【活動紹介】加子母木匠塾(東洋大学チーム)

サークル情報

概要
名称:加子母木匠塾(東洋大学チーム)
分類:実作系
担当教員:浦江真人[教授]
活動地域:岐阜県中津川市加子母村
所在地:〒350-8585
埼玉県川越市鯨井2100

参加大学:東洋大学、名城大学、立命館大学、金沢工業大学、京都工芸繊維大学、京都造形芸術大学、京都大学、滋賀県立大学

キーワード

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加子母木匠塾とは
 加子母木匠塾とは、森林や林業と深い関わりを持つ岐阜県中津川市加子母村で自然や地域社会と溶け込みながら木造建築を学ぶ建築学科の団体です。加子母は面積の9割以上が山林を占めている、自然豊かな場所です。その豊かな自然と向き合い、地域の人々や他大学の学生と交流しながら、木造建築実習に取り組んでいます。
木匠塾の成り立ちと活動目的
 日本は国土面積の約八割が森林に覆われた世界有数の森林国であり、日本人は古くから森の恵みを受けて生活してきました。林業・木材産業はかつて主要産業のひとつとして日本を支え、日本全体の発展、また山間地域の発展に寄与してきていました。しかしながら、1970年代以降、安価な外国産材の大量輸入によって国産木材自給率は急速に悪化。林業・⽊材産業は衰退し、林業従事者の減少、高齢化によって管理が行き届かず荒廃してしまう森林、職人技術や伝統の担い手不足などさまざまな問題に直面しています。そのような問題があるにも関わらず、1990年代初頭、大学の授業カリキュラムでは木造建築、林業について学生が学ぶ機会は充分に与えられていなかったのです。

 そこで林業関係者と⼤学教授らが木や林業、木造建築を現場で学ぶ機会を提供し、学生に木の魅力を広め、国産材や山の問題の認識、改善をしようと始められたのが「木匠塾」という活動です。木と匠の技を学ぶ塾ということから「木匠塾」と名付けられました。1991年に岐阜県高根村で始まった木匠塾は、1995年に加子母地域に移り、2021年現在で活動27年となります。当初は研究室の合同ゼミ合宿だったこともあり、教授主体で運営されていましたが、今では各大学の代表が定期的に幹事会を行い、地域の協力を得て学生自ら運営を行っています。学生が地域住民と交流し域学連携の地域づくりを展開することで、地域の活性化も目的として活動しています。

具体的にどんなことしてるの?
加子母木匠塾は具体的にこのような活動をしています。

①木造建築物の製作
 毎年8月に加子母で行われる2週間の合宿を中心に、年間を通して木造建築の設計から施工までの実務を行います。地域の工務店の方の指導のもと、制作物を完成させていきます。

②幹事会
 月に1度、全大学が加子母に集まり、今後の方針や企画の準備を行います。また、制作物についての進捗状況の報告や設計のエスキスも行っています。

③地域イベントへの参加
 加子母木匠塾はイベントを開催したり、地域のイベントに参加したりしています。
 5月 中津川マラソン
 8月 加子母の夏祭り、なめくじ祭り
    地域交流イベント(トマト狩り、流しそうめん、朴葉寿司体験、木工体験など)





④加工練習
 合宿へ行く前に、木材の加工の練習を大学内で行います。特に大学1年生は初めて加工を行う人も多いので、先輩に教えてもらいながら練習していきます。


制作物一覧

2019年度製作物:福崎公園の東屋


 公園に来るお年寄りや親子が利用できる東屋を設計しました。今回の敷地である福崎公園には日陰となる場所が少なく、屋根付きの休憩所が求められていました。多くの方々が利用できるように机と大きな椅子を東屋内部に配置。川沿いの椅子は加子母の風景を眺めることができ、公園側の椅子は遊具で遊ぶ子どもの様子を見ることができます。東屋の側面には格子がついている部分があり、格子の内部は空いているところと閉じているところがあります。これにより、外部からの視線を操作することができるので、東屋を利用する人に安心感を与えることができます。今回は、屋根付きということもあり規模が大きいため、強度や安全面を考慮し、ボルトなどの金物を使用しました。

2018年度製作物:小郷舞台峠ログハウス リノベーション


小郷区舞台峠ログハウスの1棟を子どもたちの自然体験活動の宿泊施設にリノベーションしました。ログハウスの外部にはデッキを配置し、自然をログハウスの中でも感じられるように、木材の良さを活かした家具を設計。デッキは既存のログハウスに馴染むように、木材の色を選んでいます。また、備え付けの棚を設計する際には、既存のログハウスに収まるように、細部の納まりを工務店の方やお施主様と打ち合わせを重ねました。デザインや色などを細部まで配慮することで、既存のログハウスと調和を目指した作りとなっています。

2017年度製作物:マウンテンバイク倉庫


加子母は檜の産地としても知られ、面積の9割以上を山林が占める自然豊かな場所です。この自然の豊かさを知ってもらうために、マウンテンバイクを利用して加子母を巡ってもらう取り組みが行われています。そのマウンテンバイクの貸出の拠点として倉庫を設計しました。デザイン性と防犯性を両立させるために、ポリカ平板という透明な板を用いて中が見えるようなディスプレイにしています。また、敷地のふれあいの館に馴染むデザインにするために、同じ格子のデザインを取り入れています。地域に溶け込むデザインによって、長く愛される建物になるように願っています。

2016年度製作物:小郷区祭やぐら


既存のやぐらは仕口のすべてがボルトによって結合されていましたが、劣化が激しかったです。新しく製作したやぐらは、結合部はすべて伝統構法による仕口を用いています。それにより、劣化が軽減され、長く使用することができるようになりました。またこのやぐらを見ることで、伝統構法を学ぶ機会をつくり、建築学科の学生や地元の人々に木のすばらしさを伝えることができるのではないでしょうか。柱や梁、床、屋根は取り外し可能になっており、様々なイベントに合わせて持ち運ぶことができます。このやぐらを中心として、加子母や加子母木匠塾の人々が繋がることを期待しています。

掲載情報(加子母木匠塾として)
住宅建築 No.478(2019年12月号)

研究室からフィールドへ 第41回
加子母木匠塾2019
京都大学/京都工芸繊維大学/東洋大学/滋賀県立大学/京都造形芸術大学/名城大学/金沢工業大学/立命館大学
住宅建築 No.472(2018年12月号)

研究室からフィールドへ 第37回
加子母木匠塾2018
金沢工業大学、京都大学+京都工芸繊維大学、京都造形芸術大学、
滋賀県立大学、東洋大学、名城大学、立命館大学
住宅建築 No.469(2018年06月号)

研究室からフィールドヘ 第34回
藤岡伸子研究室
(名古屋工業大学大学院社会工学専攻建築・デザイン分野)
地域の歴史文化資源発掘と発信
―加子母域学連携事業
住宅建築 No.466(2017年12月号)

建築室からフィールドヘ 第31回
加子母木匠塾2017
金沢工業大学/京都大学/京都工芸繊維大学/京都造形芸術大学/
滋賀県立大学/東洋大学/名城大学/立命館大学

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