[連載] 建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」 Level.08

[連載] 建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」
Level.08
第9回目 アーチを作ってみよう!

「けんちくのたね」は、身近にある紙と道具を使って、実際に手を動かしながら建築の基礎を簡単に楽しく学べる連載漫画です。使用するのは「A4のケント紙」「はさみ」「カッター」「のり」だけ!折る・丸める・切るといった単純な動作でも、創意工夫を凝らすことで、強度が大きく変わったり、デザイン性がUPしたり、驚くほど様々な表現が可能になります。
ここでの皆さんは、建築の世界に飛び込んだ「けんちく勇者」。さぁ、今すぐ材料を装備して、建築をLet’sロールプレイング!みんながあっと驚く建築スキルを磨いていきましょう!

第9回目 アーチを作ってみよう!

1.アーチ作りにチャレンジ!

みなさんは「アーチ」と聞いて何を思い浮かべますか? 扉や窓、橋にも用いられているあのアーチです。その歴史は長く、古代建築にもその技法が用いられいますが、近代、現代建築にも使われています。今回は今まで学んだことをフル活用して自由にアーチを作ってみましょう。

 
 

2.単純なアーチはシンプル!

単純に、紙を曲げてもアーチは成立しません。図のように、湾曲した面にとは別に、補助材が有効に利くと強いアーチになります。これをタイバーと呼びます。これを基本の型として、次は形に少し変化を加えてみましょう。

 
 

3.様々なアーチを作ってみると、絶妙なさじ加減に気づくはず

今度はアーチの幅や高さなどを変えて作ってみましょう。すると…強度が変わることに気が付きませんか?同じ長さのアーチでも、幅を狭めれば横からの力に弱く、幅を長くすると、上からの強さに弱くなります。単独のアーチで、強度の感覚を分析してみてください。すると、弱さを補う場所の見当もついてくるでしょう。そして、見た目も大切。弱さを補いながら、意匠性もUPできるアイデアがでてくるかもしれません。

 
 

4.古代から現代建築までアーチは奥が深い

世界中の建築家が試行錯誤を続けながら、アレンジや改良を加えながら今日まで様々なところに使われているアーチ。日本の錦帯橋、フランスのポンデュガールやイスタンブールのバリシカ・シスタンなどは連続したアーチがとても美しく、その緩やかな曲面の持つ独特な形は今も人々を魅了しています。ぜひ、アーチを作った建築を調べて、あなたにとっての「ベストアーチ」を探してみてください。
次回は「屋根」について一緒に考えてみましょう。

 
 

今週のお題:「世界中にあるアーチを使った建築(工作物)を調べてみよう!」

著者紹介
本多健(Takeshi Honda)
建築イベントプランナー 建築家(一級建築士)/1973年島根県生まれ1996年東京電機大学工学部建築科卒業。1998年芝浦工業大学大学院修了。プランツアソシエイツを経て、2002年独立。2005年シェアオフィスFLAT4設立。2015年建築イベント企画会社 株式会社HOOPを設立 「ラ・アトレ学生実施コンペ」「寺子屋ふくろう」シリーズ、「バリアレスシティアワード」等、建築コンペ等の企画に携わる。芝浦工業大学非常勤講師 建築学生サークル♭顧問

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