【結果報告】NAGOYA Archi Fes 2020 中部卒業設計展

NAGOYA Archi Fes 2020 中部卒業設計展 審査結果発表

2020年3月3日~4日に行われた、「NAGOYA Archi Fes 2020 中部卒業設計展」の結果が公開されました。
審査結果をお知らせします。

受賞者

【1日目】

最優秀賞 Art Hacking Complex
175.池本祥子(名古屋市立大学)

空港に隣接する美術作品専門の収蔵施設の提案。
税関通過前の美術作品を収蔵しイベント時には作品を取り出し展示を行うことで美術館的機能ももつ。施設の中には国内と海外の空間が混在し作品を一般のビジターが鑑賞するにはパスポートが必要である。作品は日本の土地でありながら制度上は国内ではない場所に保管されコレクターごとに収蔵庫をもつ。収蔵庫不足、大型作品の保管管理の難しさ、アート市場の国際化を背景とした提案。

大竹敏之賞 妻籠舎 –木造小学校校舎の意匠を活かす廃校舎の活用–
109.糸岡未来(信州大学)

昨今、少子化をはじめとする様々な問題を背景とし統廃合される小学校が増加している。
各自治体にっとって廃校施設の有効活用は喫緊の課題である。小学校の校舎は誰しもに馴染みがあり地域施設として再生させることにおいて高いポテンシャルを持っている。愛着の要因である小学校らしさを小学校の意匠から読み取りそれを活かす改修を行うことで、地域の内外に有効である木造小学校校舎の再生を行う。

稀温賞 「消費」と「アイコン」の関係変容から構築される新消費ん −誘発の殿堂 メタ・モルフォーゼ−
117.山崎晴貴(金沢工業大学)

建築によって発せられるイメージは人々の思考、行動を固定化する一面が存在する。建築空間によって人々の「消費」に対する考え方や行動の選択肢を広げることによって、消費者を現状の根付いているイメージから解放する

三宅博之賞 水際の系譜
139.佐賀恵斗(金沢工業大学)

誇りを失ってしまったまちの誇りを取り戻すための強さをもった建築の提案。

【2日目】

優秀賞 線との対話からうまれること
128.宮原美佳(椙山女学園大学)

この取り組みは「線を引く」という行為と、ある空間での感動的な体験がきっかけとなっています。自分が積み重ねてきた行為からうまれるものはあるのかということを考えます。

優秀賞 見えない壁をこえて ハンセン病を辿る資料館
107.原田秀太郎(名古屋市立大学)

差別偏見のあったハンセン病。患者の減少に伴い薄れゆく記憶。
この痛みを建築で残し、伝えていくことはできるのか。
ハンセン病史を辿るクロニクルな建築の提案。
差別偏見の「壁」の先に見えるものとは。

余白不動産 −最高密度の都市を楽しむ−
176.半澤龍(名城大学)

仕事も生活も上手く行かず、身動き取れないような息苦しい都市に立つ 1 人の男性。彼の全てを一晩、一身に受け止める建築を設計する。その建築は、ビルの隙間や高架下、線路脇のデルタ地帯など都市の副産物を敷地とし、余白不動産と名付けた。そこはあまり整備されていない「裏」の空間であり、でもそれが悪い訳ではなく、むしろ都市の原風景の一つとして野性味のある魅力的な場所だと捉えた。

内藤廣賞 水郷暮らしの川湊
134.杉山莉奈(名古屋工業大学)

かつて水害に悩まされた土地は水を管理することによって安全を獲得した。地域に忘れ去られた排水機場を舞台に、その人工的に水位をコントロールできるポテンシャルに着目した。さらに、埋もれた街中の水路を可視化し、建築から一連に伸びる水路網を確立することにより、建築は水を介して街と繋がり、人工的に雨と晴れの日で水位が異なる「ハレとケ」の親水空間とそこから生まれる人々の自然偶発的な振る舞いを作り出す。

島田陽賞 Art Hacking Complex
175.池本祥子(名古屋市立大学)

空港に隣接する美術作品専門の収蔵施設の提案。
税関通過前の美術作品を収蔵しイベント時には作品を取り出し展示を行うことで美術館的機能ももつ。施設の中には国内と海外の空間が混在し作品を一般のビジターが鑑賞するにはパスポートが必要である。作品は日本の土地でありながら制度上は国内ではない場所に保管されコレクターごとに収蔵庫をもつ。収蔵庫不足、大型作品の保管管理の難しさ、アート市場の国際化を背景とした提案。

近藤哲雄賞 神社境界の準え
133.児玉祐樹(名古屋大学)

境界とは空間を「わける」と同時に「つなぐ」ものである。
尾張国一宮として街の発展、人々の信仰の中心であった真清田神社は、塀内の空間を商店として貸し出し、街とのつながりをもつ塀があった。しかし現在はシャッター通りと化し、ただ空間をわけるだけのものとなっている。そこで、塀内に空間を持つという特徴から、旧境内に建てられた公共施設の建て替えとともに、街とのつながりを取り戻す新しい街と神社の境界を提案する。

三谷裕樹賞 「消費」と「アイコン」の関係変容から構築される新消費ん −誘発の殿堂 メタ・モルフォーゼ−
117.山崎晴貴(金沢工業大学)

建築によって発せられるイメージは人々の思考、行動を固定化する一面が存在する。建築空間によって人々の「消費」に対する考え方や行動の選択肢を広げることによって、消費者を現状の根付いているイメージから解放する

模型賞 Apartment コウボウ -生業集約型賃貸住宅-
103.皆戶中秀典(愛知工業大学)

「この町にいいところなんかないよ。」瀬戶に暮らす人がそう言った。この町には、⻑い間人々の生活の中心として暮らしを支えたやきもの文化があるが、郊外化により出来た新興住宅に住む人の中にはそれを知らない人も多い。そんな人々に、瀬戶に暮らす=やきもの文化と共生する。その意味を考えて欲しい。これは瀬戶に暮らす人々が「ツクリテのための住宅」を通して瀬戶での暮らし方について今一度考えるきっかけを作る提案である。

シート賞 余白不動産 −最高密度の都市を楽しむ−
176.半澤龍(名城大学)

仕事も生活も上手く行かず、身動き取れないような息苦しい都市に立つ 1 人の男性。彼の全てを一晩、一身に受け止める建築を設計する。その建築は、ビルの隙間や高架下、線路脇のデルタ地帯など都市の副産物を敷地とし、余白不動産と名付けた。そこはあまり整備されていない「裏」の空間であり、でもそれが悪い訳ではなく、むしろ都市の原風景の一つとして野性味のある魅力的な場所だと捉えた。

⇒ 詳しくはこちら

NAGOYA Archi Fes 2020 中部卒業設計展
主催

NAGOYA Archi Fes 中部卒業設計展実行委員会

関連記事一覧