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REPORT03 せんだいデザインリーグ2018 卒業設計日本一決定戦 『舞台裏の舞台』

大会レポート

せんだいデザインリーグ(通称SDL)とは、主に都市・建築デザインを専攻する全国の学生の卒業制作を一度に集め、一線級の建築家を審査員に迎え、各専門分野の領域に留まることなく、広く開かれた議論の末に日本一を決定する大会のことである。
「あの作品が日本一なのか。」大会終了後に多くの場面で繰り広げられる議論は、その評価軸についてである。

SDLは今年で第16回目を迎え、全国から集まる出展作品数は2010年をピークに現在は減少傾向にあるものの、今年度も332作品と圧倒的な数を誇る。バックグラウンドも教育環境も異なる全国の学生自らがテーマを設定し、その問題意識に対する提案を行うことから、テーマの射程範囲、プロセス、作品のスケール、その全てが十人十色である。

そのため、一定の評価軸による審査ではなく、様々なパラメーターが常時揺れ動く中で順位が決定されていくことから、多くの観客の共感を得難い場面にもこれまでに幾度も直面してきた。SDLが誕生した当時、学外のライバルと競い合える卒業設計展は他に存在しなかったが、現在では全国各地で出展者を広く募る開かれた卒業設計イベントが開催されるようにもなった。

このような状況において、東北の地仙台で“日本一”を掲げる大会を開催する意義とは一体なんなのだろうか。

【審査方法の大幅な改定】

SDLの審査方法は、⑴全体→100、⑵100→約30、⑶約30→10と大きく3段階を踏むことでファイナリスト10名を選出し、舞台上での10名のプレゼンテーションをもとに審査員全員の議論を介して日本一が決定される仕組みであり、この一連の過程は丸2日に渡り行われる。

この審査方法が、2年前のSDL2016において一部大幅に変更された。従来は(2)を、各審査員が100作品全ての中から10作品に投票し、総合得点の高い30作品を軸として審査員全員でディスカッションを行い、ファイナリスト10人を選出していた。これを、審査員全員が100作品を見るのではなく、審査員を2人ペア×3グループとして各グループが全体の1/3ずつの審査を分担し、推薦する作品を順位付けて持ち寄り、審査員が互いにプレゼンテーションし合うことによりファイナリスト選出する方法に変更した。

その理由は、SDL開始以後増え続けた作品数に対して、審査員が作品に対する理解の深度を深め、(3)からファイナルの舞台での議論をより熱く有意義な議論にするためである。結果として(2)では、ひとつの作品に掛け得る時間が増えただけでなく、各グループの推薦作品が対抗することによる審査員同士の闘志を生み、グループ内の議論や⑶を熱くする様子が今年も垣間見え、全審査員が納得の上でファイナリスト10人が選出された。しかしながら、ここまでのプロセスにおいて、(2)は公開された展示場で行われるものの(1)、(3)は非公開であり、後に出版されるSDLオフィシャルブックにてその様子が初めて公開されるため、当事者の生の熱が観客に共有されることはない。

【舞台裏の舞台】

この大会は「卒業設計日本一決定戦」の名の通り、一位を決定するファイナル審査の舞台に選出されることが目的化されがちである。

しかし、その舞台に上がることができるのは、300を超える母数のうちわずか10である。今年の大会は終了直後、至る所で「時間があればもっと議論を深められたのに」、「不完全燃焼」等ファイナル審査の時間が足りないという意見が多く聞こえた。この大会を運営する仙台建築都市学生会議は、ファイナル審査を最高の晴れ舞台にするための準備に注力する一方で、類を見ない数の全国各地から集まる出展者に対して少しでも多くのフィードバックをするために、両者のせめぎあいの中で限られた時間をどう分配し、どのような企画を取り入れるかを約1年前から議論を重ね、この日に望んでいる。

16年にわたり引き継がれてきたこの大会だが、その長い時間の中では工業化や情報化等、目まぐるしい速さで移り変わる社会状況の中で、1年に1度せんだいメディアテークに一同が集まり議論を交わす価値を毎年模索し続けている。

今年のファイナル審査の舞台で、議論が未来の建築の可能性を探る本質的な部分まで到達する手前で制限時間となった一方で、その議論の筋からは大きく趣旨の外れたコーナーも中には含まれていたかもしれない。また、晴れ舞台に辿り着くまでの非公開審査における赤裸々な議論の中には、惜しくもファイナルの舞台には登ることができなかった多くの出展者が話題の渦中にいた。そこでは、リサーチの密度や提案の良し悪しだけではなく、不完全ではあっても発展性を持つ作品を多く取り上げる等、審査員による卒業設計の評価軸を模索する行為が専門分野の領域をはるかに超え、今後の建築の可能性という本質的な問いまで到達する様子も伺えた。これまでスポットライトが当たり続けていた側面ではない、別の側面をリアルタイムで共有できる場があっても良いのかもしれない。

