【応募登録は 6/22まで】とよはし公共建築学生チャレンジコンペティション|豊橋市+ (公社)愛知建築士会 学生コンペ委員会
とよはし公共建築学生チャレンジコンペティション|主催 豊橋市 + 共催 (公社)愛知建築士会豊橋支部/学生コンペ委員会
Challenge①コンペティション(建築計画の提案)
公共施設を題材とした建築計画アイデアを募集する学生コンペティションを開催します。
Challenge②企画(建築計画案の具体化)
選考された上位3者の学生には「建築計画提案者」として、「建築計画検討ワーキング会議」に参加していただきます。「アドバイザー」の指導のもと関係者と意見交換しながら、それぞれの提案内容を建築計画案として具体化します。
Challenge③設計(基本設計への関与)
具体化した建築計画案から実現性が高く最も効果的な1案を、「建築計画検討ワーキング会議」において選定し、施設整備の設計方針に採用します。採用された学生には、別途市が選定する設計事務所が行う設計の段階で、業務に参加していただきます。
※challenge②、③の詳細は「建築計画検討ワーキング会議設置要綱」をご確認ください。
『地域の風土とともに育つ保育園』
遠州灘と三河湾に抱かれた渥美半島の根に位置する豊橋市は極めて恵まれた風土に包まれている。西南に海に包まれた豊橋平地は、地球温暖化の波の中にあって35度に達することはほぼ無い。奥三河の山地を源流とする豊川は、新鮮な水系を平地へともたらし、豊かな恵みを湛えて来た。この地に東三河の気候と共に子どもが育つ園を作ってもらいたい。
SDGSとは無理を押して実現する課題で無い。太陽光パネルや屋上緑化は有効な手段であるが、それだけですべで解決することはできない。屋上緑化よりはるかに大量の緑が三河山には茂っている。太陽光パネルだけで稼働できる空調機は一部である。電球をLEDに変えることは必要な時代の変化である。しかし電球は地球温暖化が進行するより遥か前から存在する。LED化はもはや当然の行為であり、新たにアピールするメッセージではない。問題は現代人の生活習慣そのものにある。
人間は環境なしには生きられない。人間は気候風土の一部である。夕涼みとは地面に含まれた水分が蒸気となり、冷やされた大気が自然の海風に乗って送り届けられる仕組みである。陽だまりとは温かい太陽の恵みが寄り集まった位置を言う。その意味するところは冷えた大気の中にあって、巧みに人は暖かさを見出す文化があったということである。
「軒を貸して母屋を盗られる」という諺がある。この諺には、かつての日本には軒を貸す暖かさがあったという含みがある。沖縄では軒下の空間をアマハジという。雨を凌ぎ海風を導く軒下は、自然に人の心をも暖めて、慈愛の心を他人にも配っていた。暖かさとは科学に裏打ちされたブラウン運動の強さの指標だけでは無い。暖かさとは状況に左右される主観である。同じ温度でも暑く感じることも寒く感じることもある。人間とは感情に左右される動物である。初詣の境内で当たる篝火は暖かく、その前ですする汁粉は寒さを忘れさせる。機械に頼る現代建築文化が普及するに従い、あたかも快適性とは温度と湿度のバランスであるかのような指標が生まれた。人間はそんな指標では測れない遥かに複雑な動物なのである。
近年世界では教育が変わりつつある。TeachingからLearningへの流れである。人は多種多様である。教育の現場はその多種多様な子どもを、如何に世の中に役に立つ人材に育て上げるべく苦慮をしてきた。教員も人である。よって対応できる多様性には限界がある。その中で近年ICTの発達に伴い、幾分かの教員の負担をAIが肩代わりできる可能性が生まれてきた。モンテソーリやフィンランドスタイルの教育の応用も進みつつある。クラス分けをして一方向に指導する集団教育が、次第に過去の物になる可能性が出てきている。未来の教育現場にも対応できる計画をしてもらいたい。今回は低年齢の子どもを対象とした建物であるので、教育という議題を直接反映させることは難しいかもしれない。しかし確実に教育環境が変化してゆく中で、その前段階の乳児の保育環境も変化を求められている。子どもを守るだけでは理想的保育とは言えない。乳児は自ら動きを選択し自ら学ぶ。子どもの成長の可能性を広げる場を考えてもらいたい。
