【10/19・20・21@東京】建築文化週間 学生ワークショップ 2024 「いま、能登半島地震に対して学生は何を思い、考えるか?」|主催:日本建築学会 企画・運営:学生ワークショップ 実行委員会
TOP photo:Yuichiro Shiomi
概要
能登半島地震に対して学生は何ができるでしょうか?
能登半島地震から半年以上経ちましたが、被災地では未だ今後の展望が見えない状況です。この状況を懸念している学生は少なくないはずです。けれど能登への距離や交通の便、宿泊地の不足、現地からの情報の少なさなどが大きな壁となり、実際に行動を起こすことが容易ではないかもしれません。そこで、まずは被災地の実態について知りましょう。能登半島についてのリサーチを学生が行い、すでに能登に対して何らかの活動をしている方々とともに、東京の建築会館で展示を行います。また展示の内容を参考にしながら、能登半島に対して学生ができことを考えるワークショップを開催するなど、東京で能登の情報を発信する場をつくります。そして展示やワークショップの内容をアーカイブ冊子にまとめ、多くの人に能登の現状を届けます。
どなたでもご参加頂けます。現在の能登半島について、何ができるか一緒に考えてみませんか?
本イベントは大きく3つのかたちでのアウトプットを行います。
1. ワークショップ(日程:10月19日- 10月20日 場所:建築会館ホール)
学生ワークショップ2019の様子 photo:松田達
「わたしたち学生は、能登半島地震とどのように関われるのか?」
遠方で起きた震災に対し、建築や都市を学ぶわたしたち学生はどのように関われるのでしょうか? まず被災地の歩みと現状、復興への取り組みに関して、展示やシンポジウムを通して知りましょう。そして仲間との議論や発表を通じて、感じたことを共有するなかで、被災地の復興を自分事として捉え、現地にとって価値のある提案を考えます。
【グループセッション】
①1日目午前:関連企画展示を見て感じたことを学生間で共有
②1日目午後:シンポジウムを経て学生が何ができるかを議論
③2日目午前:最終講評に向けてプレゼンテーションを作成
【制作物】
学生同士で議論し、能登の復興に向けた案を提案物にまとめます。 最終講評はスライド形式の発表となります。
【アワード】
2日目の講評会で各クリティークによるアワードが決定されます。
【スケジュール】
学生ワークショップ2019展覧会の様子 photo:松田達
DAY1 10月19日(土)
09:00-09:30 開場・受付
09:30-10:00 開会の挨拶・趣旨説明
10:00-10:15 グループ分け
10:15-12:00 グループセッション①
12:00-13:00 昼休憩
13:00-15:00 シンポジウム
15:15-17:45 グループセッション②
17:45-19:00 中間発表・コメント
19:00-19:30 片付け・撤収
DAY2 10月20日(日)
09:00-09:30 開場・受付
09:30-12:30 グループセッション③
12:30-13:30 昼休憩
13:30-17:30 最終案プレゼンテーション・ 講評
17:30-18:15 表彰式・総評・閉会
18:15-18:30 会場準備
18:30-20:00 懇親会(会場内)
20:00-20:30 片付け・撤収
登壇者
DAY1 シンポジウム、中間講評
・小野田泰明(東北大学教授)
・小津誠一(ENN 代表)
・窪田亜矢(東北大学教授)
・司会:松田達(静岡文化芸術大学准教授)
DAY2 ワークショップエスキス、講評会
・小野田泰明(東北大学教授)
・竹内申一(金沢工業大学教授)
・窪田亜矢(東北大学教授)
・山岸綾(中部大学准教授/サイクル・アーキテクツ)
・岡田翔太郎(岡田翔太郎建築デザイン事務所)
2. 関連企画展示(日程:10月19日- 10月21日 場所:建築博物館ギャラリー)
関連企画展示は、すでに能登の調査や復興に携わられている方々に活動を展示して頂くとともに、実行委員学生も能登について地域ごとのリサーチ結果を展示します。
3. アーカイブ冊子(日程:2024年度中発行予定)
これらの成果をまとめて、一冊のアーカイブ冊子を制作し、より多くの人に能登の状況を知ってもらうことを目指します。
ワークショップ申込み
対象:能登半島地震に関心のある学生
観覧:どなたでもご覧いただけます
エントリー期間:2024年9月9日(月)〜2024年10月6日(日)
参加費:無料
【注意事項】
・取得した個人情報は、本ワークショップの運営以外には使用いたしません。
・会場の様子が配信されることをあらかじめご了承のうえでご参加をお願いいたします。
・参加者は、学生ワークショップの初日の中間発表、2 日目の最終講評両方に参加していただきます。
・昼食・会場までの往復にかかる交通費等、参加にかかる費用はご自身での負担になります。
関連企画展示
