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  • 住宅建築とは「文化としての住まいを考える建築専門誌」を刊行スタンスとするビジュアル隔月刊誌。毎号、住宅にかかわる専門家向けに深く掘り下げた「特集」と、独自の切り口の「連載」を掲載。さらに「特別記事」などでタイムリーな話題を提供していきます。
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【BOOKS】(住宅建築)2024 年4月号「井上洋介 大地に生きるコンクリート」|発行:建築資料研究社 編集:建築思潮研究所

[住宅建築 No.504]2024年4月号

概要

コンクリートの可能性を追求し続ける井上洋介さんを特集する。井上さんの建築は、永い年月建ち続けるための構造(骨格)と、最終的に現われてくるかたち(質感やディテール)が一体的につくられている。「素材の役割とは何かを考えたい」と井上さんは言う。型枠として使われた木の痕跡を残すコンクリートの空間が、庭の草木や石を取り込み、大地に根づいてゆく。今回の特集では、4つの住まいをディテールと施工方法を含めて紹介する。

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本体2,860円(本体:2,600 円+税) 購入はこちらから  

目次

【特集1】井上洋介 大地に生きるコンクリート

コンクリートの可能性を追求し続ける井上洋介さんを特集する。井上さんの建築は、永い年月建ち続けるための構造(骨格)と、最終的に現われてくるかたち(質感やディテール)が一体的につくられている。「素材の役割とは何かを考えたい」と井上さんは言う。型枠として使われた木の痕跡を残すコンクリートの空間が、庭の草木や石を取り込み、大地に根づいてゆく。今回の特集では、4つの住まいをディテールと施工方法を含めて紹介する。

詠み人知らずのコンクリート 文=井上洋介

コンクリート、鉄、木の混構造がつくる多様な居場所
下北沢の家 設計=井上洋介建築研究所

角地に建つ六角形の住まい
吉祥寺の家 設計=井上洋介建築研究所

木とコンクリートによるおおらかな民家
裾野の家 設計=井上洋介建築研究所

竹林を背に静かに佇む住まい
用賀の離れ 設計=井上洋介建築研究所

【特集2】鈴木恂+AMS architects –構想の軌跡–

建築家・鈴木恂さんの60年に渡る「構想」を、多数のドローイングと写真で紹介する。「KIH」や「SIH」をはじめ、その力強い空間は、建築を志す多くの人たちに影響を与え続けている。鈴木さんが「構想」という言葉を使い始めたのはちょうど40年前のこと。設計のプロセスのなかで思いつくままに手を動かしたメモやスケッチ、実際の建築とはある種切り離されて制作されたドローイング、世界を旅して記録した写真も、すべてが建築の「構想」だったと鈴木さんは振り返る。どのように建築が生まれたのか、スケッチが実際の建築とどのように関わり合っているのか、想像を膨らませながら読んでもらいたい。

「構想」について 文=鈴木恂

CHH JOH NAH GAH KIH SIH UNM HAH MOH GEH GOH DEH ATL PEH
設計=鈴木恂+AMS architects

「住居の構想」にむけて 文=内木博喜

KOV GLH TAV ISV 設計=鈴木恂+内木博喜/AMS architects

鈴木恂+AMS architects 住居系計画全リスト

【特別記事】改修の可能性

大阪を拠点に活動する岸上勝彦さん、川名一吉さん、丸山寛文さんの改修の取り組みを通して、今後ますます増えていくであろう住まいの改修について考える。岸上さんは、まずは骨格としての空間の素型があり、そこにどのように手を入れていくかを考え、改修によって魅力を増すような住まいにしていきたいと語る。丸山さんは空洞の空間のなかに、手触り肌触りのある心地良い居場所をつくっていく。川名さんは地域の人たちを巻き込みながら便利屋のように柔軟に活動する。丸山さんも川名さんも岸上さんの下で学んだ。お互いに関わりをもちながら、それぞれの芯になるものと個性が改修にも現われている。(写真=川名一吉)

住宅密集地に建つ家に呼吸器を設え快適な住環境を生み出す
BARRACK(INSET) 改修設計=岸上勝彦+川名一吉

座談 改修の可能性を語る 岸上勝彦×川名一吉×丸山寛文 聞き手=香川貴範

感触のいい杉厚板を多用し心地良い空間をつくる
#1104 改修設計=丸山寛文建築設計事務所

旧知の家具作家と工房の隣に建つ借家を共に改修
house NO WAVE 改修設計=丸山寛文建築設計事務所

近在の人が気軽に集う鍼灸院
くるりはなれ 改修設計=super architects/川名一吉

重ねられた出来事 くるりはなれ・福本商店 文=川名一吉

商店街活性化の核をつくる
福本商店 改修設計=super architects/川名一吉

シリーズ

研究室からフィールドへ 第44回
加子母木匠塾 ―その活動の足跡-
金沢工業大学/京都大学/京都工芸繊維大学/京都芸術大学
滋賀県立大学/東洋大学/名城大学/立命館大学

連載

次代の建築家 第13回
信貴の二階改修 改修設計=中土井宏紀建築研究所

INTERIOR -Slow Building – 第32回
Nick & Nicole MIKI TAKASHIMA

手描き図面に込めた想い 第17回
広瀬鎌二の建築 その5
西都原古代生活体験館
監修・文=矢野和之+広瀬鎌二アーカイブズ研究会

書評

『教養としての建築入門』(坂牛卓 著、中央公論新社)
評者=本橋仁

 
 
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