[連載][築地日記] vol.9 『入院中(当時)につき、機材紹介』|思い...
不覚にも入院している隙に撮影機材のご紹介をこの辺で。写真展にお越しいただいた皆様にはご説明出来た日もありますが、機材はまだこんなにも高額になる前のLEICA M5と初期に近い(古い)Summilux 35mmを使用しています。単焦点なので写真に写っているそのままの近さまで寄って(近くで)撮影しているので、その辺りも『築地考』を見る際はお楽しみ下さい。随分度胸がいりました…。今回はそんなお話です。
不覚にも入院している隙に撮影機材のご紹介をこの辺で。写真展にお越しいただいた皆様にはご説明出来た日もありますが、機材はまだこんなにも高額になる前のLEICA M5と初期に近い(古い)Summilux 35mmを使用しています。単焦点なので写真に写っているそのままの近さまで寄って(近くで)撮影しているので、その辺りも『築地考』を見る際はお楽しみ下さい。随分度胸がいりました…。今回はそんなお話です。
築地日記ーあれよあれよと、思い付きが書籍になるまでの義理と人情の物語。忘れぬうちにここに記すー 築地日記 vol.8 ここが、移転してしまうのか。写真を撮り始めてからそんな噂がチラホラ聞こえ始めた。あり得ない程の義理と人情に支えられているこの撮影。背筋を伸ばして改めて気合を入れねばならぬ。そう思い、朝5:00から食べる。とにかく食べる。うなぎにとんかつ。だいたい美味いし、食べて仲良くなるのは取材の基本。(本当か?)そんなある日、東京都の職員の方が市場の「秘境」を案内してくれた。「しかし、何でまたこんなに早足なんだ?」その歩くスピードに追いつけない。「ん??」動悸が変だ…。早足ではなく、自分が普通の速度についていけない。「やばい」
築地日記ーあれよあれよと、思い付きが書籍になるまでの義理と人情の物語。忘れぬうちにここに記すー 築地日記 vol.7 大間の続きN氏:よし。写真は頑張ってくれ。以上 時に杉さん、恐山は行ったコトあるか?私 :恐山?いや、ないっす N氏:あー、ダメダメ。日本人なら一度は行かなきゃ 乗りな(恐山ベテラン風)「恐山」あの世と会話する“イタコの口寄せ”があるという日本三大霊山のひとつ。そういえば訪れたことがなかった大間漁港からは車で3時間ほど。山道を直走る...
築地日記ーあれよあれよと、思い付きが書籍になるまでの義理と人情の物語。忘れぬうちにここに記すー 築地日記 vol.6 ある日突如電話。「行くぞ大間。明日朝8:00、羽田。いいか?ガチャン。」マグロ漁を撮影したいと卸しのNさんに頼んではいたものの、いきなり来たか。卸しの人たちは、漁が始まる前になると各漁港に挨拶まわりに行くという。と、空港で聞かされる…。青森から車で走ること6時間。津軽海峡、大間漁港。「この人覚えてて“戦場のカメラマン”そのうち写真撮りにくるから。」そう、漁師の人の印象に残るように紹介してくれたのであった。翌年、単身で大間に入り“戦場のカメラマン”を名乗ってマグロ漁の撮影が叶う。
“築地考”著者である杉山圭さんによる連載企画第5話です。俺は一体何をしているんだろう…。誰に頼まれた訳でもないのに。そんな風に思う時もあった。場内の喫茶店「愛養(AIYO)」は部外者でも割と入りやすかったから撮影の合間に時々立ち寄っていた。僕:「雨宿りさせて下さい。もうびちょびちょで」マスター:「お?今日も撮影?ひどい雨だねぇ」常連さんが座らないような席を目で探しながらいつものミルクコーヒーを頼む...
“築地考”著者である杉山圭さんによる連載企画第4話です。市場に潜入するも、とてもではない、黙ってカメラを向けるなど不躾なことは出来ない。で、コワモテの仲卸のアニキたちに恐る恐る声をかける。アニキ「おじさん、何で写真撮るの?」俺「え、だってここ、綺麗だから」...
“築地考”著者である杉山圭さんによる連載企画第3話です。市場の中の小さな神社で祭事があるっぽい。市場の中には小さな神社があるのは知っていたが、その時はまだよく分かっていなかった。祭事を撮影したく、勢い余って親方風な方に声をかける。最初に声をかけたのが、築地の街を守る「す組」の副組頭。副頭から紹介されたのが市場の重鎮「魚河岸会」の会長..
“築地考”著者である杉山圭さんによる連載企画第2話です。築地の取材に入る随分前から場外の「喫茶マコ」に時々お邪魔していた。90歳のマサコママは誰に対しても歯に絹着せぬ物言いが超カッコいい。取材することになってから看板メニューの雑煮を食べていると話し始めた。「覚えてて、ここはね、去る時は静かに去るの。お餞別きにさせちゃうじゃない」魚河岸は去る者追わない作法だと教えてくれた...
“築地考”著者である杉山圭さんによる連載企画第1話です。わらしべ長者のごとく古いライカを手に入れて「フィルムで撮る(アナログ)=築地市場」という謎の概念から、ランチ以外で初めて“築地市場 場内”へ繰り出した。この一歩。小さなこの一歩が僕の人生にとって大きな進歩となっていくのだった...
このプログラムは、ニューヨーク在住の建築・都市計画家である重松健さんと、東京在住の都市計画家である饗庭伸さんをデュアルコーディネーターとしてお招きし、それぞれが掲げる未来の東京の都市像をパラレルに議論していくトークイベントシリーズです。 記念すべき第1回目は、重松健さんがライゾマティクス・アーキテクチャー主宰の齋藤精一さんをゲストに招き対談します。「デジタルテクノロジー」というキーワードをもとに、デザインとマネジメント、ソフトとハードという垣根を超えて、都心におけるアーキテクチャの次世代の役割を模索します。