[連載] 建築をもっと知りたくなるRPG型プログラム「けんちくのたね」 Level.07
Level.07
第8回目 模型の中を歩いてみよう
「けんちくのたね」は、身近にある紙と道具を使って、実際に手を動かしながら建築の基礎を簡単に楽しく学べる連載漫画です。使用するのは「A4のケント紙」「はさみ」「カッター」「のり」だけ!折る・丸める・切るといった単純な動作でも、創意工夫を凝らすことで、強度が大きく変わったり、デザイン性がUPしたり、驚くほど様々な表現が可能になります。
ここでの皆さんは、建築の世界に飛び込んだ「けんちく勇者」。さぁ、今すぐ材料を装備して、建築をLet’sロールプレイング!みんながあっと驚く建築スキルを磨いていきましょう!
はじまりの章『いまの環境でも出来ること』
1.問題:紙を高さのある形にするには?
今回もいつものように問題からスタートです。これまでの連載を読んできたなら、アナタの発想力もかなりLv.アップしているはず! そこで今回は、便利アイテム『のり』を使ってみましょう。
2.のりを使えば、ほらこの通り
まずは図のようにのりを使って紙を自立させてみよう。ペタっと2重に貼り付けるのではなく、2枚の長さを変えて間に空間ができるように貼りつけると…ほらこのとおり! 紙がしっかり自立しました。
3.いろいろやってみよう!
長さや高さ、いろいろ変えてみると面白い形がたくさん作れます。そして、それらをいくつか並べてみると…あっという間に模型空間のできあがりです! 建築の道を志すみなさんはこれから模型を作る機会がたくさんあるでしょう。その都度学んだ技術を使って、色々並べて試してみてくださいね。
4.自分が作った模型の世界へGO!
模型空間を作ってみたら、やってほしいことがあります。それは「模型の中に入ってみること」! もちろん実際には入れませんが、小さい自分がいてそこを歩いた時に、どんな景色が目に入るかを想像してみてほしいのです。神様のような視点で見ているようでは失格です。人の視点で物事を考え、模型の中を歩けるようになってくださいね。次回は「アーチ」について考えてみましょう。
今週のお題:「模型をたくさん作って並べて、その中に入る想像をしてみよう」
建築イベントプランナー 建築家(一級建築士)/1973年島根県生まれ1996年東京電機大学工学部建築科卒業。1998年芝浦工業大学大学院修了。プランツアソシエイツを経て、2002年独立。2005年シェアオフィスFLAT4設立。2015年建築イベント企画会社 株式会社HOOPを設立 「ラ・アトレ学生実施コンペ」「寺子屋ふくろう」シリーズ、「バリアレスシティアワード」等、建築コンペ等の企画に携わる。芝浦工業大学非常勤講師 建築学生サークル♭顧問