【BOOKS】造景2022 特別企画「文化的景観と地域づくり」
特集「変貌する街シモキタ」では、街の景観を大きく変化させつつも愛される魅力的な街である下北沢の、20年以上にわたるまちづくりの経過を関係者とともに振り返り、下北沢のまちづくりの問題が私たちの社会に与えた意味について考える。
事例集「日本列島まちづくり」では、各地域の課題解決に向けた着眼点や、その課題解決に向けたプロセスや仕掛けなど、全国各地の魅力あるまちづくり13事例を紹介する。
特集「熊本の災害復興まちづくり」では、様々な復興まちづくりを着実に進め、復興からまちづくりへステージが移行しつつある被災地の取り組みや、各地での被災者同士の支えあい、熊本地震の被災地から熊本豪雨の被災地への支援など、それらを概観しながら改めてこの6年間を振り返る。
今回で4回目となる連載記事「本邦都市物語(4) 温泉都市 城崎・伊香保・熱海・別府」では、ひとつの都市を形成しているといえる大規模な温泉地を取り上げ、それら温泉都市に即した形で、温泉都市固有の課題に関して時代的な変遷を追いながら考察する。
◆商品名 造景2022
◆発売日 2022年8月31日
◆定価 3,850円(本体3,500円+税)
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目次
特別企画:文化的景観と地域づくり
【地域レポート】
● 中標津町における〈文化的〉景観の取り組み —— 植田曉(NPO法人景観ネットワーク)
【特集】
● 文化的景観の挑戦と課題 —— 下間久美子(國學院大學)
● 進化する景観の保全と更新 —— 小浦久子(神戸芸術工科大学)
● 戦略的情報デザインが生み出す可能性 —— 耘野康臣(NPO法人九州コミュニティ研究所)
● 文化的景観を地域づくりに活かす —— 上杉和央(京都府立大学)
特集:変貌する街シモキタ 対立からマネジメントへ
● 「下北沢のまちづくり」の今 —— 小林正美(明治大学)
● 「下北沢駅周辺地区計画」決定後の試み —— 小柴直樹(世田谷区)
● 街の変化を読み解く 三浦倫平さん(横浜国立大学准教授)とシモキタを歩いてみよう —— 聞き手/饗庭伸(東京都立大学)
● 地域の分断からエリアマネジメントへ 柏雅康さん(しもきた商店街振興組合理事長)に聞く —— 聞き手/饗庭伸(東京都立大学)
● 新たな沿線開発の「実験区」へ 京王電鉄の高架下開発 —— 菊池祥子(京王電鉄)
● シモキタリング(北沢PR戦略会議)と駅広部会が目指す 新しい民主主義の姿 谷口岳さん(シモキタリング駅広部会、世話人)に聞く —— 取材・文/饗庭伸(東京都立大学)
● 都市空間としての下北沢の魅力 —— 服部圭郎(龍谷大学)
事例集:日本列島まちづくり
● 「編集」としてのまちづくり:事例選者/饗庭伸、野原卓 —— 講評/饗庭伸(東京都立大学)
● 生涯活躍のまち拠点施設:JOCA東北 宮城県岩沼市 —— 文/山田あすか(東京電機大学)
● 地域電力事業と歴史建造物再生の連携:板五米店 東京都板橋区 —— 文/益尾孝祐(愛知工業大学)
● 自然資本を実装した地域社会を目指す:グリーンスプリングス 東京都立川市 —— 文/平賀達也(株式会社ランドスケープ・プラス)
● 滞留・利活用のあり方を「みつける」社会実験:みっけるみなぶん 神奈川県横浜市 —— 文/野原卓(横浜国立大学)
● コラム「都市デザイン横浜」展とこれからの都市デザイン —— 文/桂有生、小寺志保(横浜市都市デザイン室)
● 私設公共のかたち:みんなの図書館さんかく 静岡県焼津市 —— 文/土肥潤也(一般社団法人トリナス代表理事)
● QURUWA戦略:愛知県岡崎市 —— 文/天野裕(岡崎まち育てセンター・りた)
● 文化的資源を活かした民間事業:八百熊川 福井県若狭町 —— 文/時岡壮太(株式会社デキタ)