【年に1度、変貌するせんだいメディアテーク】


一方で今回の大会で目立ったのは、2016年から開始されたエスキス塾の存在である。エスキス塾とは、今年は五十嵐太郎氏、堀井義博氏、門脇耕三氏により、ファイナル審査の次の日の朝から夕方にかけて、HPから募った参加者と数人の推薦者に対して講評を行うイベントである。ファイナル審査が審査員によって選出された出展者に限定される一方で、こちらは誰でも応募が可能であり、エスキス形式の審査員と近い距離で議論ができることから、これを目的としていた学生もいたようだった。

SDLは、現在では多くの建築学生の意識が潜在的に向かうイベントでもあることから、当日ここに集う来場者数は総勢〜人にも及ぶ。自分の作品の前で語り合う他大学の学生の対話を耳にする場面もあれば、建築家との垣根を超えた議論のチャンスも転がっており、年に1度せんだいメディアテークとそれが面する定禅寺通は、同じ意欲を持つ人々で溢れ、自由に語り合える場所が至る所に生まれている。しかし、これは偶然に続くお祭りではなく、毎年新たな課題をひとつひとつ地道に解消した先にはじめて実現できる姿なのだろう。今後も、衝撃的なライバルや作品との出会い、新たな世界観の広がり、今は形に見えなくても学生にとっての長期的な財産となりうるような刺激や発見を与えてくれる大会であり続けて欲しい。

[文=花輪優香]

受賞者
日本一 『architecture to life』
渡辺 顕人 [工学院大学]
日本二 『建物語』-物語の空間化-
高橋 万里江 [東京都市大学]
日本三 『住宅構法の詩学』-The poetics of Construction for industrialized houses made in 1970’s-
谷繁 玲央 [東京大学]
特別賞 『縁の下のまち』-基礎から導く私有公用-
平井 未央 [日本女子大学]
特別賞 『嶽』-富士山をリノベーションする-
山本 黎 [明治大学]
概要

全国で建築を学ぶ学生の卒業設計作品を一堂に介し、公開審査によって日本一を決める大会です。
第1回開催となる2003年以降、日本の最前線で活躍する著名な建築家を審査員として迎え、毎年多くの出展とともに日本最大級の卒業設計展へと成長してきました。
今回で16回目を迎えます。

会期

公開審査:2018年3月4日(日) 15:00-20:00

作品展示:2018年3月4日(日)~11日(日) 10:00-19:00
(初日は9:00開場、最終日は15:00まで)

会場

せんだいメディアテーク
(仙台市青葉区春日町2-1) ⇒アクセス

公開審査:1F オープンスクエア
作品展示:5Fギャラリー3300 / 6Fギャラリー4200

主催

仙台建築都市学生会議、せんだいメディアテーク

審査員
■審査員長
青木淳(建築家)

■審査員
赤松佳珠子(建築家)
磯達雄(建築ジャーナリスト)
五十嵐淳(建築家)
門脇耕三(建築家・建築学者)
辻琢磨(建築家)
中田千彦(建築家)

■司会
櫻井一弥(建築家)

日本一 1点 [賞金、副賞]
日本二 1点 [賞金、副賞]
日本三 1点 [賞金、副賞]
特別賞 2点 [副賞]

公式アカウント
公式HP

http://sendaisendai.sun.bindcloud.jp/index.html

OFFICIAL BOOK

せんだいデザインリーグ2019 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

全国で建築を学ぶ学生の卒業設計作品を一堂に集め、公開審査によって日本一を決める「せんだいデザインリーグ日本一決定戦」。17回目を迎えた2019年大会は、原点回帰。21世紀の情報化社会にふさわしい公共建築であるせんだいメディアテークを舞台に、「公平性」「公開性」「求心性」をもって、予選審査・作品展示・公開審査の全てを行った。その模様を余すことなく伝える公式記録集がここに刊行!

