• 旅の追憶
  • 建築の良さは実際に見て触れて、内部に入って光や空気感を感じてこそわかるもの。 このコーナーでは、建築家の方々が影響や刺激を受けた建築を、旅の体験談を織り交ぜながら紹介します。(JIA関東甲信越×LUCHTAコラボ企画)

[連載]「旅の追憶」建築家がすすめる見に行ってほしい建築 02|関本竜太...

北欧フィンランドが生んだ近代建築の巨匠アルヴァ・アールトの建築について、皆さんはどう思いますか?よく分からないという答えが返ってきたとしたら、私はその人に強く共感します。アールトはミステリーなのです。 私はフィンランドに留学をして、帰国後に独立をしました。今ではアールトは私にとって目指すべき建築の師のような存在ですが、正直に言うと、学生時代は北欧はおろかアールトにはまったく興味がありませんでした。 大学の近代建築史の授業で、教科書に載っていたアールト設計によるパイミオ・サナトリウムのモノクロ写真を見たときは「団地みたい」だと正直思いました。同じく近代建築の巨匠と言われるコルビュジエやライト、ミースなどと比べても、どことなく垢抜けない印象があったのです。

[連載]「旅の追憶」建築家がすすめる見に行ってほしい建築 01|中澤克秀

この時が私の初めての海外旅行で、建築学生対象にヨーロッパを三週間廻る建築漬けのツアーでした。他にもアテネのパルテノン神殿、ローマのパンテオン、フィレンツェやヴェネチアやパリの街並み、コルビジェのロンシャンの礼拝堂等、人生の中でカルチャーショックを受けた最初で最大の出来事でした。