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建築学生が選ぶ「好きな建築家」ランキング2019春

トップ画像 光の協会(出典元:Wikipedia, photo by Bergmann – Ibaraki Kasugaoka Church light cross / CC BY-SA 3.0)

建築学生が選ぶ「好きな建築家」ランキング

建築学科に通う学生なら、皆一度は憧れる職業といえば…?そう《建築家》!
建築を志していれば必ず一人はお気に入りの建築家がいるもの。世の中には数え切れないほどの建築家がいるわけですが、日々設計課題に明け暮れる建築学生は、果たしてどんな建築家に注目しているのでしょうか?そこで今回は、現役建築学生190人に聞いた《好きな建築家》をランキング形式で発表!さらにその中から、ルフタ編集部が気になった建築家をピックアップして解説しちゃいます!

はたして、あなたの好きな建築家はランクインしているでしょうか!?

■10位・同率36組!! (五十音順 敬称略)

アトリエ・ワン 菊竹 清訓 象設計集団 前田 圭介
アルド・ファン・アイク 小嶋 一浩(CAn) 竹山 聖 槇 文彦
五十嵐 淳 佐藤 光彦 中川 エリカ マリオ・ガンデルソナス
乾 久美子 ザハ・ハディッド 長坂 常 百田 有希
宇野 亨(CAn) サンディアゴ・カラトバ 西澤 徹夫 山田 哲矢
H&dM 重松 象平 バーナード・チュミ 山道 拓人
OMA 島田 陽 ビャルケ・インゲルス ルイス・I・カーン
岡 昇平 ジャン・ヌーベル Flores&Prats ル・コルビュジエ
カルロ・スカルパ 白井 晟一 前川 國男 レンゾ・ピアノ

なんと36組もの建築家が同率となった10位!
歴史的な建築家から今注目の建築家まで好みが分かれた結果ですが、その中でもLUCHTA編集部では、建築家・中川エリカさんに注目してみました。

中川 エリカ


(引用:中川エリカ建築設計事務所HP:http://erikanakagawa.com/)

2014年に事務所を設立してから、個人邸、集合住宅を中心に設計活動を行っている中川さん。
2009年に竣工した「ヨコハマ・アパートメント」、2016年竣工の「桃山ハウス」で数々の建築賞を受賞。
今後の建築界を担うと言われている若手建築家の一人です。

敷地の特性を活かした空間構成と、内部と外部の関係性、そこに暮らす「人」の営みを重要とした設計が中川さんの作品の魅力だと感じます。人が生き生きと暮らす姿が想像できる空間が、建築学生の心を掴んでいるのかもしれません。

■第9位〜6位

■第9位

RCR 大西 麻貴 藤井 厚二 吉村 順三
アルド・ロッシ 原 広司 藤森 照信 ルイス・バラガン

■第8位

青木 淳 SANAA 手塚貴晴・由比 フランク・ロイド・ライト
アルヴァ・アアルト 竹原 義次 坂 茂 堀部 安嗣
石上 純也 田根 剛(CAn) 平田 晃久 ミース・ファン・デル・ローエ

■第7位

三分一 博志 内藤 廣 ピーター・ズントー 妹島 和世 中村 拓志

■第6位

アントニオ・ガウディ 黒川 紀章

アルヴァ・アアルト

フィンランド出身の20世紀を代表する建築家・アルヴァ・アアルト。建築のみならず、チェアや照明などのプロダクトや絵画など、活動の幅は広く、そのデザインは今も世界中で愛されています。北欧好き、インテリア好きにも人気の高いアアルトですが、建築学生にもアアルトファンは多いようですね。

フィンランディア・ホール(出典元:Wikipedia, photo by Thermos – Finlandia Hall in Helsinki, Finland / CC BY 2.5)

アアルトのアトリエ(出典元:Wikipedia, photo by Pepechibiryu – Studio Aalto / CC BY-SA 3.0)

公共建築も多く手掛けたアアルトですが、ヘルシンキにある自邸など、周囲の自然と調和し温かみのある住宅も設計しています。自邸は内部の家具もほとんどがアアルトのデザインで、ファンなら一度は訪れたい建築の一つです。

■第5位〜3位

■第5位

西沢 立衛

■第4位

谷尻 誠 丹下 健三

■第3位

伊東 豊雄 谷口 吉生

谷口吉生

伊藤豊雄さんと同立3位にランキングしたのが、日本を代表する建築家、谷口吉生さん。
「東京都国立博物館法隆寺宝物館」「土門拳記念館」「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」など国内の美術館建築を多く手がける他、「ニューヨーク近代美術館(MoMA)新館」など、世界でも評価されている建築家です。


東京国立博物館 法隆寺宝物館 (出典元:Wikipedia, photo by Kakidai – The Gallery of Horyuji Treasures / CC BY-SA 4.0)


長野県信濃美術館・東山魁夷館(画像提供:デザインファーム建築設計スタジオ

谷口建築の醍醐味は、その卓越したシークエンス設計。美術館建築ならではの「作品を魅せる」空間構成に、建築学生の皆さんも心を奪われているのでしょう。実際に空間を体験できるのが美術館建築の良いところ。日本中にある谷口さんの建築を一つずつ回ってみる、なんていう旅もありかもしれませんね。

■第2位

隈 研吾


(出典元:flickr: Kengo Kuma / CC BY 2.0)

2位は納得のこの方。世界を股に掛けて活躍している建築家・隈研吾さん。新国立競技場の設計が記憶に新しい隈さんですが、かつてはポストモダン的な建築も設計されていました。
そのスタイルは時代を読みながら進化し、現在は木を使った「根津美術館」「那珂川町馬頭広重美術館」、石を使った「石の美術館STONE PLAZA」など、自然素材の特性を活かした空間設計が隈建築の特徴として評価されています。

那珂川町馬頭広重美術館(画像提供:デザインファーム建築設計スタジオ


石の美術館STONE PLAZA(画像提供:デザインファーム建築設計スタジオ

日本人特有の感性を活かした設計で建築の歴史に名を残す格好よさが人気の秘密なのかもしれません。

■第1位

安藤 忠雄


(出典元:flickr: Tadao Ando/ CC BY-SA 2.0)

堂々の1位は、やはり安藤忠雄さん。この方に憧れて建築学科に入ったという学生さんも多いのではないでしょうか。
安藤さんといえば、コンクリートの打ちっ放し建築。「住吉の長屋」に始まり、「光の教会」「地中美術館」「21_21DESIGN SIGHT」など、人工的な素材をつかった建築が特徴的です。その素材感に注目されがちですが、建築学生としては安藤さんの「光の使い方」にも注目したいところ。

住吉の長屋(出典元:Wikipedia, photo by Oiuysdfg – Azuma house / CC BY-SA 3.0)

光の教会(出典元:Wikipedia, photo by Bergmann – Ibaraki Kasugaoka Church light cross / CC BY-SA 3.0)

コンクリートやガラスといった人工的な素材の中に現れる、魅力的な自然光の演出方法は、設計者としては研究し甲斐のあるところです。作品のみならず、安藤さんの発言や生き方に影響を受ける学生も多そうですね。

意外にもかなり票が割れた今回のランキング。作品が好き、生き様が好き、など好きなポイントは様々にありそうですが、目標とする建築家がいるとモチベーションも上がるもの。今回初めて知った建築家や、知っていたけどもっと知りたくなったという建築家がいたら、この機会にぜひ研究してみてくださいね。ルフタ編集部では今後も様々なランキングを発表していきます。次回もどうぞご期待ください!

Text by Izumi Tanaka

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