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せんだいデザインリーグ2018 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

16回目を迎えた2018年大会は、あえてテーマを設けずに争われた。 強大なエネルギーを持つ学生たちの多様で自由な考えがぶつかり合い、建築の無限の可能性が溢れだす、日本最大とも言われる卒業設計展の模様を余すことなく伝える公式記録集。

日本一  渡辺顕人 工学院大学 『建築の生命化』
日本二  髙橋万里江 東京都市大学 『建物語──物語の空間化』
日本三  谷繁玲央 東京大学 『住宅構法の詩学──The Poetics of Construction for industrialized houses made in 1970s』
特別賞  平井未央 日本女子大学 『縁の下のまち──基礎から導く私有公用』
     柳沼明日香 日本大学 『モヤイの航海──塩から始まる島の未来』

審査員長 青木淳
審査員  赤松佳珠子/磯達雄/五十嵐淳/門脇耕三/辻琢磨/中田千彦
登録作品数458 出展作品数332
展示3/4-11 会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/5階ギャラリー3300
公開審査3/4 会場 せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア

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せんだいデザインリーグ2017 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

15回目を迎えた2017年大会は、「空前/新史」をテーマに争われた。 強大なエネルギーをもつ学生たちの多様な考えがぶつかり合い、建築の無限の可能性が溢れだす、日本最大ともいわれる卒業設計展の模様を余すことなく伝える公式記録集。

日本一  何競飛 東京大学 『剥キ出シノ生 軟禁都市』
日本二  加藤有里 慶應義塾大学 『Phantom──ミュージカル《オペラの座の怪人》の多解釈を誘発する仮設移動型劇場』
日本三  小澤巧太郎 名古屋大学 『COWTOPIA──街型牛舎の再興』
特別賞  大内渉 東京電機大学 『合縁建縁(アイエンケンエン)──海と共生する千人家族』
     森紗月 関東学院大学 『あたりまえの中で──このまちに合った、形式を持つ集落』

審査員長 千葉学
審査員  木下庸子/谷尻誠/豊田啓介/川島範久/浅子佳英/中田千彦
登録作品数511 出展作品数352
展示3/5-12 会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/5階ギャラリー3300
公開審査3/5 会場 せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア

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せんだいデザインリーグ2016 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

出展全作品の中より選出された100点から10点を厳選してファイナルに送り込むセミファイナルは、非公開ながら最も大事なプロセスであり、SDLの醍醐味と言えるかもしれない。 新方式を導入し、極めて手厚い審査によって10作品を公開のステージに送り込んだセミファイナルをはじめ、予選からファイナルまでのすべての審査過程を忠実に記録し、2016年大会の日本一決定までのドラマを精密に再現する。

日本一  小黒日香理 日本女子大学 『初音こども園』
日本二  元村文春 九州産業大学 『金魚の水荘──街を彩る金魚屋さん』
日本三  倉員香織 九州大学 『壁の在る小景』
特別賞  國清尚之 九州大学 『micro Re: construction』
     平木かおる 東京都市大学 『まなざしの在る場所──《写真のこころ》から読み解く視空間』

審査員長 西沢立衛
審査員  手塚貴晴/田根剛/成瀬友梨/倉方俊輔/小野田泰明/福屋粧子
登録作品数545 出展作品数385
展示3/6-13  会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/5階ギャラリー3300
公開審査3/6 会場 せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア

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せんだいデザインリーグ2015 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

人口減少の現在、そして財政破綻と自治体消滅の未来を生きるだろう学生たちにとって、建築のリアリティとは?今後大きな建築が、新たに必要だろうか? 建築の概念を更新するような提案は、しかし、このようなネガティブな状況でこそ生まれ出てくるのかも知れない。まだ表現としては熟さないにしても、そのような予兆を感じさせる作品が、今年の仙台に出現してきた。 縮退の時代の建築を、学生たちはいかに構想したか。私たちは、そこから何を読み取るだろうか。

日本一  幸田進之介 立命館大学 『都市の瘡蓋(かさぶた)と命の記憶──広島市営基町高層アパート減築計画』
日本二  鈴木翔之亮 東京理科大学 『彩づく連鎖──都市に棲むミツバチ』
日本三  吹野晃平 近畿大学 『Black Market Decipher』
特別賞  清水襟子 千葉大学 『未亡人の家』
     飯田貴大 東京電機大学 『杣(そま)ノ郷閣(きょうかく)──林業を再興するための拠点とシンボル』

審査員長 阿部仁史
審査員  山梨知彦/中山英之/松岡恭子/五十嵐太郎
登録作品数461 出展作品数350
展示3/1-6  会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/5階ギャラリー3300
公開審査3/1 会場 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール

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せんだいデザインリーグ2014 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

今年の日本一はでかい! 応募規定をはるかに超えた巨大な模型のシリーズが、会場の一角を占有し、審査前から話題を呼んでいた。公開審査での魅惑的なプレゼンの効果もあり、圧倒的な評価を受け、この「規定違反」作品が日本一に輝いた。記録と記憶に残る大会の、予選~セミファイナル~ファイナルにわたる審査過程を、本書は完全再現する。

