【BOOKS】せんだいデザインリーグ2021 卒業設計日本一決定戦 Official Book

今年の「せんだいデザインリーグ 卒業設計日本一決定戦 」のすべてが分かる、詳細なドキュメント。
乾久美子審査員長、吉村靖孝、藤原徹平、岡野道子、小田原のどか、の5名の審査員による、セミファイナルからファイナルにかけての熱い議論の末、日本一に選ばれたのは、「自己救済」のための住宅の設計という、これまでにない驚きの提案でした。
本書では、全377出展作品を掲載するとともに、上位100選に選出された作品に対する個別講評を完全収録します。 ⇒ 詳細はこちら

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【せんだいデザインリーグとは】
仙台建築都市学生会議(仙台を中心とした大学等で建築を学ぶ学生たちの組織)とせんだいメディアテークが共催する、全国規模の卒業設計作品の展覧会です。
2003年より「卒業設計日本一決定戦」と銘打ち、毎年3月に現代建築の傑作といわれるせんだいメディアテークを会場として開催しています。
建築系学生ならだれでもが出展することができる一方で、伊東豊雄、隈研吾、妹島和世、西沢立衛といった世界的な建築家たちを審査員として招聘し、彼らによる公開の場での真剣な議論を経て、「日本一」をはじめとした優秀作品を選出してきました。
多い時には500点を超える作品の、巨大な模型やパネルが会場を埋め尽くす光景は、まさに壮観であり、建築系学生にとって最大のイベントとして、今や海外にまでその名が知られています。
過去の入賞者の中から、現在第一線で活躍する建築家が何人も輩出するまでにもなりました。
2006年よりオフィシャルブックの刊行を継続し、近年は公開審査会の模様をオンラインで生配信もしています。
2021年は新型コロナウイルス感染防止のため、会場への来場者数を制限するとともに、出展者がオンラインで参加することも可とする、ハイブリッド方式で開催をしました。

▼仙台建築都市学生会議 公式サイト
https://gakuseikaigi.com/

目次

大会趣旨「困難な状況下でも、この場を維持する重要性──埋もれた原石を見出すプラットフォーム」 厳 爽

総評「時代の変化と建築──3.11東日本大震災の直前、SDL2011から10年ぶりの審査」 乾久美子(審査員長)

FINALIST ファイナリスト・入賞作品

【日本一】
●私の人生(家)──心理モデルとしての住宅と、その遡及的改修のセルフセラピー
 森永あみ(芝浦工業大学)
【日本二】
●香港逆移植──映画的手法による香港集団的記憶の保存
 成定由香沙(明治大学)
【日本三】
●繕いを、編む──千曲川水害後1年目の街の修復風景の集積による失われた児童館の再建
 宮西夏里武(信州大学)
【特別賞】
●まちの内的秩序を描く──意図せずできた魅力的な空間から導く住まいの提案
 中野紗希(立命館大学)
●所有と脚色
 北垣直輝(京都大学)
【ファイナリスト5作品】
●商店街における公共的余白
 竹村寿樹(千葉工業大学)
●トリビュート建築──建築的遺伝子の街への散種と生きられた美術館
 鈴木裕香(明治大学)
●縁環形態考──環筑波山文化圏の再編計画
 斎藤拓+佐藤雅宏+高橋亮太(早稲田大学)
●道草譚──小学校通学路における100の遊び場
 工藤理美(信州大学)
●「神の家族」の家のこれから──都心におけるキリスト教会の自己更新計画
 櫻井悠樹+小川裕太郎+鄭知映(早稲田大学)

PROCESS 審査過程

PROCESS_1  Preliminary Round 予選

予選の投票集計結果と選出結果
予選概要「リサーチとアウトプット」 友渕貴之(予選審査員)
ボーダーラインを浮沈した33作品 恒松良純(予選審査員)

PROCESS_2  Semi-Final Round セミファイナル

セミファイナル投票集計結果とファイナリスト選出結果

01_個別審査投票
乾久美子「現在、建築が向き合うべき多様な課題」 文:友渕貴之
吉村靖孝「社会状況に翻弄されず、自身の課題へ」 文:恒松良純
藤原徹平「濃厚なリサーチからシンプルに建築をつくる」 文:齋藤和哉
岡野道子「空間としての魅力と切り口の独自性」 文:厳 爽
小田原のどか「アーティストの視点──論理の構築」 文:五十嵐太郎

02_10選選出審査

PROCESS_3  Final Round ファイナル(公開審査)

01_プレゼンテーションと質疑応答
●商店街における公共的余白
 竹村寿樹(千葉工業大学)
●トリビュート建築──建築的遺伝子の街への散種と生きられた美術館
 鈴木裕香(明治大学)
●まちの内的秩序を描く──意図せずできた魅力的な空間から導く住まいの提案
 中野紗希(立命館大学)
●所有と脚色
 北垣直輝(京都大学)
●縁環形態考──環筑波山文化圏の再編計画
 斎藤拓+佐藤雅宏+高橋亮太(早稲田大学)
●道草譚──小学校通学路における100の遊び場
 工藤理美(信州大学)
●繕いを、編む──千曲川水害後1年目の街の修復風景の集積による失われた児童館の再建
 宮西夏里武(信州大学)
●私の人生(家)──心理モデルとしての住宅と、その遡及的改修のセルフセラピー
 森永あみ(芝浦工業大学)
●香港逆移植──映画的手法による香港集団的記憶の保存
 成定由香沙(明治大学)
●「神の家族」の家のこれから──都心におけるキリスト教会の自己更新計画
 櫻井悠樹+小川裕太郎+鄭知映(早稲田大学)

02_ファイナル・ディスカッション

JURY 審査員紹介
●ファイナル&セミファイナル審査員──それぞれの卒業設計
乾久美子(審査員長)「事件いっぱいの日々と意外な先取り」
吉村靖孝「凪を破った震災」
藤原徹平「自分の建築のテーマの源」
岡野道子「原点としての卒業設計」
小田原のどか「変わらないもの」
●予選審査員
五十嵐太郎/小野田泰明/小杉栄次郎/齋藤和哉/櫻井一弥/恒松良純/友渕貴之/中田千彦/西澤高男/濱定史/福屋粧子/本江正茂/厳爽

Curator’s View
「UNDER CONSTRUCTION」であること。──せんだいメディアテーク開館20周年
 清水有

EXHIBITOR SDL2021
出展者・作品一覧 377作品
出展者名索引/学校名索引

APPENDIX 付篇
出展者データ2021/開催概要2021/ファイナリスト一問一答インタビュー
表裏一体──SDL連動企画
 特別講評会オンライン「エスキス塾」
 「SDL本選での評価ピラミッドに対して作品の優劣を付けないエスキス塾が担う役割」
  市川紘司(講評者)
SDL周辺情報を知って「SDL2021」をもっと楽しむ──仙台建築都市学生会議とは
過去の入賞作品2003-2020

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