本物の木造を作って欲しい。鉄骨構造に木を貼り付けるような虚飾は願い下げである。木造の美学は隅々まで一つの魂が行き渡っているところにある。主要構造部から手すりや窓枠に至るまで同じ構造の美学が鍵を握るのが木造の倫理である。木は繊維の法線方向に弱い。鉄骨のように溶接するこ曲げモーメントを伝えるためにはそれなりの工夫が必要である。かつてはその為に斗とは出来ないから、栱たが、今更過去を模倣したところで答えは出ない。古から人が駆使してきた木といという知恵があっう素材を、現代に相応しい知的な手法で解いてもらいたい。金物や集成材やCLTを使っても良い。しかしそれだけで木造の問題が全て解けることはあり得ない。木の心を読み、あるべきところにあるべき材料を駆使して建物を編み上げてもらいたい。
実施される建物である。アイデアコンペではない。よって荒唐無稽の造形物は審査を通らない。欲しいのは形で無い。これ見よがしのパッシブソーラーを駆使したショールームでもない。これ見よがしに原木を見せつける民藝風のログハウスも要らない。欲しいのは、あたりまえに気候の変化を愉しみ嗜む知恵に満ち溢れた文化である。100年後の文化遺産を作って欲しい。本来の人らしい生活とは何か。豊橋の気候に生きるということは何かという問いである。それに素直に答えた時、諸君の子等へと遺す素晴らしき未来像が産まれ出る筈である。
建築家
手塚貴晴+手塚由比
詳細は「■施設計画について」に記載。
上記の学生により構成されたグループによる応募も可とします。
⑴ 一次審査
・匿名非公開で提出図書を審査し、入選案を8~10点程度選定します
・一次審査結果は、7月中旬に市のホームページで発表します。
・一次審査通過者には、最終審査(二次審査)に向けて審査委員会からの助言を通知します。
・助言を参考に提案書を修正してください。
⑵最終審査(二次審査)
・ヒアリングについて
提案者によるプレゼンテーション、審査委員とのディスカッションを行います。
発表時間は5分とし、模型等を利用することも可能です。
詳細は一次審査通過者を対象に通知します。
・最終審査(二次審査)の審査結果は、当日会場にて発表し、表彰を行います。
後日、審査結果、審査過程及び講評を市のホームページで公表します
・審査日程及び審査会場(予定)
審査日程:令和4年8月28日(日) 13時から18時(予定)
審査会場:まちなか図書館
〒440-0888愛知県豊橋市駅前大通二丁目81番地 emCAMPUS EAST 2F・3F
手塚 貴晴 (アドバイザー) 建築家・東京都市大学教授
審査委員
手塚 由比 (アドバイザー) 建築家
水谷 晃啓 建築家・豊橋技術科学大学大学院准教授
井中 あけみ 豊橋創造大学短期大学部教授(幼児教育・保育)
小野 全子 愛知建築士会
宮地 淳行 豊橋市建設部次長
1点 賞金10万円、賞状、建築計画提案者として委嘱
優秀賞
2点 賞金5万円、賞状、建築計画提案者として委嘱
特別賞
数点 賞金3万円、賞状((公社)愛知建築士会豊橋支部協賛)
高校生奨励賞
数点 記念品、賞状(企業協賛:株式会社建築資料研究社/日建学院他)
令和4年4月15日(金)
応募登録申込受付期間
令和4年4月15日(金)~6月22日(水)
提出図書受付期間
令和4年6月23日(木)~6月30日(木) 必着
一次審査結果発表
令和4年7月15日(金)頃
修正提出図書受付期間
令和4年8月15日(月)~8月19日(金) 必着
最終審査(二次審査) 審査結果発表・表彰式
令和4年8月28日(日) 13時~18時(予定)
建築計画検討ワーキング会議
令和4年9月上旬~10月下旬
送り先:kenchiku-compe@city.toyohashi.lg.jp
件名:コンペ応募登録
本文:全員分…氏名、学校名、学年
代表者1名…住所、e-mailアドレス、電話番号
このコンペを何で知ったか:先生からの紹介、YouTube動画、審査委員長のSNS …
添付画像:学生証の写真(全員)※合計5MB以下として下さい。容量が大きいメールは届きません。
・交付後の登録番号に関するお問い合わせには応じられません。
・複数案応募する場合は、提出図書ごとに登録が必要です。その場合、複数案提出する旨を記載してください。
・「@city.toyohashi.lg.jp」からのメールを受信できるようにしておいてください。