「いま、能登半島地震に対して何を思い、考えるか?」展
能登半島の復興に様々なかたちで携わっている方々の活動を東京で展示することで、 より多くの人達に能登の現在を知ってもらいたいと考えています。実行委員による現地のリサーチ活動の展示も行います。どなたでもご覧いただけますので是非お越しく ださい。
【会場】
〒 108-8414 東京都港区芝 5-26-20 建築博物館ギャラリー
【展示日時】
2024年10月19日(土)〜10月21日(月) 09:00-17:00
【出展者】
GAPPA noto(北陸建築学生仮設住宅環境支援プロジェクト)、株式会社 kyma、VUILD株式会社、岡田翔太郎建築デザイン事務所、北川啓介(名古屋工業大学大学院教授)+北川珠美(名古屋工業大学研究員)、小浦久子(奈良文化財研究所)+片桐由希子(金沢工業大学)、小津誠一(ENN代表取締役)、東京大学都市工学科、東北大学都市デザイン研究室、ニシムラ精密地形模型、萩野紀一郎 (萩野アトリエ)、坂茂建築設計+ NPO法人ボランタリー・アーキテクツ・ ネットワーク (VAN)、山岸綾(中部大学准教授/サイクル・アーキテクツ代表)(以上、アルファベット五十音順)、学生ワークショップ 2024 実行委員
アーカイブ冊子
「未来へつなげる、現時点でのアーカイブ」
本企画を一過性のイベントでは終わらせないために、その過程と成果をまとめ、復興 のための手がかりとなるような冊子を制作します。会期終了後、ワークショップ参加者には冊子を配布する予定です。
なお、参加学生の名前と所属はアーカイブ冊子にクレジット表記されます。
企画・運営
学生ワークショップ 実行委員会
実行委員
半田洋久(代表/芝浦工業大学)、小堀涼雅・松尾結実子・安島芽生・福島はな(慶應義塾大学)、衣笠恭平(横浜国立大学大学院)、福田理緒・飯島さら・田中恒暉・向井元基(横浜国立大学)、花岡桃可(東京大学大学院)、久冨柊司(東京大学)、小島智寿(金沢工業大学大学院)、塩見悠一郎(京都府立大学大学院)、征矢俊介・吉野仁輝(東京電機大学)、千國桜子(富山大学)、小泉満里奈・奥島万詠(早稲田大学)、二渡杏・角尾風歌・山本承太郎(芝浦工業大学)、中村來珠・山本洸生(大同大学)、芝崎遼太(大阪工業大学)、木下裕翔・猪股桜子(近畿大学)、森田優希(信州大学)、玉野亮祐(東京都市大学)、田畑快人(東京都立大学大学院)、加賀美和希(東洋大学大学院)、樋上稜太(東洋大学)、大貫陽向吾・森田真央(京都工芸繊維大学)、吉葉鴻貴(国士舘大学)、(計35名)
アドバイザー
松田達(静岡文化芸術大学准教授)
公式サイト:https://www.archigakusei-ws2024.com/
公式X:https://twitter.com/gakuseiws2024
お問い合わせ:archi.gakusei.ws.2024@gmail.com
主催
日本建築学会
会員相互の協力によって、建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかることを目的とする学術団体です。1886年(明治19年)に創立されて以来今日にいたるまで、わが国建築界においてつねに主導的な役割をはたしてきました。現在、会員は3万5千名余にのぼり、会員の所属は研究教育機関、総合建設業、設計事務所をはじめ、官公庁、公社公団、建築材料・機器メーカー、コンサルタント、学生など多岐にわたります。
講演・展示事業等を通じて建築界および一般社会の建築文化の向上に寄与することを目的に、学会内に設置されている委員会の一つです。主な活動として、日本建築学会賞(作品)受賞者記念講演会、学生サマーセミナー、アーキニアリング・デザイン展、建築文化週間を開催しています。
委員長
平田 京子(日本建築学会事業理事/日本女子大学教授)
幹 事
加藤 詞史(加藤建築設計事務所主宰)
川勝 真一(建築センターCoAK代表理事)
委 員
鵜飼 哲矢(九州大学大学院教授)
牛込 具之(佐藤総合計画第1オフィスディレクター)
大草 徹也(三菱地所設計取締役専務執行役員)
大森 晃彦(建築メディア研究所代表)
小澤 雄樹(芝浦工業大学教授)
桂川 大 (STUDIO 大/おどり場代表)
斎藤 公男(日本大学名誉教授)
佐藤 淳 (東京大学准教授/佐藤淳構造設計事務所主宰)
多田脩二 (千葉工業大学教授/多田脩二構造設計事務所代表取締役)
出口 亮(大成建設株式会社設計本部先端デザイン室|FDL)
濱野 裕司(竹中工務店執行役員)
松田 達(静岡文化芸術大学准教授/松田達建築設計事務所主宰)
宮里 直也(日本大学教授)
山本 至(itaru/taku/COL.共同主宰)
詳細
建築文化週間2024 開催概要
建築文化週間とは
日本建築学会では、建築文化事業の一環として、今年も10月より「建築文化週間2024」を開催いたします。2024年のテーマは“世界の測り方”。都市や建築を基点とし、わたしたちの日常と地続きに続く世界の広がりを想像し、測りなおすためのさまざまなイベントを開催します。この機会にぜひご参加ください。
