【BOOKS】市原出 著 / 高橋菜生 写真「見えるかたち―適応型再利用/大学空...

2023年に創立100周年を迎える東京工芸大学。その工学部建築コースの教授を長年務め、大学のキャンパス計画と諸施設の設計に携わってきた著者が、現在のキャンパスを、写真で細部に至るまで見せながら、そこに込められた思想を披歴する。前身が「東京写真大学」であるという伝統を踏まえ、本書は「建築と写真との関係性」というテーマも追求する。論文×作品集×写真集というハイブリッドな形式をコンパクトにまとめた、ユニークな一冊といえる。

【BOOKS】内田均 著「植栽技術論」|建築資料研究社の本

その業績は多岐に渡るが、特に植栽における移植や根巻き等の技術、造園現場における技術を支える道具、またそれを扱う職人の言葉などの研究・調査活動を行い続けてきた。常に「現場」を意識した活動で、造園業界の下支えとなる技術を遍く普及することに貢献してきたと言える。本書は、内田均が長年にわたって行ってきた調査・研究の成果を1冊にまとめたものである。現場に寄り添ったその業績は、造園関係者にとって、必読の書となり、将来にわたってその技術を維持・保全する役割を担うであろう。

【BOOKS】庭NIWA No.250 2023春号「循環する庭 Circulating garden」

水と空気の健やかな循環がその土地を健全に保ち、ひいてはそこに暮らす人びとを健やかで豊かにしていく…という土中環境を意識する志向が広がりを持って受け入れられている。その背景には、環境を痛める根本原因を知り、それを解決する糸口を見つけたいという多くの人たちの思いがある。その思いに造園界はどのように向き合い、応えているのだろうか。造園家が手がけた、土中の環境を真摯に見つめ、水と空気が循環する庭を実例として紹介する。併せて『土中環境』を著した高田宏臣氏に、その先の土中環境をテーマに語っていただいた。

【BOOKS】「あこがれの住まいとカタチ」|建築資料研究社の本

住総研「あこがれの住まいと暮らし」研究会(委員長:後藤治)による、2年間の研究活動の成果を一冊にまとめる。建築史に現れる「様式」には、その前提として、ある時代の人々が共有した「流行」の存在がある。そしてその「流行」を形成するものは、人々が個々に抱く「あこがれ」という心の機序である。では、「あこがれ」はどのように発生する(した)のか。それぞれ異なった研究分野を背景に持つ10名の執筆者が、住まいと暮らしの諸相に題材を取り、過去・現在・未来の3つの切り口から、「あこがれ」のカタチを浮き彫りにする。

【BOOKS】 2023年4月号 特集 『デスティネーション・ホテル Hotels as ...

いわゆる観光地でないところでも、そこを目指して泊まりに行く。そんな旅のスタイルに沿うホテルが増えています。宿泊客たちは、宿で多くの時間を過ごすことになります。そのとき、建築やインテリアに求められるのは、文化や環境など、その場所ならではの魅力を体感できること、そして非日常を楽しみながらも、心からくつろげること。新しい旅のかたち、目的地としてのホテル。その可能性を広げるカギは、建築にあります。

【BOOKS】住宅建築 2023年4月号「健やかな 火廻り 水廻り」

台所・浴室・トイレなど、住まいにおける火と水の空間を特集する。動線を考えるうえでそれらをどう配置するか。都市部の場合は限られた面積のなかでどう納めるか、自然の豊かな土地ではその環境をどう取り込むか。そしてそこに住む人にとってどんな寸法や収納、仕上げであれば使いやすいのかなど、水廻りの設計には設計者の工夫と個性が見て取れる。とくに台所は、器や調理器具、調理する素材など住まい手の趣味・好みが反映されやすく、日々使われることで魅力が増す場所でもある。今回の特集では、住まい手の暮らしに寄り添う、健やかな火と水の場を紹介する。詳細図も多数掲載。

【BOOKS】 2022年12月号 特集 『ワークプレイスの許容力  Expansivity ...

