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【東京】クリスト&ガンテンバイン 『The Last Act of Design – スイス建築の表現手法』日瑞建築文化協会(JSAA)

[写真] Christoph Gantenbein (left) and Emanuel Christ (right) © Markus Jans

クリスト&ガンテンバイン
『The Last Act of Design – スイス建築の表現手法』

概要

この度、日瑞建築文化協会(JSAA)とスイス大使館は、スイス・バーゼルより建築家クリスト&ガンテンバインを招待し、『The Last Act of Design – スイス建築の表現手法』を開催いたします。

スイス国立博物館(2016)、バーゼル州立美術館(2016)など近年のスイスにおいて重要なプロジェクトを手がけるクリスト&ガンテンバインは、いまやスイスを代表する若手建築家の一組と言えるでしょう。

本展では、クリスト&ガンテンバインが 「The Last Act of Design」と呼んでいる建築におけるデザイン行為に着目し、彼らのつくりだす建築が持つ意味の多様性の表出を試みます。建築は竣工後も写真・図面・模型といった様々な媒体で表現され、鑑賞者はそれらの媒体を通じて建築を知覚し、空間を想像します。イタリア人写真家ステファノ・グラツィアーニの解釈から撮られた写真、配色・線にアレンジを加えたドローイングや3Dプリンタによる模型といった様々な媒体によって、クリスト&ガンテンバインの建築の多様な側面に迫ります。

日本・スイスの建築文化交流のプラットフォームとして2018年に設立した日瑞建築文化協会(JSAA)の最初のイベントとして、クリスト&ガンテンバインの探究の集大成を日本で初公開いたします。

開催概要
展覧会

会期 2019年3月20日(水)-3月31日(日) 会期中無休
会場 ヒルサイドテラスF棟 ヒルサイドフォーラム
東京都渋谷区猿楽町18-8
開廊 11:00 – 19:00(3月20日のみ内覧会開催のため一般入場は16:00まで)
入場 無料

講演会「The Last Act of Design」

第一部 エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインによるレクチャー
第二部 建築家・長谷川豪氏との対談
日時 2019年3月19日(火) 18:30 – 20:30 (開場18:00)
会場 建築会館ホール
東京都港区芝5-26-20
定員 350名
入場 1000円
申込 
こちらで入場券の事前購入をお願いいたします

※英語のみのレクチャーとなります。
※開演時間が若干変更になる可能性がございます。

書籍:「The Last Act of Design」

形式 ブックレット 174mm x 232mm 64ページ
言語 日本語、英語
編集 日瑞建築文化協会 + クリスト&ガンテンバイン
発行 日瑞建築文化協会
デザイン セバスティアン・フェア

クリスト&ガンテンバイン(Christ & Gantenbein)

クリスト&ガンテンバインは、スイス・バーゼルを代表する建築設計事務所です。彼らは形態の自立的な特性に興味を持ち、魅惑的な方法で古典と現代を調和させた画期的なプロジェクトを提示しています。彼らの触覚的なアプローチは、思いのほかデリケートでありながら多角的な方法によって素材の探求を行っています。

エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインによって1998年に設立された設計事務所には60人の建築家がおり、受賞歴のあるチューリッヒのスイス国立博物館とバーゼル州立美術館の大規模な改修と増築は、彼らの文化施設を手がける建築家としての地位を固めました。パリやミュンヘンの集合住宅、バーゼルの複合オフィスビル、チューリッヒのリンツ・チョコレート・コンピテンシー・センター、あるいはコンペで獲得したばかりのチューリッヒの大学病院増築など、アプローチの柔軟性とさまざまな機能や場所への興味が窺えます。

1998年にスイス連邦工科大学チューリッヒ校を卒業して以来、エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインはスイス連邦工科大学スタジオバーゼル(2000-05)、メンドリジオ建築アカデミー(2004/2006/2009)、オスロ建築デザイン大学(2008)、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(2010-15) で教鞭をとってきました。この後半の研究は2つのモノグラフ「Typology」(Park Books, 2012, 2015)にまとまっています。ハーバード大学(2015-17)で教えたのち、彼らは現在スイス連邦工科大学チューリッヒ校の教授をつとめています。

エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインは、2018年にDeezenから優れた作品群とその作品紹介において”Architect of the Year” 賞を受賞。その他の受賞としては、2018年Wieneberger Brick賞、2017年にDesign Miami / Panerai Visionary賞、the best architect 18 金賞(2017年)、Best of the Best 金賞(2016年)、スイス鉄骨建築賞・アシエ賞(2014)などがあります。

写真家 ステファノ・グラツィアーニ(Photographer Stefano Graziani)

クリスト&ガンテンバインと写真家ステファノ・グラツィアーニは展覧会や出版のプロジェクトにおいて長年の協働関係を築いてきました。

写真、美術、建築の結節点に立つステファノ・グラツィアーニは、その型にはまらない活動により、現代美術の議論に貢献してきました。彼の写真は、ミラノのプラダ財団美術館、ヴェネツィア建築ビエンナーレ、ヨーロッパ現代美術ビエンナーレ・マニフェスタなど、国際的な舞台で展示されてきました。彼の作品は様々な作品集で取り上げられ、また、彼自身も多くの書籍の執筆や編集に関わってきました。モントリオールのカナダ建築センター、ミラノのプラダ財団美術館、ローマのイタリア国立21世紀美術館、モデナ写真財団には写真作品が収蔵されています。ステファノ・グラツィアーニは現在、ヴェネツィア建築大学とボルツァーノ自由大学で写真を教えています。

JSAA 日瑞建築文化協会

JSAA 一般社団法人 日瑞建築文化協会(Japan Swiss Architectural Association)は、日本とスイスの建築分野での交流と相互理解のためのプラットフォームです。

近年、日本においてスイスの建築の情報に触れることができる機会が大きく増え、交換留学制度等による学生たちや 建築の実務者や教育者による建築文化交流が多く生まれてきました。
こうした気運が持続的に発展を続けるために、 レクチャー、シンポジウム、学生ワークショップ、展覧会等の企画を通じて両国の建築文化を相互に理解し、戦略的に発信していくための体制を構築することが必要です。これらのイベントは建築の専門家だけでなく広く一般に開かれたものになります。

日瑞の力を結集した新しいプラットフォームにご理解とご協力をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

顧問 古谷 誠章 (NASCA 第55代日本建築学会会長 早稲田大学教授)
顧問 貝島 桃代 (アトリエ・ワン 筑波大学芸術系准教授 スイス連邦工科大学チューリッヒ校教授)

会長 石田 建太朗 (イシダアーキテクツスタジオ 東京工業大学特任准教授)
副会長 平瀬 有人 (yHa architects 佐賀大学准教授)
黒川 智之 (黒川智之建築設計事務所)
金野 千恵 (teco)
湯谷 紘介 (YUTANI DESIGN)
黒川 彰 (Sho Kurokawa architects)

お問合せ

一般社団法人 日瑞建築文化協会
住所: 106-0031
東京都港区西麻布3-13-15 ケイプラザB2F
電話: 03-6277-5756
メール: info@js-aa.org
ウェブ: http://js-aa.org

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