【7/14 @オンライン】登壇者:鈴木伸治氏、時岡 壮太氏、山田絵美氏、岡部...

公益財団法人日本ナショナルトラスト(JNT)は、地域遺産を取巻く多様な課題に対応し、より多くの地域に幅広い支援をするため、「地域遺産支援プログラム」(7/1~事前エントリー受付中)を立ち上げました。現在、全国各地で地域の自然・文化遺産を将来に伝えようという機運の盛り上がりがみられる一方、ノウハウや情報、活動資金、人材不足などによって地域に残る貴重な文化財や自然の風景地が失われる事例も少なくありません。地域遺産を継続的に守っていくためには、地域自身の力で事業を続けていく仕組みづくりをすることがとても大切です!日本ナショナルトラストは、設立以来50年以上かけて、地域保全に関わる知識や経験、実績、地域や専門家との全国的なネットワークを培ってきました。地域遺産支援プログラムでは、地域と協働で、地域遺産を守るための仕組みづくりに取り組み、これらが広く社会に普及することを目指します。今回のイベントでは、実際に各地域で地域遺産の保存・活用に携わっている方をお招きし、地域遺産を残す「仕組みづくり」のヒントを伺います!

【7/16@東京+オンライン】桜井誠人×佐藤淳『宇宙で生きる!―宇宙居住と物...

いよいよ人類が月に暮らすことが現実味を増してきました。日本も探査機「SLIM」でついに月面に到達しました。アメリカのNASAを中心に「Artemis計画」が進んでいます。まず月を周回する「Gateway」という宇宙ステーションを構築してそこから時々月面へ降りるといいます。桜井先生が研究開発している「ECLSS = Environmental Control Life Support System」と呼ばれる生命維持装置はそんな場面で活用されます。二酸化炭素を回収し酸素に戻して再利用します。水分やあらゆる物質が徹底的にリサイクルされます。さらに植物を栽培するとなると、このサイクルがとてつもなくややこしくなるそうです。故障が許されない「命綱」。幾重にもフェールセーフを施すといいます。月や火星は「重力天体」とも呼ばれます。航空宇宙の先生方は空を飛ぶ構築物の設計は得意だけれど、重力のある地面に建つ構築物の設計はあまりイメージできないそうです。それなら我々建築の得意技です。さらに「居住」といえば我々建築です。いまはまだ地球環境に対する問題意識の「本気度」が少し緩めです。でも皆で月に棲みつくことを考えれば本気度満々になりそうです。徹底的に「省エネルギー」に「省物資」に暮らす方法の探求を垣間見たいと思います。建築家フォーラム 幹事 佐藤 淳

【6/18 @東京+オンライン】講師:國吉葉苗 再生部会公開セミナー「歴史・...

公益社団法人日本建築家協会(JIA)関東甲信支部再生部会は、1998 年 7 月に本部保存部会とし設立され、2007 年に本部再生部会に改称、2015 年の組織改変で、現在は、関東甲信越支部再生部会として活動しています。2011 年の東日本大震災の際には、文化庁の文化財ドクター派遣の初動を担い、また、東京弁護士会の歴史建造物部会と協働した「既存建築を使い続けるための諸制度見直し研究会」では、建築基準法三条の適用除外に関して、トヨタ財団の助成で冊子「今、ある良い建物をこれからも使い続けていくために」を発行し社会への周知をはかってきました。本部部会時に作成した「未来に残したい 20 世紀の建築」リストは近現代建造物緊急重点調査事業のデータとしても利用されています。建築を使い続けていくことの重要性を JIA 会員に限らず社会へ訴え、より豊かで美しく安全な国土と都市と建築の具現化に貢献することを目指しています。今回は、国土交通省の出前講座により、歴史的なまちなみの形成に向けた国土交通省の施策や助成制度について学ぶ機会で、保存再生には欠かせない内容です。平成 20 年に制定された歴史まちづくり法の概要や、文化財を中心とした地域の歴史・文化資産 を活かしたまちづくりに関する全国各地の取組事例を紹介します。どなたでも無料でご参加いただけます是非ご参加下さい。

【6/18@東京+オンライン】山﨑健太郎×手塚貴晴「52間の縁側を訪れて」|...

