【結果報告】木の家設計グランプリ2018
木の家設計グランプリ2018審査結果
9月22日、京都造形大学瓜生山キャンパスにて、公開審査が行なわれました。
審査結果をお知らせします。
(上記写真提供:yoshiya hirosawa@luchta west)
受賞者
最優秀賞 | 『やぎと暮らす家-まちの庭と立体的な庭、動植物の性質に寄り添う建築の提案-』 千々松海図・竹島大地[信州大学大学院] |
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優秀賞 | 『ヘタニワの家』 西川公貴[金沢工業大学大学院] |
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準優秀賞 | 『蜜柑ハウス-内庭に包まれるアトリエ付き住宅』 澤村優佳[滋賀県立大学] |
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荻野寿也賞 | 『クスノキと鼓動する住まい-クスノキと家族の成長とともに可変する住まい-』 八木みちる・宮本新菜・本間優花[武庫川女子大学大学院] |
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竹原義二賞 | 『マドマハウス』 斎藤愛[神戸大学大学院] |
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松岡拓公雄賞 | 『よって民家? ~通り土間で繋がるまちと家族のくらし~』 廣瀬奈々[滋賀県立大学] |
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横内敏人賞 | 『道から庭へ、庭から家へ』 岡しずり・寺田朱祐美・菊地優月・古橋朋弥[共立女子大学] |
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伊礼智賞 | 『緑を囲う平屋』 垰田ななみ・二星大暉[京都工芸繊維大学] |
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堀部安嗣賞 | 『”田の字にわ”のある暮らし』 片岡裕貴[名古屋大学大学院] |
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アンダー20賞 | 『道から庭へ、庭から家へ』 岡しずり・寺田朱祐美・菊地優月・古橋朋弥[共立女子大学] |
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和える賞 | 『物語る薪壁』 高嶋祐輔[滋賀県立大学] |
ビルダー賞
相羽建設賞 | 『庭がまわる家-擁壁を活かす住まい』 高久和弥[京都造形芸術大学大学院] |
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大野建設賞 | 『居心地の通り道〜外と内、家と街の合間〜』 林侑也[芝浦工業大学] |
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クレイル賞 | 『よって民家? ~通り土間で繋がるまちと家族のくらし~』 廣瀬奈々[滋賀県立大学] |
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コアー建築工房賞 | 『みんなの居場所〜子どものいない夫婦の住宅〜』 松浦紅音[兵庫県立大学] |
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サン工房賞 | 『土間庭のつながる家』 沖野純・菰池拓真・長澤歩美・島岡理久弥[京都工芸繊維大学] |
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土屋ホームトピア賞 | 『家の中の十字路-つくるとこわすの途中地点-』 櫻井友美・柴田ゆき乃[千葉工業大学] |
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ネストハウス賞 | 『まちの団欒-庭から広がる新しいパブリックスペースの提案』 榎本唯花・天野有紗・佐治ひとみ・丸尾優果[共立女子大学] |
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はなおか賞 | 『クスノキと鼓動する住まい-クスノキと家族の成長とともに可変する住まい-』 八木みちる・宮本新菜・本間優花[武庫川女子大学大学院] |
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福富建設賞 | 『移ろう住まい〜浸水被害からもう一度ここで家を建て直すことを決意した二人』 板井翔大・桐島実希[岡山県立大学]安達駿[岡山県立大学大学院] |
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ミヤワキ建設賞 | 『暮らしをつなぎ、心をつむぐ庭』 日高理紗子・寺田遼太郎・萩尾涼太[京都工芸繊維大学] |
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家印賞 | 『カイニョと暮らす家-屋敷林に囲まれた暮らしの再考-』 町田陽子[熊本大学] |
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クレア賞 | 『海の見える家』 小日向孝夫[早稲田大学] |