● 近江八幡の酒蔵活用プロジェクト:まちや倶楽部 滋賀県近江八幡市 —— 文/宮村利典(まちや倶楽部)
● 社会実験がドライブする都心再生:カミハチキテル 広島県広島市 —— 文/山中佑太(一般社団法人地域価値共創センター)
● 宇部市若者クリエイティブコンテナ:YCCU 山口県宇部市 —— 文/宋俊煥(YCCU代表/山口大学)
● 船頭町のリノベーションまちづくり:大分県佐伯市 —— 文/河野功寛(佐伯市)
● 緑と水と人の交流空間:オモケンパーク 熊本県熊本市 —— 文/面木健(オモケンパーク・ディレクター)
● 愛と希望の共同売店プロジェクト:伊計島共同売店 沖縄県うるま市 —— 文/小林未歩(伊計島共同売店プロジェクト)
記事
● 気仙沼の復興まちづくり 歴史的建造物復原編 —— 益尾孝祐(愛知工業大学)+籾井玲(株式会社アルセッド)+兼弘彰、金容範(株式会社ユー・エス・シー)+和田裕子(株式会社文化継承建築設計事務所)+幡野寛治(気仙沼市)+菅原千栄(一般社団法人気仙沼風待ち復興検討会)
● 越後三人男の長屋再生から社会的企業による再生支援へ 東京都墨田区京島リポート第二弾 —— 山本俊哉、山本研究室(明治大学)
● 中心市街地の再生と課題 大分市中心市街地の取り組み —— 姫野由香(大分大学)
特集:熊本の災害復興まちづくり
● 熊本地震からの復興のアウトライン —— 柴田祐(熊本県立大学)+佐々木康彦(故郷復興熊本研究所)+田中尚人(熊本大学)
● イメージ共有で進める新たな復興まちづくり 益城町中心市街地のリデザインにまつわる4枚のスケッチ —— 田中智之(熊本大学)
● 益城町櫛島地区におけるまちづくり協議会の取り組み —— 柴田祐(熊本県立大学)+古荘直樹(櫛島地区まちづくり協議会)
● 益城町平田地区におけるまちづくり協議会の取り組み —— 田中尚人(熊本大学)+濱田雅之(平田・柳水郷づくり協議会)
● 熊本高森線四車線化 熊本大学「ましきラボ」の活動 —— 増山晃太(風景工房)
● くまもと新町古町復興プロジェクト —— 宮本茂史(新町・古町町屋研究会)
● 椿ヶ丘復興支援ハウス —— 寺村淳(第一工科大学)
● 南鉄応援団の活動 —— 田中尚人(熊本大学)
● 益城町平成28年熊本地震記憶の継承事業 —— 田中尚人(熊本大学)
● 熊本城の復旧 —— 網田龍生(熊本城調査研究センター)
● 旧東海大学阿蘇校舎の保存展示 —— 高岡美菜(熊本県観光交流政策課)
● 国登録有形文化財、未指定文化財の修復工事に関わる —— 磯田節子(元熊本高等専門学校建築社会デザイン工学科)
連載:本邦都市物語(4)温泉都市 城崎・伊香保・熱海・別府 —— 地域共同体「総有」とその後
西村幸夫(國學院大學)
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『造景』は、1996年に「まちづくりと地域おこしのための総合専門誌」として創刊。創刊号は、前年に起きた阪神淡路大震災を踏まえて「神戸復興」の大特集を組みました。
隔月刊からスタートした『造景』は、途中より季刊に変更となり、2002年に通巻36号をもって惜しまれつつ休刊となりました。
しかしその後、復刊を望む声が多く集まり、2019年に刊行形態を年刊として17年ぶりの復刊を実現しました。
この間に、都市や地域をめぐる諸問題は新たな局面を迎えており、特に巨大災害と復興の問題、また急速な人口減少への対応など、いずれも喫緊の課題が迫ってきています。
そこで復刊した『造景』は、「災害復興からコミュニティ再生まで地域マネジメントを支援する」ことを使命とし、昨年2021年版では「東日本大震災復興10年」を大特集するなど、
毎号意欲的な特集に挑んでいます。
▼造景 公式サイト
https://zoukei.site/