日本一  岡田翔太郎 九州大学 『でか山』
日本二  安田大顕 東京理科大学 『22世紀型ハイブリッドハイパー管理社会──失敗した郊外千葉ニュータウンと闇市から展開した立石への建築的転写』
日本三  市古慧 九州大学 『界隈をたどるトンネル駅』
特別賞  齋藤弦 千葉大学 『故郷を歩く』
     城代晃成 芝浦工業大学 『地景の未来──長崎と建築土木(ふうけい)の編集』

審査員長 北山恒
審査員  新居千秋/藤本壮介/貝島桃代/五十嵐太郎
登録作品数555 出展作品数411
展示3/9-16  会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/5階ギャラリー3300
公開審査3/9 会場 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール

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せんだいデザインリーグ2013 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

「すべてを巻き込め!」 今年のテーマが、ファイナル審査の驚くべき結末を招き寄せた!? 「最終的に日本一を誰にするかは、会場の意見で決めたい・・・。」 4時間に及ぶファイナル審査の最終盤、高松伸審査委員長からの提案に、会場がどよめいた。「卒業設計日本一決定戦」史上初めて、観衆を巻き込んでの決着となった審査のすべてが、本書で忠実に再現される。

日本一  高砂充希子 東京藝術大学 『工業の童話──パブりんとファクタロウ』
日本二  渡辺育 京都大学 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
日本三  柳田里穂子 多摩美術大学 『遺言の家』
特別賞  田中良典 武蔵野大学 『漂築寄(ひょうちくき)──旅する建築 四国八十八箇所編』
     落合萌史 東京都市大学 『落合米店』

審査員長 高松伸
審査員  内藤廣/宮本佳明/手塚由比/五十嵐太郎
登録作品数777 出展作品数415
展示3/10-17  会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/5階ギャラリー3300
公開審査3/10 会場 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール

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せんだいデザインリーグ2012 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

「僕がやりたかったことは、本当はこういうことです。」 伊東豊雄審査委員長をしてこう言わしめた[日本一]受賞作品。これを含め震災(後)をテーマとした作品が、入賞作6点中3点を占める結果となった今年の「日本一決定戦」。いずれも被災地に身をおく学生が、切実な問題として受け止め、取り組んだ作品であった。 ファイナル審査は、センチメンタリズムに流されることなく、建築の存在意義を問う真摯な議論の展開となった。 記念すべき第10回にふさわしい充実した大会の全てが、本書には記録されている。

日本一  今泉絵里花 東北大学 『神々の遊舞』
日本二  松井一哲 東北大学 『記憶の器』
日本三  海野玄陽、坂本和繁、吉川由 早稲田大学 『技つなぐ森』
特別賞  西倉美祝 東京大学 『明日の世界企業』
     塩原裕樹 大阪市立大学 『VITA-LEVEE』
     張昊 筑波大学 『インサイドスペース オブ キャッスルシティ』

審査員長 伊東豊雄
審査員  塚本由晴/重松象平/大西麻貴/櫻井一弥
登録作品数570 出展作品数450
展示3/5-10  会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/5階ギャラリー3300
公開審査3/5 会場 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール

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せんだいデザインリーグ2011 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

復興への希望を込めて 今年の大会最終日となる3月11日、会場のせんだいメディアテークは大きな揺れに見舞われた。幸い人的被害は免れたものの、展示された模型は多くが破壊されてしまった。本書は、今は失われてしまった作品も含め、全531点を完全収録し、今後語り継がれるであろう今年の大会を克明に記録するものである。

日本一  冨永美保 芝浦工業大学 『パレードの余白』
日本二  蛯原弘貴 日本大学 『工業化住宅というHENTAI住宅』
日本三  中川沙織 明治大学 『思考回路factory』
特別賞  南雅博 日本大学 『実の線/虚の面』
     大和田卓 東京理科大学 『住華街』

審査員長 小嶋一浩
審査員  西沢大良/乾久美子/藤村龍至/五十嵐太郎
登録作品数713 出展作品数531
展示3/6-11  会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/5階ギャラリー3300
公開審査3/6 会場 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール

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せんだいデザインリーグ2010 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

2010年「頂上決戦」の、予選からファイナルまで2日間にわたる審査過程を、詳細かつ精密に再現する公式記録。 出展554作品を全点収録し、入賞作品は細部まで紹介するとともに、隈研吾氏ら審査員による個別講評をオリジナルに掲載。

日本一  松下晃士 東京理科大学 『geographic node』
日本二  佐々木慧 九州大学 『密度の箱』
日本三  西島要 東京電機大学 『自由に延びる建築は群れを成す』
特別賞  木藤美和子 東京藝術大学 『歌潮浮月──尾道活性化計画』
     齊藤誠 東京電機大学 『つなぐかべ小学校』

