[連載][修士・院生を追え!]#Final 最後の取材
ついに、最終回。
改めて、我々が取材している豊栄氏をご紹介↓
名前:豊栄太晴
所属:工学院大学大学院伊藤博之研究室
学年:修士2年⇒設計事務所
趣味:お菓子作り、動画制作、旅行
「Instagram(@taisei_toyosaka)も絶賛更新中!ぜひ見てください!」
我々が取材を始めて約2か月が経ち、
ついにゴールともいえる学内提出の日を迎えた。
豊栄氏が修士作品について本格的に構想をはじめたのは、修士2年の4月からだという。
豊栄氏の専攻では、修士設計をゴールに見据えた修士論文を前期に仕上げ、その後、修士設計に取り掛かるという流れがある。
論文が落ち着き、修士設計に取り掛かったのは10月頃。
この時期から自身の提案を明確かつ具体的にするべく、設計テーマを深掘りしていったとのこと。
⇒構想段階の様子はこちら
ここからは豊栄氏の設計テーマや調査をまとめた未公開資料が魅力的だったので
ぜひ紹介させてください!
人によって、提案やアイデアのまとめ方は異なると思うが、
豊栄氏は、今からでもプレゼンできるような形式でまとめていたのが印象的だった。
──(見せていただいた資料をめくりながら)これってプレゼンボードですか?
豊栄氏:いえいえ、実は誰にも見せないんですけど、自分のまとめ用の資料です!
教授とのエスキスの時とか相談する時とか、あ、あとお手伝いしてくれる後輩に説明するときくらいですかね?見せるのは…(笑)
※エスキス:設計の原案・構想段階、途中経過などを相談する集まりのこと
──いつ見せることになっても困らないくらい綺麗にまとまってますもんね…!
学部生だったらこのまま提出とエスキス行けそうなくらい(笑)
豊栄氏:いけちゃうかもしれないです(笑)
メモ帳やタブレットなどにアイデアなどを殴り書きで書き起こしていくスタイルもあるが、豊栄氏のようにプレゼンボードのようにまとめていく派もいる。
◆殴り書きスタイルのメリット
・その瞬間に思ったこと感じたことをすばやくアウトプットできる
・アイデアの引き出しとしてメモ帳などを見返せる
◆しっかりまとめスタイルのメリット
・頭の中や考えをまとめていくので自身の整理になる
・綺麗にまとめていればプレゼンボードの素材としても使うことができる
それぞれメリットがあるので、自分に合うスタイルを探すのがおすすめ◎
2月中旬、ついに学内提出の日──
豊栄氏が在籍する工学院大学では、修士の作品展示・審査会が2月13日~14日の2日間で行われた。
展示は在籍する学生だけでなく、一般も見に行ける。
豊栄氏の作品はとにかく大きかった。
模型の大きさはもちろん、プレゼンボードも枚数が多く、ほかの学生とのバランスもあり作品移動を余儀なくされたほどに大きかった。
学外や外部のコンペ・審査会に出す学生も、修士・学部生問わず多いが、学外は作品の運搬問題や公平な審査を条件としているため、作品のサイズ規定がある。
そのため、実際に会場で展示されている作品は、制作者が厳選したプレゼンボードと模型の一部であることが多い。
制作者である学生の作品を100%の状態で見たい方は、学内展示がおすすめ◎
そして、学内審査の結果──
優秀賞 受賞!
おめでとうございます!!!
取材開始から約2カ月。
修士研究の構想段階から提案や敷地選定、テーマ/方針決めの全熱量を身近で感じさせていただいた。
こんな経験ってなかなかできないからか、取材を重ねるうちに、豊栄氏の研究に対して我々の愛着と熱量も高まっていった。
最後まで豊栄氏に密着でき、我々LUCHTA編集部一同大変光栄でした。
[“修士・院生を追え!” 担当記者]
〇記者S1号 元建築学生 / 卒業設計のテーマは「商店街のリノベーション」
〇記者S2号 元建築学生 / 卒業設計のテーマは「都市部の農とまちのありかた(制作)」
〇記者T 元文系学生 / 卒業論文のテーマは「美術館来場者の楽しみ方の変容」
〇記者K 元国際系学生 / 卒業論文のテーマは「日本の性教育について」
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