【7/16@東京+オンライン】桜井誠人×佐藤淳『宇宙で生きる!―宇宙居住と物...
いよいよ人類が月に暮らすことが現実味を増してきました。日本も探査機「SLIM」でついに月面に到達しました。アメリカのNASAを中心に「Artemis計画」が進んでいます。まず月を周回する「Gateway」という宇宙ステーションを構築してそこから時々月面へ降りるといいます。桜井先生が研究開発している「ECLSS = Environmental Control Life Support System」と呼ばれる生命維持装置はそんな場面で活用されます。二酸化炭素を回収し酸素に戻して再利用します。水分やあらゆる物質が徹底的にリサイクルされます。さらに植物を栽培するとなると、このサイクルがとてつもなくややこしくなるそうです。故障が許されない「命綱」。幾重にもフェールセーフを施すといいます。月や火星は「重力天体」とも呼ばれます。航空宇宙の先生方は空を飛ぶ構築物の設計は得意だけれど、重力のある地面に建つ構築物の設計はあまりイメージできないそうです。それなら我々建築の得意技です。さらに「居住」といえば我々建築です。いまはまだ地球環境に対する問題意識の「本気度」が少し緩めです。でも皆で月に棲みつくことを考えれば本気度満々になりそうです。徹底的に「省エネルギー」に「省物資」に暮らす方法の探求を垣間見たいと思います。建築家フォーラム 幹事 佐藤 淳