【BOOKS】内田均 著「植栽技術論」|建築資料研究社の本
長年にわたり造園現場で研究者・教育者として活動してきた内田均。
その業績は多岐に渡るが、特に植栽における移植や根巻き等の技術、造園現場における技術を支える道具、またそれを扱う職人の言葉などの研究・調査活動を行い続けてきた。
常に「現場」を意識した活動で、造園業界の下支えとなる技術を遍く普及することに貢献してきたと言える。
本書は、内田均が長年にわたって行ってきた調査・研究の成果を1冊にまとめたものである。現場に寄り添ったその業績は、造園関係者にとって、必読の書となり、将来にわたってその技術を維持・保全する役割を担うであろう。
◆商品名 植栽技術論
◆著者 内田均
◆発売日 2023年4月10日
◆定価 3,520円(本体3,200円+税)
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目次
序文
第1章 移植技術
01│根巻資材の現状と今後の課題について
02│根巻資材の相違が移植樹木の生育・発根に及ぼす影響について
03│根巻資材の相違が根巻作業に及ぼす影響について
04│根巻の有無と根巻資材の相違が
落葉樹木の生育・発根に及ぼす影響について
05│各種根巻資材の基本的性質ならびに分解特性に関する研究
06│幼植物栽培による木質系堆肥の品質評価に関する研究
第2章 育成技術
01│イロハモミジにおける剪定方法の違いが
損傷被覆組織の形成に与える影響
02│ソメイヨシノにおける防菌処理の違いが
損傷被覆組織形成に及ぼす影響
03│剪定強度の相違がシラカシの樹形と樹勢に及ぼす影響
04│ツツジ類における剪定・刈込み時期と花芽形成との関係について
05│シジミバナの剪定時期が花芽形成に及ぼす影響
06│街路樹における支柱の現状と今後の課題について
07│支柱と植え桝が街路樹の幹形に及ぼす影響
08│ヘリグロテントウノミハムシによる
ヒイラギモクセイの被害に及ぼす剪定時期の影響
09│ソメイヨシノの並木に生じた自根発生による生育障害
10│弾性波樹木断層画像診断装置を用いた診断画像と切断面の比較
第3章 管理実態
01│東京都内における個人住宅の植栽構造に関する研究(1)
02│東京都内における個人住宅の植栽構造に関する研究(2)
03│東京都内における個人住宅の植栽構造に関する研究(3)
04│ヨーロッパ フラワーランドスケープ視察報告
05│若年者と高齢者からみたガーデニングの実態と造園家への課題
06│東京都内における住宅庭園の植栽管理実態について
07│東京都内における街路樹の植栽管理実態
08│全国の街路樹にみる植栽管理実態
09│オーストラリアにおける日本庭園の管理運営の現状と課題
第4章 生産・流通
01│公共用緑化樹木の流通・価格の動向について
02│コンテナ樹木の流通・価格の動向について
03│関東・関西の公園にみる植栽樹木の実態について
04│東北・九州の公園にみる植栽樹木の実態について
05│グラウンドカバープランツの流通・価格の動向について
06│東京都内の公園における植栽樹木の推移について
07│「香り樹木225選」の提案
08│供給可能量調査にみた公共用緑化樹木の生産実態
第5章 造園道具
01│造園道具からみた技術体系について-京都地方における造園道具の一事例から-
02│米国で見た造園技術について-造園道具と支柱技術の一事例-
03│欧州で見た造園技術について-造園道具・支柱技術・囲い技術の一事例-
04│中国(華東地方)で見た造園技術について
-造園道具・支柱技術・囲い技術の一事例-
05│タイ国(中部・東北部地方)で見た造園技術について
-造園道具と支柱技術の一事例-
06│造園設計業務で用いる道具の実態とその変遷
07│施工・管理に用いる造園道具の実態とその変遷
第6章 造園技術
01│ガーデニングショーにおける垣根技術の分類
02│現場で役立つ職人の知恵と技術:竹垣編
1│素材を生かす 2│鉄砲垣 3│御簾垣 4│斜め組子の竹垣
5│臥牛垣・臥龍垣 6│木舞垣・小舞垣 7│松韻垣
8│重森三玲の創作垣:創作透かし垣
9│重森三玲の創作垣:龍吟庵の稲妻垣・雷紋垣・古木垣
10│重森三玲の文字垣・網干垣
今さら聞けない作庭用語集
移植時の職人言葉/移植・支柱時の職人言葉/移植・石組時の職人言葉/
竹垣づくりの職人言葉/手入れ時の職人言葉/庭づくりの現場用語/
延段づくり/飛石を打つ/蹲踞づくり
第7章 造園樹木
キンモクセイとギンモクセイ
メタセコイアとラクウショウ
ヒイラギとヒイラギモクセイ
センリョウとマンリョウ
ツバキとサザンカ
ヒノキとサワラ
シラカシとアラカシ
ヤマブキとシロヤマブキ
ケヤキとムクノキ
クスノキとヤブキッケイ
カヤとキャラボク
サカキとヒサカキ
ウメとモモ
コブシとハクモクレン
クロマツとアカマツ
8章 エッセイ
造園人新年の抱負 「造園実習教育」
/環境緑花人新年の抱負 「伝統・新技術の伝授を胸に」
/緑花人新年の抱負 「パラダイスコーディネーターに」
/21世紀に残したい都市公園 「中国から学んだゆとりの心」
/緑花造園人新年の抱負 「樹木生産者を踏まえた教育」
/歩みつづけて55回 ゴーゴー花・緑・会 「視察報告会でデビュー」
/これからの都市公園を考える 「緑と花の公園づくりを」
/“都市森”の時代へ 「地域性ある緑の公園作りを」
/造園人新年の抱負 「地域の財産、落葉からの発想」
/「タイ国との交換留学を体験して」
/造園人新年の抱負 「エコ・リゾートを考える」
/造園人新年の抱負 造園界の25年を総括する 「公園木の移り変わり」
/20世紀最後の初夢 「新しい囲い技術の創出を」
/造園人新年の抱負 「新しい造園家を育てる」
/造園人新年の抱負 「木の痛みがわかる造園人を」
/造園人新年の抱負 「評価・提案できる人材を」
/造園人新年の抱負 「実習教育で技術者養成を」
/造園人新年の抱負 「マダガスカルの環境問題」
/環境緑化関係者 新年の抱負 「樹木の立場を知る造園家に」
/「農大と私」
/「刈込みと学生教育」
/「造園連新聞に望むこと」
/造園人新年の抱負「造園技能士の養成に励む」
/野澤清先生の教えを」
/造園人新年の抱負「東京の街路樹の今」
/造園人新年の抱負「海外の日本庭園を考える」
/新年のごあいさつ「住宅庭園の管理を考える」
/「造園家の仕事」
/「樹齢百年のカヤ」
/地震の被害から住宅庭園を考える
/「安全な街路樹の手入れを」
/「牧野富太郎先生の教えを胸に」
/「河原武敏先生とご一緒した日々 」
/「先人たちの技と知恵を学び繋ぐ修行道場」
/木になる葉なし2
/「若い技能者に伝えたい 日本庭園の技と心」
/木になる葉なし6/在籍37年を振り返って
/木になる葉なし10
/木になる葉なし15
/「日本庭園の技術・技能の継承を」
あとがき
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