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ひだまりホーム賞 | 『減って、減らして、増えて』 佐野由宇・清水隆太郎・黒須義人・田村千晶・大澤悠矢[明治大学] |
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山弘賞 | 『-+1』 柴田敏樹[芝浦工業大学]築舘明友[芝浦工業大学大学院] |
模型賞・奨励賞
模型賞 |
『家庭(いえにわ)のある家』 仲間剣・大滝拓人[工学院大学大学院] |
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奨励賞 |
『家庭(いえにわ)のある家』 仲間剣・大滝拓人[工学院大学大学院]『カワラノイエ』 松井瑠希也[千葉大学大学院] 『マチヤリバイバル 都市と郊外の反転』 『掬び庭を持つ暮らし』 |
一次審査通過
ファイナリスト上位10選 |
『家庭(いえにわ)のある家』 仲間剣・大滝拓人[工学院大学大学院]『道から庭へ、庭から家へ』 岡しずり・寺田朱祐美・菊地優月・古橋朋弥[共立女子大学] 『カワラノイエ』 『蜜柑ハウス-内庭に包まれるアトリエ付き住宅』 『マチヤリバイバル 都市と郊外の反転』 『田の字にわ』 『掬び庭を持つ暮らし』 『ヘタニワの家』 『マドマハウス』 『やぎと暮らす家-まちの庭と立体的な庭、動植物の性質に寄り添う建築の提案-』 |
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上位20選 |
『海の見える家』 小日向孝夫[早稲田大学] 『庭開き、家開き』 『よって民家? ~通り土間で繋がるまちと家族のくらし~』 『クスノキと鼓動する住まい-クスノキと家族の成長とともに可変する住まい-』 『緑と灯の家』 『回廊の庭家(にわや)』 『緑を囲う平屋』 『さんさいの家』 『庭を纏う家』 『広がる庭先』 |
「木の家設計グランプリ」とは
『学生 vs 建築家』建築を志す現役学生と日本を代表する建築家が目の前で熱くぶつかる木造住宅設計コンテストです。
⇒詳しくはこちら
日本の建築文化の素晴らしさを守り、新たな力で持続・発展させていくことの大切さを広く社会に知っていただき、建築を通して未来の日本が豊かで幸せな暮らしを築いていくことを目的として開催いたします。
日本の気候風土に合った「木の家」は、古来より人々の暮らしを支え、先人達の手によって守り伝えられてきました。自然の美しさを住宅に取り入れ、融和・共生する日本人ならではの感性や技術は、世界に誇れる素晴らしい文化です。
しかし、近年家づくりは工業化・効率化が進み、安定した品質で大量生産が可能となった反面、素材を生かす知恵や技術は徐々に失われ、それらを伝えられる職人の数も大幅に減少しています。
このままでは古くから大切に受け継がれてきた日本の建築文化、ものづくりの精神を後世に伝承することが困難な状況です。
将来、日本の建築を支える学生の皆さんに、今なお愛される日本の木造住宅を今一度見つめ直し、その素晴らしさ、おもしろさを感じて頂きたいという思いからこの「木の家設計グランプリ」を企画しました。木の家設計グランプリが、日本の建築文化を守り育てるための第一歩となることを心から願っています。
株式会社 木の家専門店
谷口工務店 代表取締役 谷口弘和
「もう一度、庭付き一戸建て」-郊外での暮らしの再考-
課題主旨
大地を改変し地形の魅力を消し去る雛壇造成や画一的な区画割。家を取り巻く庭や街並み、周辺環境が徐々に退屈でつまらないものになろうとしている現実に対して、わたしたちは鈍感になりつつあるのではないでしょうか。
映像作品で見かけるような唯一無二の風景、物語を引き立てる背景としての美しい風景の存在は、今や風前の灯であると言えます。それは経済成長とともに変化してきた、家をはじめとした建築のあり方、道路や造成地などの土木構築物のあり方とも密接に関わり合いながら今日へと至っています。
家の開口部廻りひとつを取ってみても、かつての住まいにおける開口部や縁側は様々な関係性を育む、生き生きとした存在でした。一日を通しての自然の変化、四季折々の変化。陽の光や風の流れを取り込むのはもちろんのこと、周辺の美しい風景を切り取ったり、近隣の住民とのコミュニケーションを招き入れるなど、多彩な役割をも担っていたと言えます。しかし、開口部は徐々に単調なものへと変化し、その役割と魅力を削がれつつあるように思えます。
現代ではIT技術の進歩に伴い、場所や時間に束縛されることのない自由な働き方が実現しつつあります。先駆的な人たちは、大地とともに生きることの素晴らしさを再認識し、地方や郊外ならではの美しい環境や地域文化の中での暮らしを実践し始めています。
そうしたことも踏まえつつ、風景や庭との関わりといった切り口とともに、「一戸建ての家に住まうことの喜びや価値」を、メンテナンスなどのリアリティも考えながら見つめ直してもらいたいと思います。
「もう一度、庭付き一戸建て」 ― 人と自然、緑と家との関係を再考することで生まれる新たな風景とはどのようなものか。都市部のマンションではなく、郊外の庭付きの一戸建てで暮らすことの意味とその在り方を柔軟な発想で提案してください。
2018年審査員長 荻野 寿也
「若き才能と建築界トップランナーが出会う」
■審査委員長
荻野寿也
■審査委員
竹原義二
松岡拓公雄
横内敏人
伊礼智
堀部安嗣
学生たちの全力プレゼンに審査員が熱くぶつかる!
建築を志す学生と、日本建築界のトップランナー審査員が目の前で熱くぶつかる設計コンテスト。
■第1位
30万円
■第2位
10万円
■第3位
5万円
■アンダー20賞(20才以下の方に送られます)
10万円
■各審査員賞(6点)
賞品授与