[連載] 建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」 Level.11

[連載] 建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」
Level.11
第12回目 知ってる?カッターの正しい使い方

「けんちくのたね」は、身近にある紙と道具を使って、実際に手を動かしながら建築の基礎を簡単に楽しく学べる連載漫画です。使用するのは「A4のケント紙」「はさみ」「カッター」「のり」だけ!折る・丸める・切るといった単純な動作でも、創意工夫を凝らすことで、強度が大きく変わったり、デザイン性がUPしたり、驚くほど様々な表現が可能になります。
ここでの皆さんは、建築の世界に飛び込んだ「けんちく勇者」。さぁ、今すぐ材料を装備して、建築をLet’sロールプレイング!みんながあっと驚く建築スキルを磨いていきましょう!

第12回目 知ってる?『カッターの正しい使い方』

1.新アイテム・カッターを手に入れた!

さて、みなさん前回の問題「橋作り」は順調ですか?ラスボス問題ですから、そう簡単にはクリアできない難易度です。そこで今回はちょっとブレイク。カッターの使い方についてご説明します。

 
 

2.実はカッターの刃には角度の種類がある!

建築学生の七つ道具といえば、カッターはその筆頭と言えます。実は、カッターには大きく分けて刃の角度が違う2種類のものがあるのを知っていますか?30度刃は細かい曲線が得意で、45度刃はわりと一般的。他にもデザインカッターやPカッター、サークルカッター等あり、用途に合わせて使い分けるテクニックが求められます。これができれば、課題制作はグンと楽になります!

 
 

3.カッターにはこんな裏技の使い方も!

刃の「切る側」はもちろん自分の方に引いて使います。間違っても進行方向に自分の指を置かないこと、そして、刃を折って常に新しい切れる刃にしておきましょう。切れない刃は、手に力が入ってしまい、指を切る危険が増します。30分に1回くらい折るつもりで!(折る時が一番危ないので、注意してね)
そして刃の「切らない側」ですが、厚紙等、折り線をキレイに付けたい時に使うと非常に便利です。覚えておきましょう。あわせて定規も扱えればパーフェクト!

 
 

4.カッターは建築学生の必需品

建築学生はカッターを使う機会が本当に多い!ですから、正しい使い方を覚えておいて損はありません。
他にも「スコイヤ」「鋼製定規」「カッターマット」や念のための「絆創膏」も常備しておきましょう。こういった道具の使い方を学部の先輩から教えてもらうのもいいかもしれませんね! 今日の格言!「一番使える道具は、先輩の知識!」労働力の無償提供で、「知識を得よう!」
それでは、再びラスボス問題に戻りましょう。次回『橋を作ってみよう!その②』

 
 

今週のお題:「カッターの使い方をしっかり練習しよう!」

著者紹介
本多健(Takeshi Honda)
建築イベントプランナー 建築家(一級建築士)/1973年島根県生まれ1996年東京電機大学工学部建築科卒業。1998年芝浦工業大学大学院修了。プランツアソシエイツを経て、2002年独立。2005年シェアオフィスFLAT4設立。2015年建築イベント企画会社 株式会社HOOPを設立 「ラ・アトレ学生実施コンペ」「寺子屋ふくろう」シリーズ、「バリアレスシティアワード」等、建築コンペ等の企画に携わる。芝浦工業大学非常勤講師 建築学生サークル♭顧問

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