入り口がわからない。駐車場で右往左往していると、マネージャーの鈴木さんがお出迎えに来て下さった。雑草生い茂る獣道を分け入ると、水が溜まった床下に出る。池には草が生えていて藻が育っている。懐かしい雰囲気であるが、私たちが慣れ親しんでいる現代日本ではない。ひとしきり柱と梁の構成を愉しみつつ潜り抜けると庭の草が明るい。庭には一筋の井戸水が流れている。粘土質の土でも入れたのだろうか。水は地中に潜ることなく土の溝を走っている。昨日毛を刈られて裸になった犬が親しげに声をあげている。通いの方が連れてきているのだという。縁側に座ってる御三方が犬に話しかけているが、犬は全く話を聞いていない。ヤギがいる。尖らせたツノを振り立ててはいるが親しげに擦り寄ってくる。縁側に上がる。どこが入り口かわからない。「こちらへどうぞ」との声に誘われて部屋に入ると、小さな空間に十人ほどの方々が肩寄せ合って詰まっている。ピアノがあった。「どうぞ」という声に誘われて弾いた。上手く弾けない。しかし拍手喝采。?こんなことなら練習してくれば良かった。ぐるりと見回すと全部笑顔。世の中にはもっと立派でちゃんと廊下も壁で囲まれたデイケア施設が沢山ある。しかしこの人たちは日本のあるいは世界のどこよりもここが一番好きだと思う。そういう幸せがこの軒下には巣食っている。この建物が日本建築学会賞その他の賞を総取りした事には神託がある。事件である。戦後の日本人は立派になろうと頑張ってきた。立派であることが世の中への貢献だと思ってきた。しかし立派であることの度合に際限はない。立派になっても幸せはついてこない。ここには人と分かち合う幸せがある。利用者の方々もそうであるが、何よりこの設計者は幸せであると思う。 (建築家フォーラム 幹事 手塚貴晴)

【6/28 @オンライン】講師:マティアス・ナブホルツ氏(バーゼルシュタッ...

今回のウェビナーの舞台であるバーゼル・シュタット準州は、スイス北部の人口20万人の経済や産業の盛んな都市圏。1970年代に原発不使用を決めて以来、欧州でも最も先進的なエネルギー政策を打ち出し続けてきました。ヨーロピアン・エナジー・アワード(EEA)ゴールド都市を5回受賞するなど、同州の省エネ・再エネ拡張に対する取り組みは欧州の中でも非常に評価の高いものとなります。電力については、既に100%再生可能エネルギーによる供給が行われており、2022年には住民投票により2037年に気候中立を達成する事が決定されました。「人口20万都市が、あと13年でどのように脱オイル・脱ガスを達成するのか?」。同州の環境エネルギー局長であるマティアス・ナブホルツさんに、現状、戦略や課題について現場の声をお聞きします。欧州のエネルギー事情の最新トピックとして、スイス第3の都市であるバーゼルシュタット準州の取り組みについてお話しします。

【5/21@東京+オンライン】佐藤研吾×藤村龍至「共同のための建築」~工作...

佐藤さんの建築は北千住の「BUoY」を拝見したのが最初で、「I さんの避難観測所」が畝森泰行さん、湯浅良介さん、森田祥子さんらが審査したアワード「WADAA2023」でも高く評価され、また先日福島県の原発被災地である飯舘村にある「図図倉庫(ズットソーコ)」を訪問したこともあり、お話を伺いたいと思うようになりました。「図図倉庫」は農家のコンビニと言われた「ホームセンターコメリ飯館店」の店舗跡の空間に、農業用パイプを使った部屋が入れ子状に入り、籾殻を入れた断熱材で居住空間が構成されています。全村避難前の村の人口は 6500 人ほどだった飯館村は、現在では1400人まで回復し、そのうち200名が移住者であり、佐藤さんの空間が新しい試みの実験場となっています。さて今回のレクチャー、タイトルからは吉本隆明、谷川雁の参照が感じられます。「大衆に向かっては断乎たる知識人であり、知識人に対しては鋭い大衆である」という工作者の立場を佐藤さんは目指しているのでしょうか。当日詳しく伺ってみたいと思います。建築家フォーラム 藤村龍至

【5/18@東京】小田正人、六角美瑠、石井祐樹、高尾健一、鈴木良東、山内洋...

杉並区では現在、まちづくり・道路整備・施設再編などの進め方について、新たに検討が行われ、区民との対話集会を開き、区民意見を反映させる仕組みを模索中です。過去を振り返れば、杉並区では非常に先進的なまちづくりや施設計画の事例が試みられ、実現されてきました。今後の方策を考える上でも、それらの事例をプロセスも含めて丁寧に振り返り、これまで住民が担い手になって実現されてきた経験から、現在のまちづくりや公共施設づくりに活かすことができるようなプロセスや方法を学ぶことが大切なのではないでしょうか。

【8/4まで @東京】 魚谷繁礼氏 展覧会「魚谷繁礼展 都市を編む」|TOT...