この数年、働く場所や働き方の変革が進み、より個人を尊重した、より自由な、新しいワークスタイルが追求されるようになりました。リアルとオンライン、それぞれのメリットを活かすなかで、クリエイティビティやコミュニケーションの重要性がますます高まり、最近は、社屋があることの価値を見直す企業もあるようです。ワークプレイスは進化し続ける。今号は、これからの変化も受け止め、可能性を広げていく、その積極的な「許容力」に注目しました。

【BOOKS】せんだいデザインリーグ2022 卒業設計日本一決定戦 Official Book

本書では、受賞作品を含むファイナリストの11作品の紹介はもちろんのこと、全出展作品405作品を掲載し、各賞を決定するまでの、予選・セミファイナル(非公開審査)、ファイナル(公開審査)の詳細な審査過程を記録する。また、ファイナリスト作品だけでなく、予選通過の上位100作品にも個別講評を収録。さらに、SDL20年目を迎える今回は20周年を記念して、SDLの開催場所『せんだいメディアテーク』の設計者であり、SDL第一回大会審査委員長の伊藤豊雄氏のインタビューも特別収録する。

【BOOKS】造景2022 特別企画「文化的景観と地域づくり」

「災害復興からコミュニティ再生まで地域マネジメントを支援する」ことを使命とした まちづくりと地域おこしのための専門誌。都市や地域をめぐる諸問題は新たな局面を迎えており、特に巨大災害と復興の問題、また急速な人口減少への対応など、いずれも喫緊の課題が迫ってきています。最新刊2022年版では、下北沢の特集の他にも、「文化的景観と地域づくり」「熊本の災害復興まちづくり」の2本の特集を組むなど、盛りだくさんの内容となっています。

【BOOKS】デザコン2021 呉 official book(全国高等専門学校デザインコン...

【デザコンとは】実践的・創造的技術者を養成することを目的とした、5年一貫の高等教育機関である高専の学生によって、毎年行われている全国高等専門学校デザインコンペティション。ロボコン、プロコン、プレコンと並び、全国47校の高専におけるメインイベントのひとつ。主に土木系・建築系を中心とする学生が、専門的な知識を基に作成した作品で技術(=エンジニアリング・デザイン)を競い合う大会。第18回目となるデザコンの全容を伝える公式記録集。今大会は開催日を従来の2日間から1日に短縮して、広島県呉市の呉高専キャンパスで実施。コロナ渦から抜け出た後の新たな再出発に向けて、何をすべきで何ができるのかを一人一人が考える大会になるよう「Restart」をテーマに掲げた。審査は2年ぶりとなる対面審査とオンライン審査のハイブリッド方式とし、全5部門の競技の応募作品全274点を紹介する。

【BOOKS】トウキョウ建築コレクション2022 Official Book

「全国修士設計展」「全国修士論文展」は、受賞作品を含む本選出場作品、設計展11点・論文展10点の詳細を掲載するとともに、建築分野の第一線で活躍する審査員による審査過程や討論の内容も忠実に記録する。「プロジェクト展 」では、大学の研究室などで行われているプロジェクト20件を紹介。紹介記事に付したQRコードからは、各詳細の閲覧が可能。「特別講演」は、架空の都市を創造する美術監督と設定考証家による、多様な切り口から建築を捉えた議論を収録。「企画展」では、全国から公募した写真作品の中から、一般来場者による投票で入選した12作品を紹介する。

【終了】【BOOKS|プレゼントあり】妹島和世+西沢立衛/SANAA『KAZU...

世界で活躍する建築家、妹島和世、西沢立衛の各個人事務所と、両氏が主宰するSANAAの、1987年から2021年までの活動を年代順に紹介する3巻セットの作品集。建築、都市マスタープラン、家具、プロダクト、書籍に至るまで、その30余年の活動と思考の軌跡を総覧できる。この作品集をひとつの建築と考え、建築設計に近いやり方でつくったという、妹島、西沢のクリエーションへのこだわりが詰まったブックデザインにも注目。