日本造園学会 2019年全国大会 学生公開デザインコンペ

日本造園学会 2019年全国大会 学生公開デザインコンペ

デザイン課題

筑波研究学園都市 セカンドステージへのランドスケープ提案

趣旨

「筑波研究学園都市」は1963年9月10日の閣議決定によって産み出されました。国内初の職住近接型ニュータウンといわれています。大学や研究機関の移転、新しい鉄道の開通、つくば市への合併と新庁舎の建設など、当初の構想内容については概ね実現したと言えるでしょう。しかし、2018年、55年を経過した現在、大学や研究所の社会的役割にも変化が現れ、再編・機能変更・廃止など、新たな社会的変化が起こっています。各種施設の老朽化や公務員宿舎・学生寮の廃止や建て替え、大型店舗の閉鎖など、まちづくりにも対応が必要になってきました。街区や道路の計画は、当時のモータリゼーションに対応した都市計画理論に基づいており、今後の輸送技術の進化を見越したものにはなっていません。
都市を貫く軸となっている公園や緑道、ペデストリアンデッキも景観的な成熟を見せていますが、その活用方法など生活に密着したあり方についても、まだ改善の余地があります。住宅地や研究・教育施設の中でも豊かな緑が育まれてきましたが、都市再編の流れの中で改めてそのあり方が問われています。
日常用語になった「少子高齢化」ですが、これに対応する社会的変化は様々な形で発現するでしょう。悲観的な視点だけでなく、課題は抱えながらも、AI・ロボット・ドローン・自動運転などの技術革新は間違いなく実現するでしょう。既存職業の消滅・働き方改革・外国人労働者の移入など、社会的対応も進むに違いありません。一方で、人間社会に共通普遍の事柄やランドスケープの本質があります。
今後の社会の進化・技術の発展に見合った、筑波研究学園都市のセカンドステージをランドスケープの観点から大胆に提案してみてください。
問題設定、対象地の選択、提案の内容については柔軟に捉えて結構です。実現可能性や実現期間についても、妥当性を自ら判断してください。
学生の皆様のチャレンジを期待しています。

対象地

筑波研究学園都市(つくば市全体)の中でも当初計画された中心地(参考地図)を主な対象地とする。ただし、中心地以外の筑波山、旧集落等の周辺部を入れてもかまわない。

応募条件

1. 応募資格は高校生、専門学校生、短大生、大学生、大学院生の個人またはグループとする。登録時に学生であれば応募時(作品提出時)に社会人でもかまわない。
2. グループの応募は5名以内とし、グループの場合は代表者を1名とする。
3. 専門分野は問わない(ランドスケープ、都市計画、土木、建築、デザイン等)。
4. 高校生は一次審査のみ。一次審査終了後、入賞者に連絡する。
5. パネルは日本語または英語、プレゼンテーションは日本語とする。英語のみを使用する者が応募する場合は、日本語によるプレゼンテーション(質疑応答を含む)が可能な者と組んで、グループで応募すること。
6. 筑波大学筑波キャンパスで行われる2019年5月24日(金)の二次審査会(公開プレゼンテーション)と、5月25日(土)の表彰式へ参加が可能であること。グループによる応募の場合は、二次審査会および表彰式への全員の参加が望ましい。
7. 応募作品は未公表でオリジナルなものに限る。アイデアや表現などにおける他者の作品との極端な類似が見られるなど、作品のオリジナリティが疑われる場合は、その作品を失格とする場合がある。

スケジュール

■登録期間
2019年2月1日(金)~4月26日(金)

■応募作品の受付
2019年5月7日(火)~5月10日(金)(必着)

■一次審査会
2019年5月12日(日)

■二次審査会
2019年5月24日(金)
@筑波大学筑波キャンパス

■審査結果発表・表彰式
2019年5月25日(土)
@筑波大学筑波キャンパス

登録方法

応募には事前登録が必要です。下記のアドレスに必要事項を記入の上、「コンペ登録希望」をタイトルに入れたメールを送付してください。登録希望のメールを送付された方には、登録番号を発行します。応募希望者の登録番号受理をもって登録完了とします。

【必要事項】
応募者氏名・所属(グループの場合は代表者氏名および構成員の氏名、全員の所属)、代表者の住所・Eメールアドレス・電話番号

【応募先】
E-mail:jilacompe@jila-zouen.org

【登録締切】
2019年4月26日(金)

提出物

パネル
A1サイズ(サイズ(594mm×841mm)⽤紙2枚まで。横⻑⽅向で使⽤し、5mm程度の厚さのパネルに貼って提出してください。(パネルにフレームを付けないでください)
すべてのパネル裏⾯右上隅に「登録番号」(サイズ5cm×5cm)を記⼊してください

電⼦データ
パネルと⼀緒に作品の電⼦データを CD‒RまたはUSBメモリで提出してください。データはPDF形式、High Qualityで作成してください。お送りいただいた媒体は返却いたしませんのでご注意ください。

※⼿描き、CAD、CG、模型写真等、平⾯なグラフィックが含まれていれば形式は問いませんが、審査の際の視覚性を⼗分ご配慮ください。
具体的な空間デザインとして評価できる表現を必ず⼊れてください。
※⼀次審査の通過者は別途パネルの内容に関するPowerPoint等のプレゼンテーションのデータ提出が必要になります。
※応募者を特定できるような記述は避けてください。
※図や⽂字を貼り付ける場合は、剥がれ落ちないようにしてください。輸送中に剥がれたものついては、事務局で責任は負いません。

作品提出先

〒305−8571 つくば市天王台 1-1-1 共同研究棟 A202
筑波⼤学⼤学院 ⼈間総合科学研究科 世界遺産専攻事務室 気付 ⿊⽥乃⽣宛

※「⽇本造園学会学⽣コンペ作品在中」と朱書きしてください。

■最優秀賞 (1点)
賞状、賞⾦5万円

■優秀賞 (2点)
賞状、賞⾦2万円

■佳作 (7点程度)
賞状、賞⾦1万円

審査委員会

■審査委員⻑
鈴⽊雅和 (筑波⼤学 名誉教授)

■審査委員
渡和由  (筑波⼤学芸術系 准教授)
堀尾亮輔 (UR都市機構 ⾸都圏ニュータウン本部 茨城業務部 業務調整課 課⻑)
⼩林遼平 (つくば市 都市計画部 学園地区市街地振興室 主査)
植⽥直樹 (株式会社三菱地所設計、筑波⼤学)

■事務局
⿊⽥乃⽣、藤川昌樹、村上暁信、伊藤弘 (以上、筑波⼤学)
守⾕修 (国⼟交通省 国⼟技術政策総合研究所)

主催

公益社団法⼈⽇本造園学会

共催

全国都市公園整備促進協議会

応募・問合わせ

学⽣デザインコンペ事務局(担当:黒田乃生)
E-mail:jilacompe@jila-zouen.org

詳細

⇒詳しくはこちら

●募集要項(PDF)

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