TOTOギャラリー・間(東京都港区)は、京都をはじめ各都市の構成に関するリサーチをベースに京町家の改修を 120 件以上手掛け、都市の文脈の継承について問題意識をもちながら建築の実践に取り組む建築家 魚谷繁礼氏の展覧会「魚谷繁礼展 都市を編む」を2024年5月23日(木)~8月4日(日)の会期で開催します。また、関連イベントとして魚谷繁礼講演会「都市の時間を重ねる」を6月13日(木)(予定)に開催します。魚谷繁礼氏は、京都をはじめ各都市の構成に関するリサーチをベースに京町家の改修を120件以上手掛けるなど、都市の文脈の継承について問題意識をもちながら建築の実践に取り組んでいます。京都では、日々町家や長屋が取り壊されてマンションや駐車場に替わるなど、歴史的街並みが消滅の危機にあります。その中で魚谷氏は、町家だけでなく路地や地割りなどの、建築遺構を継承する活動を続けています。

【4/27 @東京】講師:Ingrid Schroder・江頭慎・⾧坂常・常山未央・山田紗...

地球温暖化に伴う脱炭素の取り組みや、サスティナブルな社会をつくる上で建築には大きな変化が求められています。その変化の糸口を掴む貴重なセミナーのご案内です。ドイツのエコロジー建築家による先進的な断熱情報や、建築政策など「EUの断熱の今」を紹介します。また、外断熱の歴史や建築物理学の視点からの理解を深め、日本国内での木繊維断熱材の事例をご紹介。そして、断熱の効果と湿度が見える形で確認できる非定常熱湿気解析プログラム/WUFIを使用し、断熱性能だけでなく熱容量と湿度に伴う壁内結露の対策や、これからの建築に求められるサスティナブル性など付加価値に繋がる家づくりを解説します。独・日 断熱のエクスパート達によるセミナーです。

【5/20 @大阪】講師:ヴォルフガング・レーナート 辻充孝 田中辰明「持続...

地球温暖化に伴う脱炭素の取り組みや、サスティナブルな社会をつくる上で建築には大きな変化が求められています。その変化の糸口を掴む貴重なセミナーのご案内です。ドイツのエコロジー建築家による先進的な断熱情報や、建築政策など「EUの断熱の今」を紹介します。また、外断熱の歴史や建築物理学の視点からの理解を深め、日本国内での木繊維断熱材の事例をご紹介。そして、断熱の効果と湿度が見える形で確認できる非定常熱湿気解析プログラム/WUFIを使用し、断熱性能だけでなく熱容量と湿度に伴う壁内結露の対策や、これからの建築に求められるサスティナブル性など付加価値に繋がる家づくりを解説します。独・日 断熱のエクスパート達によるセミナーです。

【4/16@東京+オンライン】安森亮雄×安田幸一「やわらかい石の話」~石の...

第223回の建築家フォーラムは、建築空間の内部はもとより外部空間に非常に多大な影響をもつ【光】に注目しました。光のデザインを『きめ細かく、ダイナミック』に行った建築空間とその環境は目を見張るものがあり、建築と環境を高品質な空間に導きます。本フォーラムでは、周辺環境が異なる多様な地域、言わば国内外で光のデザイン実績豊かな照明デザイナー『近田玲子』さんに登場していただきます。【三つの素材の建築と光】のタイトルで講演を行います。近田さん曰く『光は、素材を知覚し、空間を造形する、確かな手がかりです。光を素材に即したカタチにすることが出来れば、それはまさに空間に他なりません』。川口西公園の【光のプリズム】では、[鋼とガラス]による素材と共に、光の空間実現の手がかりを作り上げました。光は、空間と人間を結びつける役割を果たします。【朝日町エコミュージアム】では、[RCと鋼]による建築が、光を介して自然と人々がなじみ響き合える柔らかな空間に変わることを実感します。光は、物質と精神をつなぐ存在となります。【琉球識名院】では、[木と水]により、木造建築寺院としての神聖さと、池泉に映り込む阿弥陀如来仏による極楽浄土を表す夜景を作ることに挑みました。『照明デザイナーは、光の力を知り、対象をより際立たせる光の特徴を引き出し、使う人に豊かな体験をもたらす場を作り出します。』と、照明デザインのコンセプトを述べられています。これらの光のデザインコンセプトの対象になっている、「素材と空間の骨格の構造デザイン」のコンセプトと背景を紹介します。近田玲子・今川憲英