【2/17-19 @東京】都城市民会館展 —建築アーカイブズにみる菊竹清訓—

都城市民会館展 —建築アーカイブズにみる菊竹清訓—

主旨

都城市民会館(1966-2019)は、市政40 周年を記念して1966 年に開館し、2006 年に都城市総合文化ホールが新たに開館するまで、永い年月、都城市の芸術・文化振興の拠点として多くの市民に親しまれてきた。
建築家菊竹清訓(1928-2011)の設計から生み出されたその唯一無二で独特な形態は、わが国のみならず、国外の重要な美術館で何度も模型が展示されるなど、貴重な建築物として世界的に評価されている。施設の老朽化が進む中、閉館後の活用について様々な検討や議論が重ねられたが、2019 年3 月に解体が決定した。日本建築学会建築歴史・意匠委員会は都城市民会館調査記録WG を2019 年に発足させ、都城市からの委託で調査記録を行ってきた。本展覧会はこれまでの調査記録を菊竹清訓の建築アーカイブズとともに公開し、1970 年当時の都城市民会館再現模型などを展覧に供するものである。

概要

【日時】
2020年2月17日(月)~2月19日(水)15:00-17:00
(平日09:15〜19:00、ただし初日は13:00 から、最終日は16:00 まで)
オープニングセレモニー2月17日(月)16:00〜同会場にて

【会場】
建築会館ギャラリー
(東京都港区芝5丁目26番20号) ⇒ アクセス

【入場】
無料

展示物

※模型以外は撮影禁止

□模型 都城市民会館模型(1970 年時を再現)縮尺1:50 1 点

□建築部材 都城市民会館建築部材2点(ジョイント2点)・家具1点

□図面・スケッチ
都城市民会館原図複製一式(配置図・各階平面図・各断面図・各立面図・矩計図)
都城市民会館 スケッチ一式(3点)
(他PJ 原図複製)

□写真 都城市民会館写真一式

□書籍
都城市民会館再生活用提案報告書
日本建築学会都城市民会館再生活用委員会編
都城市民会館記念誌

□映像(プロジェクションマッピング)
都城市民会館について 遠藤勝勧氏×古谷誠章オーラル・ヒストリー動画(2h)
都城市民会館VR 動画 1 分程度をループ再生
VR ゴーグルを用いた展示

主催

日本建築学会建築歴史・意匠委員会

お問い合わせ

日本建築学会事務局
     一ノ瀬雅代
Tel:03-3456-2057
E-mail:ichinose@aij.or.jp

関連書籍『菊竹清訓|都城市民会館』

【概要】
1966年に菊竹清訓の設計で完成し、メタボリズム建築の代表作の一つとされる都城市民会館。2007年の閉館後、署名活動やシンポジウムなど、保存への動きも活発に行われていたものの、ついに解体への方針が確定し、2019年7月から解体作業が着手されるにいたった。
本書では、竣工時の貴重な図面や写真、また解体前の写真を交えながら、消え行くメタボリズム建築の姿を資料として留める。

著者: 日本建築学会都城市民会館調査記録WG 編
発行:建築資料研究社

目次

  • 菊竹さんの発想力  穂積信夫(建築家/早稲田大学名誉教授)
  • 都城市民会館について  斎藤信吾(建築家/早稲田大学講師)
  • 都城市民会館  菊竹清訓
  • 目に見えないものの秩序  菊竹清訓
  • 菊竹さんの狂気と戦った都城市民会館 オーラルヒストリー
  •   遠藤勝勧(建築家/遠藤勝勧建築設計室/元菊竹清訓建築設計事務所)
      古谷誠章(早稲田大学教授)

  • 図面
  • 都城市民会館の手摺のディテール  仙田満(建築家/環境デザイン研究所)
  • 私のファーストイメージ・乳母車の鉄の帆  長谷川逸子(建築家/長谷川逸子・建築計画工房)
  • 都城市民会館再生活用計画  日本建築学会都城市民会館再生活用計画検討委員会
  • ⇒ 詳細はこちら

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