審査員長 隈研吾
審査員  ヨコミゾマコト/アストリッド・クライン/石上純也/小野田泰明
登録作品数692 出展作品数554
展示3/7-14  会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/5階ギャラリー3300
公開審査3/7 会場 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール

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せんだいデザインリーグ2009 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

2009年「頂上決戦」の、予選からファイナルまで2日間にわたる審査過程を、詳細かつ精密に再現する公式記録集。 出展527作品を全点集録し、入賞作品は細部まで紹介するとともに、 難波和彦氏をはじめとする審査員による個別講評をオリジナルに掲載する。

日本一  石黒卓 北海道大学 『Re: edit… Characteristic Puzzle』
日本二  千葉美幸 京都大学 『触れたい都市』
日本三  卯月裕貴 東京理科大学 『THICKNESS WALL』
特別賞  池田隆志 京都大学 『下宿都市』
     大野麻衣 法政大学 『キラキラ──わたしにとっての自然』

審査員  妹島和世/梅林克/平田晃久/五十嵐太郎
登録作品数715 出展作品数527
展示3/8-15  会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/5階ギャラリー3300
公開審査3/8 会場 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール

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せんだいデザインリーグ2008 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

建築系学生にとって最大のイベント、「卒業設計日本一決定戦」の全記録! 予選からファイナルまで2日間にわたる審査過程を詳しく再現、出展作品498点を全て収録。

日本一  橋本尚樹 京都大学 『神楽岡保育園』
日本二  斧澤未知子 大阪大学 『私、私の家、教会、または牢獄』  
日本三  平野利樹 京都大学 『祝祭都市』
特別賞  荒木聡、熊谷祥吾、平須賀信洋 早稲田大学 『余床解放──消せないインフラ』
     植村康平 愛知淑徳大学 『Hoc・The Market──ベトナムが目指す新しい国のスタイル』
     花野明奈 東北芸術工科大学 『踊る身体』

審査員長 伊東豊雄
審査員  新谷眞人/五十嵐太郎/遠藤秀平/貝島桃代
登録作品数631 出展作品数498
展示3/9-15 会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200/7階スタジオ
公開審査3/9 会場 仙台国際センター 大ホール

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せんだいデザインリーグ2007 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

2007年3月11日、雪の舞う仙台。建築を学ぶ学生たちが、全国から集結した。現代建築の傑作として名高い〈せんだいメディアテーク〉は、4,500人に及ぶ学生の熱気で充満した。エントリー708人、模型・パネルによる出展作477点を集めた今年の「卒業設計日本一決定戦」。この建築系学生にとって最大のイベントを、ライブ感そのままに伝える完全ドキュメント。

日本一  藤田桃子 京都大学 『kyabetsu』
日本二  有原寿典 筑波大学 『おどる住宅地──A new suburbia』
日本三  桔川卓也 日本大学 『余白密集体』
特別賞  降矢宜幸 明治大学 『overdrive function』
     木村友彦 明治大学 『都市のvisual image』

審査員長 山本理顕
審査員  古谷誠章/永山祐子/竹内昌義/中田千彦
登録作品数708 出展作品数477
展示3/11-15  会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200
公開審査3/11 会場 せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア

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せんだいデザインリーグ2006 卒業設計日本一決定戦 OFFICIAL BOOK

2006年3月12日、建築を学ぶ大学生が仙台に集結した。全国から駆けつけた3,000人を超える学生たちが、メッカ<せんだいメディアテーク>を埋め尽くした。 この日、卒業設計作品を一堂に集め、No.1を決するイベント「卒業設計日本一決定戦」が行われた。 学生たちによる真剣勝負のプレゼンテーション、審査員たちによる侃侃諤諤の議論、最後までもつれた選考・・・。 「卒業設計の甲子園」とも言われるこの白熱のイベントを余すところなく記録したオフィシャルブック。

日本一  中田裕一 武蔵工業大学 『積層の小学校は動く』
日本二  瀬川幸太 工学院大学 『そこで人は暮らせるか』
日本三  大西麻貴 京都大学 『図書×住宅』
特別賞  三好礼益 日本大学 『KiRin Stitch──集合住宅再開発における森林共生建築群の提案』
     戸井田雄 武蔵野美術大学 『断面』

審査員長 藤森照信
審査員  小川晋一/曽我部昌史/小野田泰明/五十嵐太郎
登録作品数578 出展作品数374
展示3/12-16・公開審査3/12
会場 せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200

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