ今後の展望が見えない状況です。この状況を懸念している学生は少なくないはずですが、能登への距離や交通の便、宿泊地の不足、現地からの情報の少なさなどが大きな壁となり、実際に行動を起こすことが容易ではないかもしれません。
そこで、まずは被災地の実態を知りましょう。能登半島についてのリサーチを学生が行い、すでに能登に対して何らかの活動をしている方々とともに、東京の建築会館で展示を行います。また展示の内容を参考にしながら、能登半島に対して学生ができることを考えるワークショップを開催するなど、東京で能登の情報を発信する場をつくります。そして展示やワークショップの内容をアーカイブ冊子にまとめ、多くの人に能登の現状を届けます。どなたでもご参加いただけますので、現在の能登半島について、何ができるか一緒に考えてみませんか?
[10月29日]
●カルチベートトーク2024
「建築模型の力」(トークイベント)
日 時:2024年10月29日(火)18:30~20:00
開催地:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)+リアルタイム動画配信
講演者:山梨知彦(日建設計チーフデザインオフィサー常務執行役員)
牧島和則(ポケットビートワークス代表取締役)、宮田 明(ベナ営業部長)
多くの名建築が創られるうえで、そのスタディに欠かせなかった建築模型ですが、デジタル化が進む現在においても、デザインの検討段階から施工に至るまで、やはり模型は必須だと考える建築家が多くいます。一方で、最近の若手世代には、模型を全く作らないデジタルな建築家も生まれてきています。
今回は、その対比を含めながら、建築模型の意味と意義、そして未来像について、プロならではの建築模型の作り方・見せ方の極意も紹介しつつ、建築家と模型製作者の双方の視点で語ります。
建築文化週間について
日本建築学会では、建築に対する認識向上と理解の深化を目的に、広く社会に向けてさまざまな事業を展開しており、その一環として毎年10月に「建築文化週間」を開催しております。全国各地で開催されるシンポジウムや見学会、学生コンペなどの文化的催し物には、会員のみならず建築関係者、建築系学生、一般市民の方々にもご参加いただいております。
主催
日本建築学会
会員相互の協力によって、建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかることを目的とする学術団体です。1886年(明治19年)に創立されて以来今日にいたるまで、わが国建築界においてつねに主導的な役割をはたしてきました。現在、会員は3万5千名余にのぼり、会員の所属は研究教育機関、総合建設業、設計事務所をはじめ、官公庁、公社公団、建築材料・機器メーカー、コンサルタント、学生など多岐にわたります。
講演・展示事業等を通じて建築界および一般社会の建築文化の向上に寄与することを目的に、学会内に設置されている委員会の一つです。主な活動として、日本建築学会賞(作品)受賞者記念講演会、学生サマーセミナー、アーキニアリング・デザイン展、建築文化週間を開催しています。
委員長
平田 京子(日本建築学会事業理事/日本女子大学教授)
幹 事
加藤 詞史(加藤建築設計事務所主宰)
川勝 真一(建築センターCoAK代表理事)
委 員
鵜飼 哲矢(九州大学大学院教授)
牛込 具之(佐藤総合計画第1オフィスディレクター)
大草 徹也(三菱地所設計取締役専務執行役員)
大森 晃彦(建築メディア研究所代表)
小澤 雄樹(芝浦工業大学教授)
桂川 大 (STUDIO 大/おどり場代表)
斎藤 公男(日本大学名誉教授)
佐藤 淳 (東京大学准教授/佐藤淳構造設計事務所主宰)
多田脩二 (千葉工業大学教授/多田脩二構造設計事務所代表取締役)
出口 亮(大成建設株式会社設計本部先端デザイン室|FDL)
濱野 裕司(竹中工務店執行役員)
松田 達(静岡文化芸術大学准教授/松田達建築設計事務所主宰)
宮里 直也(日本大学教授)
山本 至(itaru/taku/COL.共同主宰)
お問い合わせ
日本建築学会 事務局 事業グループ 岡元、五領田
TEL:03-3456-2056 FAX:03-3456-2058 E-mail:bunkajigyo@aij.or.jp
建築文化週間2024 特設Webサイト:https://bunka.aij.or.jp/
※支部企画については、直接主催支部にお問合せください。