【BOOKS】(庭NIWA) No.254 2024春号 『特集 記憶へのオマージュ 再生する庭』|発行:建築資料研究社
[庭NIWA No.254]2024年 春号
概要
土地の記憶を留めつつ新たなかたちでよみがえった庭。登録記念物として申請手続きを進めたり、発掘調査が行われている庭。昔あったものに敬意を払いながら、現代に、そして未来につなぐために庭園を復元、修復するということは、庭師の仕事の大切な役割といえるだろう。今号では文化財庭園ではないが、現在進行形で庭園の価値を高めながら、次代につなぐ取り組みを行っている庭園を紹介する。
定価2,970円(本体2,700円+税)
目次
特集
記憶へのオマージュ再生する庭
Paying Homage to the Memory Renovating Garden
01 小形研三による庭園の創造的復元
FUKUTAKE TRES「時の庭」
旧福武書店迎賓館・庭園
改修・復元 設計施工│荻野景観設計、万楽園
「雑木の庭」の未来へ
旧福武書店迎賓館・庭園/FUKUTAKE TRES再生ストーリー
粟野 隆氏(東京農業大学教授)、荻野彰大氏(荻野景観設計専務取締役)
小銭万作氏(万楽園代表取締役)、小銭英泰氏(万楽園常務取締役)
02 中根金作が作庭した庭園を孫たちがリノベーション
蓮華王院 三十三間堂
東庭池泉回遊式庭園
造園設計・施工│中根庭園研究所
03 歴史を掘り起こす造園的再生プロジェクト
大和郡山城跡
毘沙門郭内
極楽橋周辺修景整備工事
造園設計・施工│西村工芸
特別企画
庭園の価値を再評価する取り組み 再生現場レポート
01 忘却から庭を発掘する
大原・来迎院に残る旧善逝院庭園跡の再生
エマニュエル・マレス/京都産業大学准教授
02 絵画と庭園設計が相関する
「川端龍子修善寺別邸」庭園での取り組み
堤 涼子/常葉大学講師
03 重森三玲、渾身の作品“驢庵”再生プロジェクト
武村和彦/プロジェクトリーダー、造園武
04 日本庭園協会創立105周年記念事業 伝統庭園技塾
「掛川市指定文化財 松ヶ岡(旧山﨑家住宅)」庭園修復基礎研修
清水哲也/日本庭園協会 技術委員長
連載
磐座探訪│第19回
入道ヶ岳仏岩と椿つばきおおかみやしろ大神社(三重県鈴鹿市)
写真・文=須田郡司/巨石ハンター
美×技│vol.17
阿蘇の清冽な湧水でつくられた水庭
喫茶 竹の熊
造園設計・施工=西海園芸
2100年の日本庭園へ│第4回
坪庭展というムーブメント
取材・文=イトウマサトシ/おにわさん
庭と園藝 社会とコモンズのデザイン論│第7回
植物の庭
文=三島由樹/フォルク
石造文化財の新たな視点
命石をめぐる│第10回
西教寺石燈籠(鎌倉時代後期・推定/滋賀県大津市)
取材・文=吉田浩志/日本命石協会 代表理事
造園界の偉人たち│第11回
福羽逸人
文=粟野 隆/東京農業大学教授
現場で役立つ 職人の知恵と技術│第41回
石積編31│福井の石垣│疋ひき田だ石いし・阿あ曽ぞ石いし
文=内田 均/東京農業大学グリーンアカデミー講師
庭道具考│第19回
450年の到達点
剪定鋸 八寸/中屋雄造正直
文・写真=浦田浩志
未来を植える人びと〜植木生産者を訪ねて〜│第26回
谷向俊樹/緑向ガーデン
取材・文=梶原博子
NIWA COLUMN
みどりの力│第38回
海外展示の可能性と産業の融合
文=近藤孝彦/近藤製作所 鍛冶職人
時代の気分│VOL. 38
「 面白そう」を経て生まれる疑問が原動力に
文=小原直花/伊藤忠ファッションシステムifs未来研究所 上席研究員
NIWA REPORT
2028技能五輪国際大会を愛知へ
文・写真=井上花子/日本造園組合連合会 参与
植木屋のアメリカンランドスケープ紀行
サンフランシスコ・ベイエリア編
文=辰己耕造/GREEN SPACE
Dry Stone Walling Association of Japanの立ち上げと活動
文=岸 聡志/Dry Stone Walling Association of Japan副会長、貝塚造園
編集:neuf(澤田忍)
判型:A4変 判
頁数:120
定価:2,970円(本体2,700円+税)
発売日:2023/12/28
雑誌コード:0695311