2024年のテーマは“世界の測り方”
日々、遠く離れた場所の出来事が瞬時に伝わり、大量の人や資材が飛び交っています。かつてに比べて地球はずいぶんと小さくなってしまったのかもしれません。その一方で、何気ない風景や建築物の背後に潜む、歴史・文化的、あるいは環境・生態学的なネットワークに意識を向けることで、世界はどこまでも広がっていくようでもあります。これまでの歴史の中で、人類はさまざまな方法でこの世界を測ろうと試みてきました。いまを生きるわたしたちは、どのように世界と向き合い、その広がりを測ることができるのでしょうか。
建築文化週間2024 では、都市や建築を基点とし、わたしたちの日常と地続きに続く世界の広がりを想像し、測りなおすためのさまざまなイベント(シンポジウムや講演会を8企画、展覧会を3企画、ワークショップを3企画、見学会を10企画)を実施します。
皆さまのご参加をお待ちしています。
2024年9月28日(土)~11月16日(土)
開催地
建築会館ホール他・全国各地会場およびオンライン
主 催
日本建築学会
後 援
日本建設業連合会、日本建築家協会、日本建築士会連合会、日本建築士事務所協会連合会
主な企画のご紹介
[9月29日]
●学生グランプリ2024「銀茶会の茶席」(公開審査)
日 時:2024年9月29日(日)13:30~15:30
開催地:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
日本建築学会では年に一度、全国の建築学生を対象とするコンペティション「学生グランプリ」を開催しております。毎年10月に銀座通りの周辺で行われる野点大茶会「銀茶会」で実際に展示・使用する創作茶席の提案を、7月25日(木)を応募締切として募集しました。第一次審査を通過した作品は、応募学生自らが原寸大の茶席を審査会場に制作し、今回の第二次審査で最優秀作品が選定されます。10月に銀座三越にて展示・使用される最優秀作品の選考経過をどうぞご覧ください。
*詳細は、特設Webサイトをご覧ください。 https://bunka.aij.or.jp/
[10月3日~14日]
●建築展覧会2024「ガイダンスのアーキテクチャー」
日 時:2024年10月3日(木)~14日(月・祝)10:00~17:00
開催地:建築博物館ギャラリー内+中庭(東京都港区芝5-26-20)
近年、日本各地で建築公開イベントやガイドツアーが人気です。そこでは地図やガイドブック、またはガイドによる鑑賞の導きなどのさまざまなガイダンスが試みられています。いわゆるプレゼンテーション(作品やアイデアの一方的な提示)とは異なり、ガイダンスは参加者が何かを発見することに歩み寄り、経験を深め、異なる解釈を促すような行為として位置付けられます。本展ではこのガイダンスという行為に着目し、各地の取り組みを通してツールや仕組みを紹介します。会期中は建築会館の中庭に面したスペースの一部をテンポラリーな建築案内センターとして公開し、港区を中心とした建築や都市空間を巡るための案内を行うとともに、出展作家によるガイダンスへの応答を実施します。
[10月3日~14日]<建築展覧会連動企画①>
①建築文化考2024 特別展示「自分らしさがひらくこれからの社会―登壇者がつむぐ小さな物語」
日 時:2024年10月3日(木)~14日(月・祝)10:00~17:00
開催地:建築博物館ギャラリー(東京都港区芝5-26-20)
銭湯山車(栗生はるか氏ら)を中心に、パーソナルな物語が紡ぐ登壇者の活動を紹介します。乞うご期待ください。
[10月9日]
●建築文化考2024「自分らしさがひらくこれからの社会―シュリンクするまちにおける共助と個人を考える」(シンポジウム)
日 時:2024年10月9日(水)18:00~20:45
開催地:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
講演者:栗生はるか(せんとうとまち代表理事/文京建築会ユース代表)時岡壮太(DEKITA)、矢田明子(CNC代表取締役)
わたしたちは近代的な営みから、効率的で利便性の高い暮らしの恩恵を受けてきました。パーソナライズ化と個が尊重される一方、社会的なつながりや共助の一部を失ってきたようです。そこで今回は「パーソナルな関心」と「社会のつながり」について考えます。
失われていく日常を銭湯に重ね、その文化的な体験を「看取り」、継承していく栗生はるか氏らの活動は、何が新しいのか? 中山間の宿場町で宿や食品加工業を営みながら「舞台」とも言える働き口をつくる時岡壮太氏を突き動かすものは何か? おせっかいで紡ぐ、地域そのものの力を高める相互扶助の新しい仕組みをつくろうと奮闘する矢田明子氏の「コミュニティナーシング」がひらく社会とは?
