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  • ルフタアンケートにお答えいただいた回答をもとに、ランキング記事を作成しました。

建築学生が選ぶ「好きな建築物」ランキング2019

トップ画像(出典元:Wikipedia, photo by Kakidai – St. Mary’s Cathedral Tokyo / CC BY-SA 4.0)

建築学生が選ぶ「好きな建築物」ランキング

“美術館では展示物より建築ばかりを見てしまう…!”建築学生って本当に建築が好きなんですよね。
かく言う私も、かつて建築学生だった頃から現在まで、旅行の目的は「建築」と断言しちゃうくらい建築作品に身を委ねるのが大好きです。

今回は、そんな建築大好きな現役建築学生さん190人に「好きな建築物」アンケートを実施いたしました。
ご協力いただいたみなさまありがとうございました!!

それでは早速人気のあった上位5つの作品を発表していきましょう!

■1位・豊島美術館(設計:西沢立衛/香川県)


(出典元:Wikipedia, photo by Ryue Nishizawa and Rei Naito – Teshima Museum on Teshima island, Japan / CC BY-SA 3.0)

建築学生に一番人気だったのは、香川県にある豊島美術館。柱が一本も立っていない大空間と、ぽっかりと空いた天井。大自然の中に突如現れる水滴のようなフォルムの建築群です。「今私は建築作品の中に居る」と強く感じられるこの建物。作り手としてのワクワク感が高まるのが人気のワケかもしれません。

豊島美術館のある豊島を含むアート活動「ベネッセアートサイト直島」内には、他にも有名な建築がたくさんあるので訪れるのにも最適です。
■作品情報:豊島美術館
所在地:香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607
HP:http://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html

■2位・東京カテドラル聖マリア大聖堂(設計:丹下健三/東京都)

(画像提供:デザインファーム建築設計スタジオ

日本の建築史に名を残す大建築家、丹下健三が設計したカトリック教会。近代的なファサードを持つ建築ですが、この建築の真骨頂は内部空間です。その理由は中に一歩足を踏み入れた瞬間に分かります。大聖堂の名にふさわしい、神聖で神々しい光と、足音さえも響く大空間。建築学生に人気があるのも頷ける作品です。

■作品情報:東京カテドラル聖マリア大聖堂
所在地:東京都文京区関口三丁目16番15号
HP:http://cathedral-sekiguchi.jp/

■3位・金沢21世紀美術館(設計:SANAA/石川県)


(出典元:Wikipedia, photo by Unknown – 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa / CC BY-SA 2.1JP)

大きなガラス張りの円の中に、展示空間が点々と存在するという構成の美術館。美術館の見取り図がロゴマークになってしまうほど、建築そのものがシンボルとして魅力を発揮する建築物です。裏表のない外に開かれたデザインで、まちの人が気軽に利用出来る公園のような役割をも果たす、というコンセプトも学生たちにはグッとくるポイントなのだと思います。

■作品情報:金沢21世紀美術館
所在地:石川県金沢市広坂1丁目2-1
HP:https://www.kanazawa21.jp/

■4位・落水荘(設計:フランク・ロイド・ライト/アメリカ)


(出典元:Wikipedia, photo by Frank Lloyd Wright on Iam Architect – The Fallingwater / CC BY 2.5)

言わずと知れた近代建築の三大巨匠の一人、フランク・ロイド・ライトの設計した別荘。建築学科に入って最初に知った海外建築が落水荘、という方も結構多いかもしれません。その名の通り、滝の流れる大自然の中に建てられています。人工物でありながら自然と絶妙に調和したデザインは圧巻ものです。いつか実物も見てみたい。今回ランクインした中で唯一の海外建築でした。

■作品情報:落水荘
所在地:1491 Mill Run Rd, Mill Run, PA 15464アメリカ合衆国

なんと・・・5位は、現代建築を代表する2人の建築家の作品が並びました。

■5位・地中美術館(設計:安藤忠雄/香川県)


(出典元:Wikipedia, photo by 663highland – Chichu Art Museum Naoshima Island / CC BY 2.5)

「地中美術館」は、1位の豊島美術館と同じベネッセアートサイト直島内に所在する美術館です。景観を損なわないよう全てが地中に埋まっているのが特徴的。時間帯によって変化する光が、美術作品と一体となって表現されています。

■作品情報:地中美術館
所在地:香川県香川郡直島町3449番地1
HP:http://benesse-artsite.jp/art/chichu.html

■5位みんなの森ぎふメディアコスモス(設計:伊東豊雄/岐阜県)


(出典元:photo by Asturio Cantabrio – Gifu Media Cosmos ac / CC BY-SA 4.0)

「みんなの森ぎふメディアコスモス」は、図書館や市民活動交流センターなど、地域活動の拠点となる複合施設です。一番の見所は、図書館内部。木製格子の天井に覆われた大空間と、グローブと呼ばれるドームのようなもので空間を大小にゆるく仕切っています。地域の交流や文化の創造という施設のテーマを建築空間で実現するといしかう、建築学生には大好物の要素がたっぷりの建築なのではないでしょうか。

■作品情報:みんなの森ぎふメディアコスモス
所在地:岐阜県岐阜市司町40番地5
HP:https://g-mediacosmos.jp/

その一瞬を素敵に見せる建築と、長いスパンで人と人の関係性をつくっていくという違ったタイプの建築が同時ランクインでした。

実際に体験出来る美術館や公共建築が建築学生には人気のようでした。みなさんはどんな建築物が好きですか?

Text by Izumi Tanaka

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