聞きに行く(終了)
【12/25@東京+オンライン】ピーター・クック×手塚貴晴『PETER COOK – SPE...
ピーター・クック氏を抜きに、モダニズムから現在に至る建築の系譜を語ることは不可能と言って良い。氏がアーキグラムを創設しハイテックスタイルの嚆矢を放ったことは万民の知るところである。ポンピドゥ・センター、香港上海銀行、ロイズ本社ビルなどに代表される世界のハイテックスタイルをアーキグラムは10年以上先回りしていた。それから半世紀を経てなお、氏は建築界をリードし続けている。その意味するとことは、一過性のスタイルを超えて、時代を超える普遍的な定理を氏が提示し続けてきたという事実である。アーキグラムは氏の長大な叙事詩の一章に過ぎない。今回は会場にて氏の膨大な量のドローイングを併せて展示する。その長大な90メートルにも及ぶ絵巻には、多様性やSDGSといった今世紀に勃発した課題が全て予見されている。まだその絵巻は続いている。この先の物語が楽しみである。(手塚貴晴)