自分らしさと公益性はどのような関係にあるのでしょうか? その場を自分ごととしてつなぎ直す3名を通して、自利的でありながら利他的な生活が開く新しい社会と都市を探ります。
[10月12日・13日]<建築展覧会連動企画②>
② トウキョウ建築まち歩き2024「ブラ田町」(見学会)
日 時:2024年10月12日(土)、13日(日)10:00~17:00
見学先:港区芝、芝浦、三田、高輪
出発地:建築会館中庭・特設「まち歩きデスク」(東京都港区芝5-26-20)
[10月16日]
●建築夜楽校2024「国家イベントについて考える―大阪・関西万博を通して」(シンポジウム)
日 時:2024年10月16日(水)18:00~20:30
開催地:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)+リアルタイム動画配信
講演者:布野修司(滋賀県立大学名誉教授)、町村敬志(東京経済大学教授)津川恵理(ALTEMY代表)
2025年開催を目指す大阪・関西万博は、税金の無駄遣いという観点から批判の声が上がっていますが、一方で、開催すること自体の意義や経済効果の観点からの肯定的な議論もあります。しかし、本質的に語られるべき議論は経済面の問題ではなく、そもそも万博とは何なのか、そしてそれが2025年においてどのような意味を持っているのか、ではないでしょうか。仮に莫大な税金がかかろうとも、国民の納得があればそれは無駄な事業とは言い切れません。その納得感とかかる金額に対する乖離が現状を生んでいると言えるのではないでしょうか。
そもそも納得感があった時代の万博とは何でしょうか。そしてもし可能性があるとしたら、何がこれからの大阪・関西万博に納得感を付与できるのでしょうか。あるいは、そもそも万博という仕組みそのものが時代錯誤になっているのではないでしょうか。今回は、金銭的な観点からの大阪・関西万博批判ではなく、イベント資本主義と呼ばれ繰り返し行われる国家事業について、その問題の本質に迫ります。ぜひ、ご参加ください。
[10月19日~21日]
●学生ワークショップ2024
「いま、能登半島地震に対して学生は何を思い、考えるか?」(展示・ワークショップ)
日 時:2024年10月19日(土)~21日(月)
開催地:建築会館ホール+建築博物館ギャラリー(東京都港区芝5-26-20)
いま、能登半島地震に対して学生は何ができるでしょうか?
能登半島地震から半年以上経ちましたが、被災地では未だ今後の展望が見えない状況です。この状況を懸念している学生は少なくないはずですが、能登への距離や交通の便、宿泊地の不足、現地からの情報の少なさなどが大きな壁となり、実際に行動を起こすことが容易ではないかもしれません。
そこで、まずは被災地の実態を知りましょう。能登半島についてのリサーチを学生が行い、すでに能登に対して何らかの活動をしている方々とともに、東京の建築会館で展示を行います。また展示の内容を参考にしながら、能登半島に対して学生ができることを考えるワークショップを開催するなど、東京で能登の情報を発信する場をつくります。そして展示やワークショップの内容をアーカイブ冊子にまとめ、多くの人に能登の現状を届けます。どなたでもご参加いただけますので、現在の能登半島について、何ができるか一緒に考えてみませんか?
[10月29日]
●カルチベートトーク2024
「建築模型の力」(トークイベント)
日 時:2024年10月29日(火)18:30~20:00
開催地:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)+リアルタイム動画配信
講演者:山梨知彦(日建設計チーフデザインオフィサー常務執行役員)
牧島和則(ポケットビートワークス代表取締役)、宮田 明(ベナ営業部長)
多くの名建築が創られるうえで、そのスタディに欠かせなかった建築模型ですが、デジタル化が進む現在においても、デザインの検討段階から施工に至るまで、やはり模型は必須だと考える建築家が多くいます。一方で、最近の若手世代には、模型を全く作らないデジタルな建築家も生まれてきています。
今回は、その対比を含めながら、建築模型の意味と意義、そして未来像について、プロならではの建築模型の作り方・見せ方の極意も紹介しつつ、建築家と模型製作者の双方の視点で語ります。