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[連載]Level.12『橋を作ってみよう!』その②|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健

「けんちくのたね」は、身近にある紙と道具を使って、実際に手を動かしながら建築の基礎を簡単に楽しく学べる連載漫画です。使用するのは「A4のケント紙」「はさみ」「カッター」「のり」だけ!折る・丸める・切るといった単純な動作でも、創意工夫を凝らすことで、強度が大きく変わったり、デザイン性がUPしたり、驚くほど様々な表現が可能になります。

ここでの皆さんは、建築の世界に飛び込んだ「けんちく勇者」。さぁ、今すぐ材料を装備して、建築をLet’sロールプレイング!みんながあっと驚く建築スキルを磨いていきましょう!

Level.12『橋を作ってみよう!』その②

1.「橋を作ってみよう」の続きスタート!

今回は、「橋を作ってみよう」その②です。皆さん、橋作りは試行錯誤していますか? ここで、もし私自身がこの課題に挑戦したらどうするか…? をご紹介したいと思います。ひとつの参考例にしてください。

2.三角形を組み合わせてみる!

まずはA4紙を1コマ目の図のように切っていきます。後で付ける折り目とのりしろに目印をつけて(ここで前回のカッターの使い方が役立つ!)、そうすると大×1、小×2の三角形ができます。それをのりでくっつけると…あっという間に図のような橋ができ上がりました。単純なようですが、理にかなっている部分はけっこうあると思います。

3.力の働きを理解しよう!

橋の上を人が渡ると人の荷重が下向きに橋に伝わります。その力は、両対岸に伝わっていきます。この時、橋はたわみ、橋の上では圧縮、下では引張が起こることは、イメージできますか?圧縮がおきているところには、圧縮に強い材料を、引張がおきているところには、引張に強い材料を使うのは基本。まずは、どのあたりが弱いかをイメージできるようになると、強い橋が作れるかな。実際に人が乗るところを想像しながら構造を考えるのは、建築の大切なポイントです。

私はA4 1枚で作りましたが、皆さんは2枚使って、もっとかっこよく、もっと丈夫な橋を作ってください。

4.あなたならどう建築しますか?

この連載で何度も伝えている通り、建築に「正解」はありません。でも、「評価」はされます。これから皆さんは、課題制作ごとに作品を評価される機会に何度も巡り合うでしょう。その際に、必要なのは、相手に「共感」されるだけの「検討・分析」とその自分の分析結果を「形」に落とし込むことです。また、評価者の質問に動揺しないように、自分はこうする!という価値観や判断基準のモノサシを持つことも大切です。
次回はついに最終回です!

