住宅建築 2017年8月号
[住宅建築 No.464]2017年8月号
概要
美しくて情緒的で、夢があり、まるで背後に何か物語がありそうな、人の思いを感ぜずにはいられない建築が確かにある。つくること自体が容易ではない建築は、目の前の自明な現実と、あるいは慎重な論理こそが力を持ちやすいが、やはりそれだけではない。
建築、また住まいのなかにも、ロマンチックな風景、思想、そして物語がある。
目次
【特集】住まいのなかのロマンチック
「物語」に「ロマンチシズム」の風を 中川武
都心の森のなかにたたずむ神殿
森 FOREST 設計=椎名英三建築設計事務所
宇宙・自然・聖性・建築・ロマン 文=椎名英三
構造体のなかで、情緒豊かに暮らす
立山の家 設計=MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO/原田真宏+原田麻魚
雪景色に佇む光の金閣
芹ヶ沢の別荘 設計=内海智行/ミリグラムスタジオ
時代家具と共に住まう
「城下町」N邸 設計=環境計画建築研究所/矢田和弘
光と自然を取り組むくつろぎの場
鞘ヶ谷の家 設計=柳瀬真澄建築設計工房
レーモンド設計の住宅を改修した癒しの空間
熱海のゲストハウス 設計=吉本剛建築研究室
ロマンチックな写真群
ジャイプルのシティフレーム 写真・文=藤塚光政
ストックホルム市立図書館 設計=グンナール・アスプルンド 写真・文=宮本和義
森の葬祭場 設計=グンナール・アスプルンド、シーグルド・レヴェレンツ 写真・文=宮本和義
生闘学舎 設計=高須賀晋 写真・文=畑亮
【特別記事】民家は受け継がれる
力強い梁組みと空間の魅力を活かす移築再生
すぎの木の家 設計=里山建築研究所
座談 古民家の文化に寄り添う暮らし 藤川昌樹・藤川澪子・安藤邦廣・居島真紀
実測図面が語るもの その6
坂倉準三のデビュー作「飯箸邸」2
モダニズムの骨 金澤良春
【シリーズ】建築室からフィールドヘ 第29回 ☆学生におすすめ☆
松川昌平研究室(慶応義塾大学SFC環境情報学部)
植物を育てるように建築を育てる
アルキテクトーム 「SBCセンター」
【連載】アトリエCOSMOSの木造建築 第11回
空間を分ける―「由比ヶ浜の家」と「辻堂海岸の家」から読み解く― 白鳥健二
【講演会レポート】
竹原義二・椎名英三「混構造の先達に学ぶ 石井修と宮脇檀」
【書評】
今和次郎・著『日本の民家』(岩波書店、1989年)
青木淳+後藤治+田中禎彦+西沢大良・著『日本の建築空間』(新建築社、2005年)
村松貞次郎・著『日本近代建築技術史』(彰国社、1976年)
文=福島加津也
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