【広島】広島市現代美術館 開館30周年記念特別展「美術館の七燈」
広島市現代美術館 開館30周年記念特別展「美術館の七燈」
広島市現代美術館は1989年、公立館としては国内初の現代美術を専門とする美術館としてオープンしました。
その30周年を記念し、活動の軌跡および、その基盤となった美術館建築を中心に紹介する本展では、これまでに当館が収集してきたコレクション、および活動を物語る資料を中心に、一部の参加作家による新作等を加え、全館を用いた展示を行います。
観客、建築、場所、保存、歴史、逸脱、あいだ、といったキーワードを通して、その歩みを振り返るとともに、美術館の果たすべき役割、そして活動を支える諸要素を改めて捉えなおします。
2019年3月9日(土)~5月26日(日)
10:00-17:00 (入場は16:30まで)
※休館日:月曜日(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)
広島市現代美術館
(広島県広島市南区比治山公園1-1) ⇒アクセス
一般1200円(1000円)、大学生900円(700円)、高校生・65歳以上600円(500円)、中学生以下無料
※( )内は前売りおよび、30名以上の団体料金。
※5月3日(開館記念日)は全館無料。
※5月5日(こどもの日)は高校生無料。
■1章:「観客」参加によって成り立つ表現
言うまでもなく、観客の存在なくして、美術館は存続しえません。こうした美術館という場の特質を象徴するかのような、観客の働きかけや参加によって成立する作品を、本展のはじまりを飾るセクションで紹介します。
■2章:「蔵とシンボル」美術館建築と野外彫刻
広島市現代美術館はそれ自体がひとつの建築作品でもあり、また、恒久設置される彫刻作品や館内の数々の意匠と一体となった、作品収蔵と鑑賞のための場でもあります。このコーナーでは、建築作品としての魅力をさぐると共に、家具やサイン計画といった意匠、さらには、建築と一体となった彫刻作品を中心に紹介します。
■3章:「ここ」広島、ヒロシマ
美術館とそれらが設置された場所とは切っても切り離せない関係にあります。加えて、広島が被爆都市としての意味合いを強調して語られるとき、「ヒロシマ」とカタカナで記されます。当館において、「広島」と「ヒロシマ」という2つの都市の名はいずれもが、活動の重要なテーマとなってきました。
■4章:「残すこと」作品の修復、コンサベーションの現在
美術館の重要な役割のひとつに、作品や資料の収集と保存があります。そうしたなか、現代美術における、伝統的ではない材料や技法を用いた作品や、まったく異なる考えに基づく作品の出現は、作品を残すということに、大きな課題を投げかけています。
■5章:「積み重ね」資料と関連作品による活動の記録(構成・デザイン:又又)
美術館の活動は、その連続性や積み重ねの中でその都度検討され、方向付けられてきました。当館の準備室が設置されてから現在までの歩みを関連作品や資料を交え、広島を拠点に活動するデザインユニット・又又(マタマタ)による構成で振り返ります。
■6章:「(リ)サーチ」探索と逸脱 田村友一郎による新作インスタレーション
歴史や背景を踏まえることと、想像によって飛躍させること。作家・田村友一郎は、場所や事物の背景を探りつつ、諸要素を空想的に結びつけた物語を紡ぎ、インスタレーション作品へと結実させます。本展では、当館の建築や開館当時の時代に関する探索と大胆な連想を展開させます。
■7章:「あいだ、隙間、その他」隙間的スペースを活用した作品
通常の展示では用いないようなスペースの新たな活用案を募集する公募展「ゲンビどこでも企画公募」をはじめ、これまでに多くの作家が、空間を創造的に読み替え、展示してきました。こうした表現は美術館による旧来の枠組みにとらわれない表現の在り方を示しているのかもしれません。
■アーティスト・トーク
日時:2019年3月9日(土)14:00-15:30
場所:展覧会場(エントランスホールにお集まりください)
講師:有川滋男、飯川雄大、北山善夫、谷田真、田村友一郎、チームやめよう、友枝望、又又(いずれも本展出品作家)
参加:要展覧会チケット
申込:不要
■ワークショップ1「ビュートレス」
美術館の窓ガラスから見える風景をクレヨンでなぞります。できあがったものは、作品として展示されます。
日時:2019年3月10日(日)10:30-12:30、 13:45-16:30
場所:広島市現代美術館 エントランスホール
講師:松田るみ(本展出品作家)
対象:どなたでも(未就学児は保護者同伴)
参加:無料
申込:不要
■ワークショップ2「生と死を考える」
人の死亡に関連した新聞記事をもとに、そこから感じたことや考えたことを絵で表現し、あとで作文をします。ドローイング、作文は、北山善夫作品の一部として展示に加えられます。
日時:2019年3月24日(日)10:30-16:00
講師:北山善夫(本展出品作家)
対象:中学生以上
定員:30名
参加:無料
申込:要事前申込(応募者多数の場合は抽選)
申込方法:
●応募フォームの場合
⇒応募フォームはこちら
●往復はがきの場合
往復はがきに、ワークショップの名前、参加希望者の氏名(1通につき3名まで)、年齢、住所、電話番号を明記の上、ご応募ください。
【宛先】〒732-0815広島市南区比治山公園1-1 広島市現代美術館「特別展ワークショップ」係
【締切】2019年3月1日(金)必着
■ワークショップ3「XXXではXXXを募集します」
架空の職業の映像作品をみながら自由に想像をひろげ、架空の社員募集要項をつくります。 できあがったものは会期中、展覧会で紹介されます。
日時:2019年4月20日(土)①10:30-12:30 ②14:00-16:00
講師:有川滋男(本展出品作家)
対象:小学5年生以上(大人も歓迎)
定員:各回15名
参加:無料
申込:要事前申込(応募者多数の場合は抽選)
申込方法:
●応募フォームの場合
⇒応募フォームはこちら
●往復はがきの場合
往復はがきにワークショップの名前、参加したい回、参加希望者の氏名(1通につき3名まで)、年齢、住所、電話番号を明記の上、ご応募ください。
【宛先】〒732-0815広島市南区比治山公園1-1 広島市現代美術館「特別展ワークショップ」係
【締切】2019年3月28日(木)必着
■パフォーマンス「うたをください」
ダンサーの竹之下亮が観客の「翼をください」に合わせて踊ります。観客も歌って踊りながら 一緒に作品をつくる参加型パフォーマンスです。パフォーマンスの映像は会期中展示されます。
日時:2019年4月13日(土)11:00-
出演者:竹之下亮(本展出品作家)
場所:彫刻の広場ほか(美術館周辺)
対象:どなたでも(未就学児は保護者同伴)
参加費:無料
申込み:不要
■学芸員によるギャラリートーク
日時:2019年3月16日(土)、4月27日(土)いずれも14:00-15:30
参加:要展覧会チケット
申込:不要
■アートナビ・ツアー
日時:毎週土曜、日曜、祝日 11:00-/14:00-(トーク開催時は除く)
参加:要展覧会チケット
申込:不要
広島市現代美術館、中国新聞社
広島県、広島市教育委員会、広島エフエム放送、尾道エフエム放送
広島市現代美術館
TEL:082-264-1121 /FAX:082-264-1198