今週のお題

『自分のデザインを周りの人に見てもらおう。』

今週のおさらい

全話まとめ読み

[連載] Level.00 はじまりの章『いまの環境でも出来ること』|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
第1回目 Level.00はじまりの章『いまの環境でも出来ること』建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」は、身近にある紙と道具を使って、実際に手を動かしながら建築の基礎を簡単に楽しく学べる連載漫画です。使用するのは「A4のケント紙」「はさみ」「カッター」「のり」だけ!折る・丸める・切るといった単純な動作でも、創意工夫を凝らすことで、強度が大きく変わったり、デザイン性がUPしたり、驚くほど様々な表現が可能になります。ここで皆さんは、建築の世界に飛び込んだ「けんちく勇者」。さぁ、今すぐ材料を装備して、建築をLet’sロールプレイング!みんながあっと驚く建築スキルを磨いていきましょう!
[連載]Level.01『紙を自立させるには?』|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
第2回目『紙を自立させるには?』前回のお題であるA4ケント紙の用意はできましたか?それでは早速、道具を使わずにこの紙を自立させてみてください。まっすぐ、そっと慎重に…手を離しても、紙は立つことができるでしょうか?
[連載] Level.02『折った紙は何故立つのか』|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
前回、そのままでは立たなかった紙が、折ることで立つようになりました。「そんなの当たり前」と言えばそこまでですが、なぜだろう?と考えてみることは、これから建築を学ぶ上でとても大切な事です。日頃から、ナゼ?のクセをつけるようにしましょう。
 [連載]Level.03 『自由に作って比べてみよう』|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
便利アイテム『ハサミ』を手に入れた!ハサミの起源はとても古く、古代ヨーロッパが発祥といわれています。人類がモノを作る上で最も優れた発明品のひとつといえるでしょう。今回はこのハサミを使って、よりレベルアップした問題にトライしてみてください。
[連載] Level.04『丸の持つ力とは?』|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
前回はハサミを使用して「切る」「折る」ことで問題に取り組んでもらいました。失敗しながらでも、とにかく手を動かしてみることの大事さに気が付きましたか?今回はさらなる応用問題をひとつ。あれ、この前と同じ?いえいえ、条件を付けているので問題もレベルアップしています。
 [連載]Level.05『歴史の長い建築技術「組積造」って?』|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
「折る」「切る」「丸める」もせずに、紙を自立させるには?これまで、いくつかのやり方で紙を自立させる方法を考えてきました。普段の生活では気にも留めていなかったけど、世の中にあふれる様々なモノには先人の知恵がたくさん使われていることもわかりました。では、紙を自立させる方法…まだ他に思いつきますか?
[連載]Level.06『3』は強い』|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
折らない紙の自立方法…他にはもうない? ここまで、紙の自立方法をいくつか考えてきました。頭もかなりほぐれてきたのではないでしょうか。もうアイディアは出ませんか? そんな時は今までの知識を応用してみましょう。思いもよらないやり方が見えてくるかもしれません。
[連載]Level.08『アーチを作ってみよう』|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
みなさんは「アーチ」と聞いて何を思い浮かべますか? 扉や窓、橋にも用いられているあのアーチです。その歴史は長く、古代建築にもその技法が用いられいますが、近代、現代建築にも使われています。今回は今まで学んだことをフル活用して自由にアーチを作ってみましょう。
[連載]Level.09『屋根を作ってみよう!』|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
『10㎝×10㎝×10㎝のスペースに屋根をかけてみましょう』これが今回の問題。使用するのは今回もA4紙1枚です。もちろん今まで同様に自由な発想で構いません。将来、実際にこのような仕事を任される機会があるかもしれません。その時、あなたは何を基準に考えますか?
[連載]Level.10『橋を作ってみよう!その①』|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
それでは今まで学んだ知識をフル活用して問題に挑戦しましよう!『問題:A4紙を2枚使って、目の前にある300mmの川(1/100スケール)を渡る橋をデザインしてください。』なお、のり・はさみ・カッター・定規の使用はOKです!
[連載]Level.13 『橋を作ってみよう!その③』(最終回)|建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」|本多健
さて、全14回の連載でお届けしてきた「けんちくのタネ」。建築学生の皆さんがこれから進んでいく「建築の道」の第一歩の手助けになるよう、考え方や手の動かし方をお伝えしてきました。建築は作って出したら終わり、ではありません。たくさんの人に意見をもらい、より良くするために切磋琢磨していくことが何より重要です。
著者紹介
本多健(Takeshi Honda)
建築イベントプランナー 建築家(一級建築士)/1973年島根県生まれ1996年東京電機大学工学部建築科卒業。1998年芝浦工業大学大学院修了。プランツアソシエイツを経て、2002年独立。2005年シェアオフィスFLAT4設立。2015年建築イベント企画会社 株式会社HOOPを設立 「ラ・アトレ学生実施コンペ」「寺子屋ふくろう」シリーズ、「バリアレスシティアワード」等、建築コンペ等の企画に携わる。芝浦工業大学非常勤講師 建築学生サークル♭顧問

建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」LUCHTA内にて掲載中です
https://luchta.jp/category/reading/manga/tane/

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