【BOOKS】庭NIWA 2020冬号「造園空間に求められるものとは 高齢者福祉と庭」
[庭NIWA No.241]2020年 冬号
概要
昨今、「老人ホーム」といっても、さまざまなタイプがあり一括りにはできない状況だ。
そんな中、庭の持つ力に期待が寄せられ、規模の大小はあるにせよ、庭が設けられるようになっている。
庭の持つ力とは、入所者の身体、精神に及ぼす効果である。
庭には芸術的な要素が求められる一方で、心地良さや、楽しみ、癒しという心理面への作用や、庭に出て歩いたり、あるいは軽作業により身体機能を緩やかに回復したり、維持したりする効果があるとされている。
そのような効果が期待され、体現された庭を紹介する。
庭という場が、現代社会において期待される一つの側面について考察する。
⇒ 詳細はこちら
本体2,400円+税 購入はこちらから
目次
特集
造園空間に求められるものとは 高齢者福祉と庭
特別寄稿
みどりからもらう“生きる力”
山本紀久/愛植物設計事務所
日本人の自然観を思い起こさせるサ高住
ヴィラ櫟 別邸 玻璃
造園設計・施工=大北美松園
国営公園を借景に持つ自然に包まれたシニアコミュニティ
サンシティ立川 昭和記念公園
ランドスケープデザイン=SWA 造園実施設計・施工=岩城
入居者の心を癒やす深山幽谷の風情宿る庭園
サンシティ町田 壱・弐番館
造園設計・施工=岩城
故郷の原風景を再現した中庭を抱いた介護老人保健施設
伊賀ゆめが丘
造園設計・施工=荻野寿也景観設計
NIWA SPECIAL REPORT
見慣れた故郷の景色に溶け込む庭
特別養護老人ホーム あさひ苑
造園設計=愛植物設計事務所 造園施工=双葉造園、橘造園
SPECIAL REPORT OVERSEAS
受刑者自ら作庭した日本庭園
オレゴン州立刑務所「メモリアル・ヒーリング・ガーデン」
The Memorial Healing Garden in Oregon State Penitentiary
ランドスケープ設計=Hoichi Kurisu ランドスケープ施工=Oregon State Penitentiary
連載
歴史をひもとき未来へつなぐ永遠の名庭園(第5回)
歴史のうねりの中残り、守られてきた大名庭園
会津松平氏庭園 御薬園(福島・会津若松市)
監修・文=吉村龍二/環境事業計画研究所 代表
取材・文=町田 香/京都芸術大学 非常勤講師
磐座探訪(第6回)
比婆神社と巨石群(滋賀・彦根市)
写真・文=須田郡司/巨石ハンター
NIWA INTERVIEW #26
AIとNI(Nature’s Intelligence)が共存する時代へ
Kurisu LLC President 栗栖宝一氏
作庭に役立つ素材と技術 29
アウトドアライフを取り入れたこれからの庭づくり
現場で役立つ 職人の知恵と技術(第29回)
石積編⑲山梨の石
富士黒朴石(2)
文=内田 均/東京農業大学 地域環境科学部 地域創成科学科教授
庭道具考(第6回)
佐助の植木屋鋏
伝統技術を継承しながら進化を遂げてきた鋏
佐助/植木屋鋏・六寸五分・白紙鋼
取材・文・写真=浦田浩志
造園界の偉人たち(新連載/第1回)
庭園の歴史研究と作品づくりを両輪で進めた造園文化人
龍居松之助
文=粟野 隆/東京農業大学准教授
未来を植える人びと~植木生産者を訪ねて~(第13回)
内田皓基氏/内田植木
NIWA COLUMN
みどりの力(第25回)
心の安らぎや生きる活力をもたらす自然と共生する高齢者施設
文=河東梨香/テキスタイル&インテリアデザイナー
時代の気分(VOL.25)
オン―オフラインの相乗効果を図る快適な暮らしのあり方
文=小原直花/伊藤忠ファッションシステム ナレッジ開発室 室長
NIWA REPORT
「建築と庭」をテーマに建築と造園が同じ課題に取り組む
第16期、第17期 京都鴨川建築塾
取材・文=niwa
技能五輪上海大会に向けた若手のチャレンジ
取材・文=井上花子/日本造園組合連合会 理事
自分のまちは自分で灯す、一夜限りの竹あかり
みんなの想火 in 静岡
文=片山和幸/なごみ片山造園
NIWA NEWS
NIWA BOOK
NIWA CALENDAR
241号に協力いただいた作庭家・造園家リスト
NIWA info
⇒ 詳細はこちら