・A3用紙×2枚 ・片面 縦横不問
提案書には次の内容を記載してください。
・設計趣旨、平面図<必須>
※ その他の図面、模型写真、ドローイング、CGなど表現は自由
※ 模造紙等の薄い用紙は開封時に破損しやすいため避けること
※ 額装、パネル化、立体は不可
※ 提案書(2枚とも)の右下に15ポイントの文字サイズで登録番号を明記すること
※ 登録番号以外の提案者を特定できる内容は記載しないこと
② 作品提出届 (様式1)
市のホームページから様式をダウンロードし、必要事項を記入のうえ、 提案書1枚目の裏面に貼り付けてください。
③ 電子データ (CD等)
・電子データは、CD等に保存し提出してください。
・データ形式は、次のとおりとしてください。
⑴提案書は、JPEGとPDFの両方
⑵作品提出届は、PDF データ容量は、それぞれ10MB以下としてください。
※保存したデータが破損していないか必ず確認すること
〒440-8501 豊橋市今橋町1番地 市役所東館10階
(0532)-51-2567
※郵送、宅配、直接持ち込みにより提出してください。電子メールは不可。
※提出に要する費用は提案者の負担となります。
・提出図書は未発表のものに限り、同一作品の他設計競技との二重応募は失格となります。
・提出図書は審査選考に必要な範囲において複製する場合があります。
・応募登録、図書の提出など、本コンペ参加に関する費用は提案者の負担とします。
・提出図書等は一切返却できません。
・本コンペの提案に関する著作権等は提案者に帰属しますが、市は提案書の発表、使用等を無償で 行う権利を有するものとします。
・提出図書に著作権侵害やその他の疑義が発覚した場合には、すべて提案者の責任となります。 また、そのような場合は主催者の判断により入賞を取り消すことがあります。
・応募登録に際して記入された個人情報は、統計的な応募集計に利用し、当関係者以外の第三者に 開示・提供しません。ただし、提案者に関しては、提出書とともに、氏名・所属を市のホーム ページ、マスコミリリース等で広く公表することとしておりますのでご了承ください。
・施設管理者等へ電話等により直接問い合わせることは厳に禁止します。
・実際の施設整備に採用する際には、優秀作品の設計趣旨を尊重しますが、challenge②、③や工 事の過程で、法規上及び予算上等の理由により、提案内容を変更する場合があります。
・今後の社会情勢、その他不可抗力等により、事業計画の変更又は中止をする場合があります。この場合、本コンペの提案者に対して主催者は一切の責任を負わないものとします。
・この要項に定めることほか、本コンペを行うために必要な事項が生じた場合は、主催者が本 コンペ審査委員会と協議の上、これを定め提案者に通知します。
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日時 :令和4年4月23日(土) 14時30分~
場所 :計画敷地(豊橋市佐藤五丁目)
パネルディスカッション (公社)愛知建築士会 学生コンペ委員会
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手塚貴晴氏・手塚由比氏ほか、建築・保育の専門家による討論会。学生参加による質疑応答など。
テーマ:「地域の風土とともに育つ保育園」
日時 :令和4年5月14日(土) 15時00分~
場所 :愛知建築士会 会議室(名古屋市中区栄二丁目10-19 名古屋商工会議所ビル9F)
手塚貴晴+手塚由比 講演会 第51回建築総合展NAGOYA 連携企画 (公社)愛知建築士会 豊橋支部
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とよはし公共建築学生チャレンジコンペティション・アドバイザーとして、建築を目指す学生に対する思いと、子どものための建築について、自身の思想や経験などの紹介等。
日時 :令和4年5月26日(木) 12時00分開場
場所 :ウィンクあいち11階 1102会議室(名古屋市中村区名駅4丁目4-38)
・応募登録を下記フォームより行い、登録完了通知に記載されている図面データをダウンロードする。
・提出物を揃えた後に登録完了通知に記載されている提出フォームより期日までに出展完了する。