[連載] 建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」 Level.02

[連載] 建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」
Level.02
第3回目『折った紙は何故立つのか』

「けんちくのたね」は、身近にある紙と道具を使って、実際に手を動かしながら建築の基礎を簡単に楽しく学べる連載漫画です。使用するのは「A4のケント紙」「はさみ」「カッター」「のり」だけ!折る・丸める・切るといった単純な動作でも、創意工夫を凝らすことで、強度が大きく変わったり、デザイン性がUPしたり、驚くほど様々な表現が可能になります。
ここでの皆さんは、建築の世界に飛び込んだ「けんちく勇者」。さぁ、今すぐ材料を装備して、建築をLet’sロールプレイング!みんながあっと驚く建築スキルを磨いていきましょう!

はじまりの章『いまの環境でも出来ること』

1.折った紙は何故立つの?考えるクセをつけよう

前回、そのままでは立たなかった紙が、折ることで立つようになりました。「そんなの当たり前」と言えばそこまでですが、なぜだろう?と考えてみることは、これから建築を学ぶ上でとても大切な事です。日頃から、ナゼ?のクセをつけるようにしましょう。

 
 

2.自立するために必要な要素とは

それでは、折った紙が立つ理由を建築的に考えてみましょう。モノには、強い方向(強軸)と弱い方向(弱軸)があります。
例えば本を立てた時、倒れやすい方向性があるのはわかりますか?まさか背表紙側に倒れる事は無いですよね。
今回のような薄い一枚の紙の場合、座屈もしますが、それも同じ弱い方向におこります。
弱い方向を持つ面は、支えるものがないため、そのままでは立っていられず倒れてしまうのです。

 
 

3.折ることで互いに支える関係が生まれる

しかし紙を折ることによって、弱い面を支える強い軸(面)が新たに生まれます。支える面もまた、弱い方向に支えの面があるので、互いに支え合う関係が生まれます。だいぶ、ざっくりですが、こうした関係によって、紙は自立することができるのです。
※より詳しくは構造力学という分野で学ぶことができます。

 
 

4.ナゼ?がアイデアの種になる!

いかがでしたか?ここで大切な事は、「あたりまえ」に思えることにも、日頃から「ナゼ?」と考えるクセをつけておく事が必要だと言うこと。そして、インターネットなどで簡単に答えを求めるのではなく、自分の頭を使って、試行錯誤をする事を勧めます。なぜならば、その先にだけ、自分にしか導き出せない新しいアイデアの種があるからです。
次回はハサミを使って、立体的な模型作りに挑戦してみましょう!

 
 

今週のお題:「ナゼ?と思ったことを3つ挙げて、その原理を調べてみよう」

著者紹介
本多健(Takeshi Honda)
建築イベントプランナー 建築家(一級建築士)/1973年島根県生まれ1996年東京電機大学工学部建築科卒業。1998年芝浦工業大学大学院修了。プランツアソシエイツを経て、2002年独立。2005年シェアオフィスFLAT4設立。2015年建築イベント企画会社 株式会社HOOPを設立 「ラ・アトレ学生実施コンペ」「寺子屋ふくろう」シリーズ、「バリアレスシティアワード」等、建築コンペ等の企画に携わる。芝浦工業大学非常勤講師 建築学生サークル♭顧問

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